ピルの服用に伴う最大のリスク、合併症は、「血栓症」です。
当院では、血栓症のリスクが高まる40歳以降や、肥満の方などに対しての低用量ピル処方は、原則行っておりません。
低用量ピル(OC/LEP)の服用が適さない患者さんには、代替療法をお勧めしています。
詳しい情報を更新した記事の続きはこちらをご覧下さい。
このブログの記事は、今後、新しくなった当院のホームページ内の院長ブログへ随時お引っ越しする予定です。
2017年1月7日更新
2016年12月28日
子宮内黄体ホルモン放出システム「ミレーナ」が、過多月経を対象に、保険適応となります。 〜過多月経の新しい治療法〜
2016年12月17日
「毎月右左、交代で排卵しますよね?」 〜排卵に関するいくつかの誤解〜
アクセス数の多いこの記事ですが、補筆修正し、ホームページの院長ブログに引っ越ししました。
「排卵は左右の卵巣から交互に起こる」
「今月右だったから、来月は左だな」
「先月、左の排卵痛だったのに、今月も左に排卵痛、私の右の卵巣はどうなっちゃたの?」
「私は右の卵巣を失い左の卵巣しかないので、排卵は2ヶ月に1回ですね」

排卵に関する誤解シリーズ、最終回はもしかしたら今までの記事の中で最も多くの方に驚きを与えてしまうかもしれませんね。
一体いつ、誰が排卵は交代性、といったのでしょうか。
詳しくはこちらをご覧下さい。
「排卵は左右の卵巣から交互に起こる」
「今月右だったから、来月は左だな」
「先月、左の排卵痛だったのに、今月も左に排卵痛、私の右の卵巣はどうなっちゃたの?」
「私は右の卵巣を失い左の卵巣しかないので、排卵は2ヶ月に1回ですね」
排卵に関する誤解シリーズ、最終回はもしかしたら今までの記事の中で最も多くの方に驚きを与えてしまうかもしれませんね。
一体いつ、誰が排卵は交代性、といったのでしょうか。
詳しくはこちらをご覧下さい。
2016年12月15日
ミレーナ 患者さんの声「みんなに広めるべき」
過多月経、月経困難症の治療器機である、子宮内留置器具の「ミレーナⓇ」。

もともとは避妊効果を、より高めた避妊リングとして開発されたものですが、避妊効果を高める目的にレボノルゲストレル、という黄体ホルモンが添加されています。このレボノルゲストレル、およそ5年間の装着期間内に少しずつ溶け出して、ミレーナが挿入された子宮内の内側、子宮内膜が厚くなることを抑制します。
ここから月経量が多い、過多月経の治療として、また月経量を減らすことにより月経痛の軽減効果があります。
治療を受けた患者さんの声、ミレーナの解説はこちらをご覧下さい。
もともとは避妊効果を、より高めた避妊リングとして開発されたものですが、避妊効果を高める目的にレボノルゲストレル、という黄体ホルモンが添加されています。このレボノルゲストレル、およそ5年間の装着期間内に少しずつ溶け出して、ミレーナが挿入された子宮内の内側、子宮内膜が厚くなることを抑制します。
ここから月経量が多い、過多月経の治療として、また月経量を減らすことにより月経痛の軽減効果があります。
治療を受けた患者さんの声、ミレーナの解説はこちらをご覧下さい。
ラベル:ミレーナ
2016年10月06日
「インフルエンザワクチンを接種したいんだけど、いつするのが一番いいのでしょうか」
このブログの記事は、新しくなった当院のホームページ内の院長ブログへ随時お引っ越ししています。
「インフルエンザワクチンを接種したいんだけど、いつするのが一番いいのでしょうか」
こちらの記事をご覧下さい。
(初出:2012年9月9日)
2018年4月5日更新
「インフルエンザワクチンを接種したいんだけど、いつするのが一番いいのでしょうか」
こちらの記事をご覧下さい。
(初出:2012年9月9日)
2018年4月5日更新
2016年09月21日
月経調整についてお知らせ
かつて当院に勤務していたスタッフが、
この時期多い診察、「月経調整」について書いてくれましたものを再度加筆修正します。
旅行や結婚式、試験や仕事など大切な予定と月経が重なってしまう・・・
そんな時にお薬を飲むことによって、月経の時期をずらすことができるということをご存じですよね?
40歳以降の方には、していませんが、
“ノアルテン“という黄体ホルモン剤は血栓症リスクのある方にも安全にご使用頂けます。
一般的に月経は「中用量ピル」というホルモン剤を飲むことによって、早めたり遅らせたりすることが可能です。
40歳以降の方、肥満の方などには、血栓症のリスクが高まるために、ピル処方ではなく「ノアルテン(黄体ホルモン)」を処方します。
・次回の月経の時期を早める場合には、
今回の月経初日から数えて5日目くらいから内服を開始します。
そのため、ずらしたくない前周期の月経が始まってすぐの受診が必要です。
・月経を遅らせる場合は、月経が始まる予定日の5日ほど前から内服を開始します。
中用量ピルは、前者の早める方がお勧めで、特に月経不順がある方は「月経が始まる予定日の5日前」の予測が難しいためです。
しかし、ノアルテンは後者の遅らせる方が失敗が少ないです。
また、どちらの場合も、内服を終えて2〜5日後くらいに出血します。
内服中の注意事項は、毎日同じ時間に飲むことです。
ホルモンの血中濃度を一定に保つために、できるだけ同じ時間に服用してください。
飲み忘れがあると不正出血が起きたり、月経調整がうまくいかなくなる恐れがあります。

「中容量ピル」の副作用としては、吐き気やむくみなどが出ることがあります。
そのため、夕食後や寝る前などの服用をおすすめしています。
また、妊娠の可能性のある方にはピルの処方はできません。
(2013年8月11日補筆)
(2014年8月21日補筆)
最近よくあるご質問などをまとめました。
・調整したい日程の数ヶ月前の早すぎる受診、特に月経が不順な方は、次の月経予測が出来ないこともあり、処方できないことがあります。
例えば、10月の月経をずらしたい場合、9月の月経が来てから受診して頂いて結構です。
・ピルの処方に、受診をしない、あるいは通信販売を希望される方がいらっしゃいますが、ピルは医薬品であるため、受診しない患者さんへの処方は出来かねます。
中にはピルを服用できない方もおられ、産婦人科の医療機関ではそういった項目もチェックしています。
上にも書いた、40歳以降の方でリスクが高まる血栓症などがそれに当たります。
通信販売を行っているところもあるかかもしれませんが、ピルはあくまでも医薬品で、サプリメントや薬局で販売されるOTC薬とは異なることを知って欲しいと思います。
尚、医療機関はサプリメントを扱うことが認められていますが、サプリメントも通信販売することは出来ません。
(2014年9月10日補筆)
・「低用量ピル(OC/LEP)」は、月経調整には向いていません。基本的に中用量ピルを服用して頂きますが、マーベロンやルナベル、ヤーズ、ファボワール、フリウェルなど、一相性の低用量ピルを現在服用している方たちは、内服方法の工夫がありますので、診察室で相談して下さい。
(補筆修正:2014年11月15日)
(補筆修正:2015年8月4日)
(補筆修正:2016年3月17日)
(補筆修正:2016年9月21日)
この時期多い診察、「月経調整」について書いてくれましたものを再度加筆修正します。
旅行や結婚式、試験や仕事など大切な予定と月経が重なってしまう・・・
そんな時にお薬を飲むことによって、月経の時期をずらすことができるということをご存じですよね?
40歳以降の方には、していませんが、
“ノアルテン“という黄体ホルモン剤は血栓症リスクのある方にも安全にご使用頂けます。
一般的に月経は「中用量ピル」というホルモン剤を飲むことによって、早めたり遅らせたりすることが可能です。
40歳以降の方、肥満の方などには、血栓症のリスクが高まるために、ピル処方ではなく「ノアルテン(黄体ホルモン)」を処方します。
・次回の月経の時期を早める場合には、
今回の月経初日から数えて5日目くらいから内服を開始します。
そのため、ずらしたくない前周期の月経が始まってすぐの受診が必要です。
・月経を遅らせる場合は、月経が始まる予定日の5日ほど前から内服を開始します。
中用量ピルは、前者の早める方がお勧めで、特に月経不順がある方は「月経が始まる予定日の5日前」の予測が難しいためです。
しかし、ノアルテンは後者の遅らせる方が失敗が少ないです。
また、どちらの場合も、内服を終えて2〜5日後くらいに出血します。
内服中の注意事項は、毎日同じ時間に飲むことです。
ホルモンの血中濃度を一定に保つために、できるだけ同じ時間に服用してください。
飲み忘れがあると不正出血が起きたり、月経調整がうまくいかなくなる恐れがあります。
「中容量ピル」の副作用としては、吐き気やむくみなどが出ることがあります。
そのため、夕食後や寝る前などの服用をおすすめしています。
また、妊娠の可能性のある方にはピルの処方はできません。
(2013年8月11日補筆)
(2014年8月21日補筆)
最近よくあるご質問などをまとめました。
・調整したい日程の数ヶ月前の早すぎる受診、特に月経が不順な方は、次の月経予測が出来ないこともあり、処方できないことがあります。
例えば、10月の月経をずらしたい場合、9月の月経が来てから受診して頂いて結構です。
・ピルの処方に、受診をしない、あるいは通信販売を希望される方がいらっしゃいますが、ピルは医薬品であるため、受診しない患者さんへの処方は出来かねます。
中にはピルを服用できない方もおられ、産婦人科の医療機関ではそういった項目もチェックしています。
上にも書いた、40歳以降の方でリスクが高まる血栓症などがそれに当たります。
通信販売を行っているところもあるかかもしれませんが、ピルはあくまでも医薬品で、サプリメントや薬局で販売されるOTC薬とは異なることを知って欲しいと思います。
尚、医療機関はサプリメントを扱うことが認められていますが、サプリメントも通信販売することは出来ません。
(2014年9月10日補筆)
・「低用量ピル(OC/LEP)」は、月経調整には向いていません。基本的に中用量ピルを服用して頂きますが、マーベロンやルナベル、ヤーズ、ファボワール、フリウェルなど、一相性の低用量ピルを現在服用している方たちは、内服方法の工夫がありますので、診察室で相談して下さい。
(補筆修正:2014年11月15日)
(補筆修正:2015年8月4日)
(補筆修正:2016年3月17日)
(補筆修正:2016年9月21日)
2016年09月12日
麻疹の流行、再び
ニュースでも取り上げられている麻疹(はしか)の感染について情報を更新します。

先月幕張メッセで行われていたライブに、麻疹に感染していた19歳の男性が参加していた、とか、関西空港で職員に麻疹の集団感染がみられているとか、今とても話題となっています。
当院にいらっしゃる患者さんからも不安の声が聞かれます。
この麻疹感染の問題点についてまとめると、
・麻疹は感染力がとても強い。
・妊婦さんに感染すると高率に流産、早産、死産を起こす。
・麻疹の十分な抗体を有していない(感染する可能性がある)のは、妊娠を希望する女性の約20%にのぼります(産婦人科クリニックさくらデータ、2013年)
麻疹は風疹と並んで、妊娠中に感染することが懸念されています。
風疹は妊娠の中期、16週くらいまでに感染すると赤ちゃんに先天性風疹症候群を発症させる可能性がありますが、麻疹は初期は流産、中期以降早産、子宮内胎児死亡(死産)となる可能性が高く、また風疹よりも感染力が強いため、抗体を持たない妊婦さんにとっては、とても怖い感染症とも言えます。
これまで当院では風疹とともに、妊娠を考えている女性に麻疹の抗体価測定、およびワクチン接種をお勧めしてきました。
現在日本での麻疹の流行パターンは、ほとんどが東南アジアなどの海外旅行で感染する、と言うものです。
幕張メッセでの男性もバリ島で感染、西の玄関口である関西空港には様々な国際線が乗り入れ、そのうち東南アジアからの入国者も当然いるわけです。
感染力が強い麻疹、抵抗力がない方が2割に達し、この方達が感染し、脳/神経系の合併症を起こすことも心配ですが、抵抗力のない、またはなかなか抵抗力がつかない妊婦さんに感染させてしまうことが心配です。
それでは、私たちはどうしたらいいのでしょうか。
これから妊娠を考えるカップルには、改めて抗体検査を行い、抗体の有無をみる、抗体がない、あるいは低値であったらワクチン接種を行うことをお勧めします。
また抗体は年々低下することが分かっています。「子どもの頃に感染した、ワクチンを接種した」というのはほとんど意味がありません。現在抗体がなければ再感染するからです。
これまで検査した方も、再度チェックして下さい。
関連記事
・はしか(麻疹)って、流行してるの? 何が怖いの?
・妊娠前のトータルチェック 〜子宮美人化計画 2013〜
・麻疹(はしか)感染の予防 〜風疹感染予防とともに大切な妊娠前の情報〜
・妊娠前に調べておきたい4つのウィルス抗体、ワクチン一覧
・先天性風疹症候群で亡くなったお子さんたち。 〜これから妊娠を考える方たちに、風疹、麻疹抗体検査、ワクチン接種のお勧め〜
(初出:2014年02月13日)
(更新:2016年09月06日)
(更新:2016年09月12日)
先月幕張メッセで行われていたライブに、麻疹に感染していた19歳の男性が参加していた、とか、関西空港で職員に麻疹の集団感染がみられているとか、今とても話題となっています。
当院にいらっしゃる患者さんからも不安の声が聞かれます。
この麻疹感染の問題点についてまとめると、
・麻疹は感染力がとても強い。
・妊婦さんに感染すると高率に流産、早産、死産を起こす。
・麻疹の十分な抗体を有していない(感染する可能性がある)のは、妊娠を希望する女性の約20%にのぼります(産婦人科クリニックさくらデータ、2013年)
麻疹は風疹と並んで、妊娠中に感染することが懸念されています。
風疹は妊娠の中期、16週くらいまでに感染すると赤ちゃんに先天性風疹症候群を発症させる可能性がありますが、麻疹は初期は流産、中期以降早産、子宮内胎児死亡(死産)となる可能性が高く、また風疹よりも感染力が強いため、抗体を持たない妊婦さんにとっては、とても怖い感染症とも言えます。
これまで当院では風疹とともに、妊娠を考えている女性に麻疹の抗体価測定、およびワクチン接種をお勧めしてきました。
現在日本での麻疹の流行パターンは、ほとんどが東南アジアなどの海外旅行で感染する、と言うものです。
幕張メッセでの男性もバリ島で感染、西の玄関口である関西空港には様々な国際線が乗り入れ、そのうち東南アジアからの入国者も当然いるわけです。
感染力が強い麻疹、抵抗力がない方が2割に達し、この方達が感染し、脳/神経系の合併症を起こすことも心配ですが、抵抗力のない、またはなかなか抵抗力がつかない妊婦さんに感染させてしまうことが心配です。
それでは、私たちはどうしたらいいのでしょうか。
これから妊娠を考えるカップルには、改めて抗体検査を行い、抗体の有無をみる、抗体がない、あるいは低値であったらワクチン接種を行うことをお勧めします。
また抗体は年々低下することが分かっています。「子どもの頃に感染した、ワクチンを接種した」というのはほとんど意味がありません。現在抗体がなければ再感染するからです。
これまで検査した方も、再度チェックして下さい。
関連記事
・はしか(麻疹)って、流行してるの? 何が怖いの?
・妊娠前のトータルチェック 〜子宮美人化計画 2013〜
・麻疹(はしか)感染の予防 〜風疹感染予防とともに大切な妊娠前の情報〜
・妊娠前に調べておきたい4つのウィルス抗体、ワクチン一覧
・先天性風疹症候群で亡くなったお子さんたち。 〜これから妊娠を考える方たちに、風疹、麻疹抗体検査、ワクチン接種のお勧め〜
(初出:2014年02月13日)
(更新:2016年09月06日)
(更新:2016年09月12日)
2016年03月29日
妊娠を考えている皆さんへ 〜ビタミンDは足りていますか?〜
人体に必要な栄養素は沢山ありますが、注目される一方で、
不足しがちなのが各種のビタミンです。
その中でも今回はビタミンDについて、検査とサプリメントによる摂取を案内しました。
詳しい内容はHPのブログにアップしました。
このブログの記事は、今後、新しくなった当院のホームページ内の院長ブログへ随時お引っ越しする予定です。
2017年1月19日更新
不足しがちなのが各種のビタミンです。
その中でも今回はビタミンDについて、検査とサプリメントによる摂取を案内しました。
詳しい内容はHPのブログにアップしました。
このブログの記事は、今後、新しくなった当院のホームページ内の院長ブログへ随時お引っ越しする予定です。
2017年1月19日更新
2015年12月25日
母子手帳をもらいに行く際に、年明けからマイナンバーカードが必要になります☆
こんにちは😃
横浜市からお知らせがありました☆
『母子手帳をもらいに行く際に、年明けからマイナンバーカードが必要になります』
厚生労働省からの通達で、
行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づき、
平成28年1月からマイナンバーの利用が開始されます。
災害時の被災者台帳の作成を目的として、
妊娠の届出事項にマイナンバーの届出が追加となりました。
当院では、妊娠が確認でき、心拍も見えた後、
妊娠8〜10週あたりに、分娩予定日を決定し、
母子手帳をもらいに行くよう、案内をしています。
患者さんには予定日を記入した紙をお渡ししていますが、
2016年1月1日以降は、マイナンバーカードも必要となりますので、
忘れないように持参して下さい✨
横浜市だけでなく、全国どこの自治体も今後、マイナンバーが必要となるそうです。
詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせ下さい❗
横浜市からお知らせがありました☆
『母子手帳をもらいに行く際に、年明けからマイナンバーカードが必要になります』
厚生労働省からの通達で、
行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づき、
平成28年1月からマイナンバーの利用が開始されます。
災害時の被災者台帳の作成を目的として、
妊娠の届出事項にマイナンバーの届出が追加となりました。
当院では、妊娠が確認でき、心拍も見えた後、
妊娠8〜10週あたりに、分娩予定日を決定し、
母子手帳をもらいに行くよう、案内をしています。
患者さんには予定日を記入した紙をお渡ししていますが、
2016年1月1日以降は、マイナンバーカードも必要となりますので、
忘れないように持参して下さい✨
横浜市だけでなく、全国どこの自治体も今後、マイナンバーが必要となるそうです。
詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせ下さい❗
2015年12月15日
月経困難症治療低用量ピル(LEP)「フリウェル配合錠LD」が発売されました。
12月11日、国内で保険処方が可能な月経困難症治療低用量ピル(LEP)としては4つ目の製品、「フリウェル配合錠LD」が発売され、処方が可能となりました。

低用量ピルには、避妊目的に開発され、月経不順や不正出血、月経前症候群(PMS)に用いられる「OC」(自費処方)と、月経困難症に用いられる「LEP」(保険処方)に大別されますが、その成分、内服方法など、基本的に違いはありません。
今回発売された「フリウェル配合錠LD」は、OCの「オーソM」、LEPの「ルナベルLD」と同じ製品で、ルナベルLDのジェネリック医薬品(後発医薬品)の位置づけとなります。
当院でも既に処方は可能です。
詳しくは診察室で担当医に相談して下さい。
低用量ピルには、避妊目的に開発され、月経不順や不正出血、月経前症候群(PMS)に用いられる「OC」(自費処方)と、月経困難症に用いられる「LEP」(保険処方)に大別されますが、その成分、内服方法など、基本的に違いはありません。
今回発売された「フリウェル配合錠LD」は、OCの「オーソM」、LEPの「ルナベルLD」と同じ製品で、ルナベルLDのジェネリック医薬品(後発医薬品)の位置づけとなります。
当院でも既に処方は可能です。
詳しくは診察室で担当医に相談して下さい。
2015年10月25日
皮様のう腫とは? 〜卵巣のう腫(良性卵巣腫瘍)〜
卵巣にできる腫瘍を、卵巣腫瘍と呼びます。大きく、良性、悪性、中間悪性に分類されます。
良性の卵巣腫瘍の中で、内部に水や血液、脂分などの液体成分が貯留したものを、卵巣のう(嚢)腫、と呼びます。「嚢」は、袋の意味ですね。
卵巣の悪性腫瘍は、卵巣がん。卵巣には悪性でも悪性度が極めて低い、中間悪性腫瘍があります。
今回はこの卵巣のう腫の中の、「皮様のう腫」について触れます。
卵巣のう腫の中でもっとも頻度が高いのが、皮様のう腫で、内部に脂肪成分を含むのが特徴的です。他に類皮のう腫、成熟奇形腫とも呼ばれ、「皮様」「類皮」の意味で「Dermoid、デルモイド」、「奇形腫」の意味で「Teratoma、テラトーマ」とも呼ばれます。
発生起源は卵巣そのものにあり、卵巣の一部分、皮膚を作る起源細胞が腫瘍化してできます。皮膚には皮脂腺や毛根があるように、この皮様のう腫は、内部に毛髪や脂分を含有し、また同じ皮膚と同じ起源細胞から作られる歯や骨、軟骨、神経、甲状腺組織など、非常に多彩な組織を含みます。
一見、卵巣の中に、うまく作られなかった身体の様々な成分が含まれているような形態から「奇形腫」と名付けられました。
少し誤解を招くその表現は最近では「皮様のう腫」と呼ばれることが多くなりました。
話はそれますが、手塚治虫の医療漫画「ブラックジャック」に、「ピノコ」という女の子が出てきます。
彼女がブラックジャックによって「作られた」のは、ある女性の卵巣に皮様のう腫があり、この腫瘍はその患者さんの姉妹である、単に病気として摘出するに忍びなく、腫瘍に含まれた組織を組み立て、一人の「人」として作り上げたというストーリーがありました。
今読んでみると荒唐無稽な感が否めず、また皮様のう腫には人体の外胚葉由来の組織しか含まれていないので、ヒトの身体は作れませんが、手塚治虫らしいヒューマニズムにあふれたストーリーの素材として取り上げられました。
さて、次回は「皮様のう腫の症状と治療」について触れたいと思います。
(初出:2009年2月3日)
良性の卵巣腫瘍の中で、内部に水や血液、脂分などの液体成分が貯留したものを、卵巣のう(嚢)腫、と呼びます。「嚢」は、袋の意味ですね。
卵巣の悪性腫瘍は、卵巣がん。卵巣には悪性でも悪性度が極めて低い、中間悪性腫瘍があります。
今回はこの卵巣のう腫の中の、「皮様のう腫」について触れます。
卵巣のう腫の中でもっとも頻度が高いのが、皮様のう腫で、内部に脂肪成分を含むのが特徴的です。他に類皮のう腫、成熟奇形腫とも呼ばれ、「皮様」「類皮」の意味で「Dermoid、デルモイド」、「奇形腫」の意味で「Teratoma、テラトーマ」とも呼ばれます。
発生起源は卵巣そのものにあり、卵巣の一部分、皮膚を作る起源細胞が腫瘍化してできます。皮膚には皮脂腺や毛根があるように、この皮様のう腫は、内部に毛髪や脂分を含有し、また同じ皮膚と同じ起源細胞から作られる歯や骨、軟骨、神経、甲状腺組織など、非常に多彩な組織を含みます。
一見、卵巣の中に、うまく作られなかった身体の様々な成分が含まれているような形態から「奇形腫」と名付けられました。
少し誤解を招くその表現は最近では「皮様のう腫」と呼ばれることが多くなりました。
話はそれますが、手塚治虫の医療漫画「ブラックジャック」に、「ピノコ」という女の子が出てきます。
彼女がブラックジャックによって「作られた」のは、ある女性の卵巣に皮様のう腫があり、この腫瘍はその患者さんの姉妹である、単に病気として摘出するに忍びなく、腫瘍に含まれた組織を組み立て、一人の「人」として作り上げたというストーリーがありました。
今読んでみると荒唐無稽な感が否めず、また皮様のう腫には人体の外胚葉由来の組織しか含まれていないので、ヒトの身体は作れませんが、手塚治虫らしいヒューマニズムにあふれたストーリーの素材として取り上げられました。
さて、次回は「皮様のう腫の症状と治療」について触れたいと思います。
(初出:2009年2月3日)
2015年05月19日
「ピル抜き」 最新の婦人科都市伝説
医療は、患者さんを診察・治療していく過程で、沢山のことを教えて頂いている、と私も実感します。
時には患者さんの質問などから、最近はそんなことが言われているんだ、そんな商品が販売されているんだ、とこれも教えて頂くことがとても多いです。
言葉も同様で、「茶おり」と言う患者さんが増えています。茶色のおりもの、と言う意味のようです。
妊娠12週くらいからを指す、「安定期」という言葉も、実は医学用語はなく、俗語です。対する妊娠11週までの時期を「不安定期」とは呼びませんし、決して不安定とは言い難いからです。
さて、今回の都市伝説的な俗語、「ピル抜き」です。
ピル、現在では多くの方が低用量ピル(OC、LEP)を服用されています。主な目的は、避妊、月経不順を改善するため、月経痛、月経前症候群(PMS)、ニキビ、肌荒れなど。。

都市伝説では、「あんまり長い間飲み続けるとカラダに悪い」「たまにはピルを飲まない月を作った方が健康的」という理由から、「ピル抜き」という言葉が生まれたようです。
まずこの都市伝説が正しいのは、多かれ少なかれ、薬剤の長期的な服用により、副作用が起こりうる、と言う点です。
産婦人科クリニック さくらでは、副作用をチェックするため、血圧測定、問診、そして血液検査を行っています。
そして「ピル抜き」が誤っているのは、ピルの最大の副作用、血栓の発症パターンが無視されている点です。
血栓症は、服用を開始後最初の1ヶ月の間に最も起こりやすい、とされています。この開始後1ヶ月、とは、「ピル抜き」をした後に再開した最初の1ヶ月も同様の傾向があるのです。
つまり、ピルは服用しないなら一切しない、しかしながら服用する必要のある方は、出来るだけ継続して服用した方が、血栓症の発生、と言う観点からは、より安全、と言うことになります。
かつてはピルを服用した後の出血がない時には、1ヶ月空けましょう、と指導していました。
これはピルを服用しているとは言え、わずかながら妊娠する方がある、これを見逃してはいけない、と言う考えがベースにありました。
ピルはきちんと服用、さらにコンドームを併用することで、避妊率を高めます。
ですから、出血がなくてもこれらの点に留意していれば、妊娠は考えにくい、さらには休薬する必要がない、と言うことになります。
もちろん、ピルには血栓以外のマイナートラブルや副作用もありますから、休薬してはいけない、と一概に言えませんが、自己判断で休薬・再開したりせず、医師の指導をお受けになって下さい。
(初出:2015年5月5日)
時には患者さんの質問などから、最近はそんなことが言われているんだ、そんな商品が販売されているんだ、とこれも教えて頂くことがとても多いです。
言葉も同様で、「茶おり」と言う患者さんが増えています。茶色のおりもの、と言う意味のようです。
妊娠12週くらいからを指す、「安定期」という言葉も、実は医学用語はなく、俗語です。対する妊娠11週までの時期を「不安定期」とは呼びませんし、決して不安定とは言い難いからです。
さて、今回の都市伝説的な俗語、「ピル抜き」です。
ピル、現在では多くの方が低用量ピル(OC、LEP)を服用されています。主な目的は、避妊、月経不順を改善するため、月経痛、月経前症候群(PMS)、ニキビ、肌荒れなど。。
都市伝説では、「あんまり長い間飲み続けるとカラダに悪い」「たまにはピルを飲まない月を作った方が健康的」という理由から、「ピル抜き」という言葉が生まれたようです。
まずこの都市伝説が正しいのは、多かれ少なかれ、薬剤の長期的な服用により、副作用が起こりうる、と言う点です。
産婦人科クリニック さくらでは、副作用をチェックするため、血圧測定、問診、そして血液検査を行っています。
そして「ピル抜き」が誤っているのは、ピルの最大の副作用、血栓の発症パターンが無視されている点です。
血栓症は、服用を開始後最初の1ヶ月の間に最も起こりやすい、とされています。この開始後1ヶ月、とは、「ピル抜き」をした後に再開した最初の1ヶ月も同様の傾向があるのです。
つまり、ピルは服用しないなら一切しない、しかしながら服用する必要のある方は、出来るだけ継続して服用した方が、血栓症の発生、と言う観点からは、より安全、と言うことになります。
かつてはピルを服用した後の出血がない時には、1ヶ月空けましょう、と指導していました。
これはピルを服用しているとは言え、わずかながら妊娠する方がある、これを見逃してはいけない、と言う考えがベースにありました。
ピルはきちんと服用、さらにコンドームを併用することで、避妊率を高めます。
ですから、出血がなくてもこれらの点に留意していれば、妊娠は考えにくい、さらには休薬する必要がない、と言うことになります。
もちろん、ピルには血栓以外のマイナートラブルや副作用もありますから、休薬してはいけない、と一概に言えませんが、自己判断で休薬・再開したりせず、医師の指導をお受けになって下さい。
(初出:2015年5月5日)
2015年04月07日
tuft club vol.112 3月号に取材記事が掲載されました。
歯科衛生士さんがお読みになる、「tuft club」の3月号に、院長取材記事が掲載されました。

このtuft club、実に112号にもなるんですね。驚きましたが、Facebookからのメッセージや、患者さんから読みましたよ、と仰って頂けました。
2年近く前になりますが、第12回のメディカルモール・たまプラーザ健康講座で、「歯周病」取り上げました。
その時にも発表させて頂いたのですが、
・歯周病は歯やお口の問題だけでなく、全身疾患、万病の元
・産婦人科領域では以前より早産や低出生体重児との関連が分かっていた。
・最近では不妊の原因となる
ということを、患者さんの治療経験も交えて講演しました。
今回の取材はその時のご縁なのですが、改めて取材を受けるにあたり、再度医学論文を検索し、肉付けした内容をお話しさせて頂きました。

同誌は歯科衛生士さん、歯科衛生士学校生さんであれば、どなたでも無料購読できるそうです。
無料購読のお申し込みはこちらから
↓↓
http://www.tuftclub.jp/#foo
ちょっと宣伝、お手伝いしちゃいました^^
当院の待合室にも置いておきますね!
このtuft club、実に112号にもなるんですね。驚きましたが、Facebookからのメッセージや、患者さんから読みましたよ、と仰って頂けました。
2年近く前になりますが、第12回のメディカルモール・たまプラーザ健康講座で、「歯周病」取り上げました。
その時にも発表させて頂いたのですが、
・歯周病は歯やお口の問題だけでなく、全身疾患、万病の元
・産婦人科領域では以前より早産や低出生体重児との関連が分かっていた。
・最近では不妊の原因となる
ということを、患者さんの治療経験も交えて講演しました。
今回の取材はその時のご縁なのですが、改めて取材を受けるにあたり、再度医学論文を検索し、肉付けした内容をお話しさせて頂きました。
同誌は歯科衛生士さん、歯科衛生士学校生さんであれば、どなたでも無料購読できるそうです。
無料購読のお申し込みはこちらから
↓↓
http://www.tuftclub.jp/#foo
ちょっと宣伝、お手伝いしちゃいました^^
当院の待合室にも置いておきますね!
2015年04月05日
「安心して妊娠を迎えられました」 妊娠前のワクチン接種
妊娠中に罹ると流早産や赤ちゃんの先天的な病気を発症し、なおかつワクチン接種予防できる4つのウィルス性疾患。
繰り返しご案内しており、また実際に来院された患者さんに抗体検査を推奨しています。
12月の末に受診された、妊活中の患者さん。
初診なので、まず上に書いた4種の抗体検査をご案内し、その結果はムンプス(おたふく)の抗体価が疑陽性、つまり、わずかながら抗体を有しているものの、感染してしまうレベルまで低下している、というものでした。
お話を伺うと、子どもの頃におたふくに感染した記憶がある、とのことでしたが、残念ながら、抗体(=抵抗力)が徐々に低下してしまったようです。
ムンプスは妊娠中に感染すると流産率が上昇します。そのことを考えたら、妊娠前にワクチン接種を行った方が良いのですが、「ワクチン接種後の2ヶ月の避妊期間が必要」、に、患者さんも一度は戸惑っているようでした。
しかし、ほとんどの方がそうなのですが、冷静に安心して妊娠を迎えられるよう考えて、その日、ワクチン接種しました。
この方は幸い、2ヶ月の避妊期間中に、不妊スクリーニング検査を行い、避妊期間が明けた3月の初めに妊娠が判明。
この患者さんは「最初はワクチンを受けるかどうか迷いました。必要性を理解しているつもりなのに、2ヶ月避妊と言われるとどうしてもためらってしまって。でも今はワクチン受けて良かったと思います。これで妊娠生活を、少し安心して過ごせそうです」とお話していました。

一方で、女性がワクチンを接種しなければならないけれど、どうしても2ヶ月の避妊期間を受け入れられない、これはご主人に多いようなのですが、少なからずいらっしゃいます。
一昨年の風疹流行期に妊婦さんに流行を及ぼしたのは妊婦さんのご主人でしたから、この様な場合、少なくともご主人のワクチン接種をお願いしています。
が、奥さんにもワクチンは打たせたくない、そして自分も忙しくて打つ暇がない。。
お気持ちは分からなくもないですが、妊娠できればいいのではないですよね? 安心して、安全に赤ちゃんを迎えたい、その気持ちがあったら、せめてワクチン、お二人で是非お受け下さい。
4月から、横浜市でも風疹ワクチンの接種が助成対象となりました。
これを機に、一度抗体検査とワクチン接種をお受けになって下さい。
お二人のお子さんのために。そして社会全体のお子さんのために。
繰り返しご案内しており、また実際に来院された患者さんに抗体検査を推奨しています。
12月の末に受診された、妊活中の患者さん。
初診なので、まず上に書いた4種の抗体検査をご案内し、その結果はムンプス(おたふく)の抗体価が疑陽性、つまり、わずかながら抗体を有しているものの、感染してしまうレベルまで低下している、というものでした。
お話を伺うと、子どもの頃におたふくに感染した記憶がある、とのことでしたが、残念ながら、抗体(=抵抗力)が徐々に低下してしまったようです。
ムンプスは妊娠中に感染すると流産率が上昇します。そのことを考えたら、妊娠前にワクチン接種を行った方が良いのですが、「ワクチン接種後の2ヶ月の避妊期間が必要」、に、患者さんも一度は戸惑っているようでした。
しかし、ほとんどの方がそうなのですが、冷静に安心して妊娠を迎えられるよう考えて、その日、ワクチン接種しました。
この方は幸い、2ヶ月の避妊期間中に、不妊スクリーニング検査を行い、避妊期間が明けた3月の初めに妊娠が判明。
この患者さんは「最初はワクチンを受けるかどうか迷いました。必要性を理解しているつもりなのに、2ヶ月避妊と言われるとどうしてもためらってしまって。でも今はワクチン受けて良かったと思います。これで妊娠生活を、少し安心して過ごせそうです」とお話していました。
一方で、女性がワクチンを接種しなければならないけれど、どうしても2ヶ月の避妊期間を受け入れられない、これはご主人に多いようなのですが、少なからずいらっしゃいます。
一昨年の風疹流行期に妊婦さんに流行を及ぼしたのは妊婦さんのご主人でしたから、この様な場合、少なくともご主人のワクチン接種をお願いしています。
が、奥さんにもワクチンは打たせたくない、そして自分も忙しくて打つ暇がない。。
お気持ちは分からなくもないですが、妊娠できればいいのではないですよね? 安心して、安全に赤ちゃんを迎えたい、その気持ちがあったら、せめてワクチン、お二人で是非お受け下さい。
4月から、横浜市でも風疹ワクチンの接種が助成対象となりました。
これを機に、一度抗体検査とワクチン接種をお受けになって下さい。
お二人のお子さんのために。そして社会全体のお子さんのために。
2015年01月31日
風しん予防接種のおすすめ
2014年9月に作成された厚生労働省のポスターです。

妊婦さんが妊娠初期に風疹にかかってしまった場合、赤ちゃんの先天性風疹症候群の発生が、妊娠1ヶ月で実に50%以上に上る、と言うものです。
当院では、妊娠を考えている皆さまに、「妊娠前に調べておきたい4つのウィルス抗体」として、この風疹だけでなく、妊娠中に感染すると赤ちゃんの異常を来したり、流産、早産の原因となる麻疹(はしか)、ムンプス(おたふく)、水痘(みずぼうそう)の検査と、必要な場合のワクチン接種をお勧めしています。
当院のデータでは、風疹の抗体、実に20%の方が抗体がない、または抗体が低く、感染の恐れがあることが分かりました。5人に一人、とは、他人事ではないと感じられるでしょう。
また、2012,13年の風疹の大流行ですが、妊婦さんの感染は、ほとんどがご主人を介しての感染でした。
男性は20代から40代まで、風疹ワクチン接種が行われませんでした。
そのため、流行期に感染し、妊娠している奥様に感染させてしまった、という経路です。
妊娠を考えているカップル、男性も是非とも風疹ワクチンをお受け頂くよう、お願い致します。
妊婦さんが妊娠初期に風疹にかかってしまった場合、赤ちゃんの先天性風疹症候群の発生が、妊娠1ヶ月で実に50%以上に上る、と言うものです。
当院では、妊娠を考えている皆さまに、「妊娠前に調べておきたい4つのウィルス抗体」として、この風疹だけでなく、妊娠中に感染すると赤ちゃんの異常を来したり、流産、早産の原因となる麻疹(はしか)、ムンプス(おたふく)、水痘(みずぼうそう)の検査と、必要な場合のワクチン接種をお勧めしています。
当院のデータでは、風疹の抗体、実に20%の方が抗体がない、または抗体が低く、感染の恐れがあることが分かりました。5人に一人、とは、他人事ではないと感じられるでしょう。
また、2012,13年の風疹の大流行ですが、妊婦さんの感染は、ほとんどがご主人を介しての感染でした。
男性は20代から40代まで、風疹ワクチン接種が行われませんでした。
そのため、流行期に感染し、妊娠している奥様に感染させてしまった、という経路です。
妊娠を考えているカップル、男性も是非とも風疹ワクチンをお受け頂くよう、お願い致します。
2014年12月29日
妊娠を考えている皆さんへサプリメントのご紹介 〜「MVM」「ARTサポート」〜
妊娠を考える世代の女性にお勧めしているのが「MVM」、そして高度生殖医療の準備を進めている場合「ARTサポート」の併用もお勧めしています。

「MVM」とは、マルチビタミンミネラル、の意味で、同じ様なサプリメントを接種されている方も少なくないと思います。
当院で扱っているものは、妊娠を考えている世代でなかなか食事から摂取しにくいもの、また不足しがちな成分を豊富に含有しています。
例えばベータカロテン、ビタミンD、C、B群。また妊娠前1ヶ月からの摂取が推奨されている葉酸も十分量が含まれています。
他にもカルシウム、マグネシウム、亜鉛などの微量元素(ミネラル)も含まれます。
妊娠前はもちろん、妊娠中にも服用を続けることが出来ます。
当院でも、肌が綺麗になった、とか、不妊治療中に摂取を始めて体調が良くなったため妊娠中も継続したり、不妊治療を終えても続けている方たちがいらっしゃいます。
ねむの木の竹本昌栄さんもブログに摂取した感想を書いてくれています。
飲み方の一工夫も書かれており、参考になると思います。

また、「ARTサポート」は、ミトコンドリアで働くビタミン様物質である、L-カルニチン、コエンザイムQ10、α-リポ酸を成分としています。
いずれも現在注目されている成分で、卵細胞が受精し、分割し発育していく過程で必要です。
最近では多嚢胞性卵巣(PCOS)の排卵障害にも有効であることが発表されました。
この度、ARTサポートの成分が以下のように強化されました。
・L-カルニチン 200mg→400mgに増量
・コエンザイムQ10 50→60mgに増量
・αーリポ酸 50mgは変わらず
他にレスベラトロール5mgが配合されていましたが、標準摂取量は150-200mgのため、コスト削減のために配合を取りやめたそうです。
この変更に伴う価格の変更はありませんが、カプセルと容器が少し大きくなりました。
MVM、ARTサポートのいずれも信頼のできる原料が厳選されており、もちろんGMPマークを取得、ARTサポートはGMP認証工場で製造されています。
多くのサプリメントが発売されている中で、必要なもの、信頼できるものを選択して頂きたく、外来でも相談に乗っています。
(補筆修正:2014年11月19日)
(補筆修正:2014年12月29日)
「MVM」とは、マルチビタミンミネラル、の意味で、同じ様なサプリメントを接種されている方も少なくないと思います。
当院で扱っているものは、妊娠を考えている世代でなかなか食事から摂取しにくいもの、また不足しがちな成分を豊富に含有しています。
例えばベータカロテン、ビタミンD、C、B群。また妊娠前1ヶ月からの摂取が推奨されている葉酸も十分量が含まれています。
他にもカルシウム、マグネシウム、亜鉛などの微量元素(ミネラル)も含まれます。
妊娠前はもちろん、妊娠中にも服用を続けることが出来ます。
当院でも、肌が綺麗になった、とか、不妊治療中に摂取を始めて体調が良くなったため妊娠中も継続したり、不妊治療を終えても続けている方たちがいらっしゃいます。
ねむの木の竹本昌栄さんもブログに摂取した感想を書いてくれています。
飲み方の一工夫も書かれており、参考になると思います。
また、「ARTサポート」は、ミトコンドリアで働くビタミン様物質である、L-カルニチン、コエンザイムQ10、α-リポ酸を成分としています。
いずれも現在注目されている成分で、卵細胞が受精し、分割し発育していく過程で必要です。
最近では多嚢胞性卵巣(PCOS)の排卵障害にも有効であることが発表されました。
この度、ARTサポートの成分が以下のように強化されました。
・L-カルニチン 200mg→400mgに増量
・コエンザイムQ10 50→60mgに増量
・αーリポ酸 50mgは変わらず
他にレスベラトロール5mgが配合されていましたが、標準摂取量は150-200mgのため、コスト削減のために配合を取りやめたそうです。
この変更に伴う価格の変更はありませんが、カプセルと容器が少し大きくなりました。
MVM、ARTサポートのいずれも信頼のできる原料が厳選されており、もちろんGMPマークを取得、ARTサポートはGMP認証工場で製造されています。
多くのサプリメントが発売されている中で、必要なもの、信頼できるものを選択して頂きたく、外来でも相談に乗っています。
(補筆修正:2014年11月19日)
(補筆修正:2014年12月29日)
2014年11月08日
多のう胞性卵巣 コンテンツトップページ
月経が来ない、無月経であったり、月経が不順であったり。
血液検査や超音波検査で「多のう胞性卵巣(多嚢胞性卵巣)」とか「PCO」、「PCOS」と言われたことは無いでしょうか。
多のう胞性卵巣なんて言われたら、卵巣に何か病気が出来てしまったのではないか、悪い病気ではないか、と心配してしまいますよね。
その名称は以下に挙げた卵巣の超音波所見でもお分かりでしょうか、小さなのう胞(袋状の部分)が沢山ある卵巣が典型的な形のため、そのような病名となったのです。

現在では超音波所見だけではその診断となることは無く(疑うことはあっても)、ホルモン採血をして確定診断とします。
ただ、この多のう胞性卵巣、産婦人科医にとってはとてもメジャーな疾患であるにもかかわらず、その病態や病型は多岐に渡り、一言で言えない、治療も一筋縄でないことがあります。
このブログやFacebookページでもご質問を頂き、この度連載を開始いたします。
以下、コンテンツです。ご意見いただいたりすることによってもコンテンツを更新していきたいと思います。
既にコエンザイムQ10の効果についても触れました。
・多のう胞性卵巣ってどんな病気?
・多のう胞性卵巣の診断は?
・どうして多嚢胞性卵巣になるの?
・多嚢胞性卵巣、他に注意すべき点は?
・多嚢胞性卵巣の治療法は?
・難治性の多嚢胞性卵巣(PCOS)にコエンザイムQ10が有効
・多嚢胞性卵巣って、治るの?
・多嚢胞性卵巣、将来はどうなってしまうの?
などなどです。是非忌憚ない護憲をお寄せ下さい。
血液検査や超音波検査で「多のう胞性卵巣(多嚢胞性卵巣)」とか「PCO」、「PCOS」と言われたことは無いでしょうか。
多のう胞性卵巣なんて言われたら、卵巣に何か病気が出来てしまったのではないか、悪い病気ではないか、と心配してしまいますよね。
その名称は以下に挙げた卵巣の超音波所見でもお分かりでしょうか、小さなのう胞(袋状の部分)が沢山ある卵巣が典型的な形のため、そのような病名となったのです。
現在では超音波所見だけではその診断となることは無く(疑うことはあっても)、ホルモン採血をして確定診断とします。
ただ、この多のう胞性卵巣、産婦人科医にとってはとてもメジャーな疾患であるにもかかわらず、その病態や病型は多岐に渡り、一言で言えない、治療も一筋縄でないことがあります。
このブログやFacebookページでもご質問を頂き、この度連載を開始いたします。
以下、コンテンツです。ご意見いただいたりすることによってもコンテンツを更新していきたいと思います。
既にコエンザイムQ10の効果についても触れました。
・多のう胞性卵巣ってどんな病気?
・多のう胞性卵巣の診断は?
・どうして多嚢胞性卵巣になるの?
・多嚢胞性卵巣、他に注意すべき点は?
・多嚢胞性卵巣の治療法は?
・難治性の多嚢胞性卵巣(PCOS)にコエンザイムQ10が有効
・多嚢胞性卵巣って、治るの?
・多嚢胞性卵巣、将来はどうなってしまうの?
などなどです。是非忌憚ない護憲をお寄せ下さい。
2014年11月04日
「ピルを飲むと卵の消費が抑えられるんですよね?」
当面結婚されたり、ご妊娠の予定のない患者さんから時々質問され、そのために低用量ピルの服用を希望される方もあります。
低用量ピルは排卵を止めることで避妊効果やその他の副効用が期待されます。
つまり毎月消費されている卵子の消耗が抑えられる、という理由です。

著名な先生が監修された、有名な女性雑誌での特集にも小さく取り上げられたりしてましたから、この都市伝説は意外と広範囲に信じられているのではないでしょうか。
そもそも人間の臓器は、使用されなくても老化、エイジングがあります。
また臓器そのものでなくても、持って産まれた卵子は増えることはなく減少する一方ですが、細胞にはアポトーシスという現象があり、そのため低用量ピルを服用してもしなくても、同じ様に卵子は失われていきます。
例えば35歳で低用量ピルを服用し始めて、閉経を過ぎた60歳まで服用するとします。
服用を止めたら排卵するでしょうか、妊娠が出来るでしょうか。
一方でこの仮説、指示するかのようなデータもあります。
20歳以上の方が10年以上ピルを服用していると、服用後の妊娠率が高くなる、と言うものです。
さらに、日本国内で低用量ピルとして処方されているものは全て、エストロゲンの含有量が少ないため当てはまりません。
また、この疫学的なデータが、果たして卵子の温存によるものか、もちろん分かっていません。
皆さんの中に広められた噂、を一つ一つ訂正していくのも我々の務めとは思いますが、正しい医療知識を知って欲しいと思います。
低用量ピルは排卵を止めることで避妊効果やその他の副効用が期待されます。
つまり毎月消費されている卵子の消耗が抑えられる、という理由です。
著名な先生が監修された、有名な女性雑誌での特集にも小さく取り上げられたりしてましたから、この都市伝説は意外と広範囲に信じられているのではないでしょうか。
そもそも人間の臓器は、使用されなくても老化、エイジングがあります。
また臓器そのものでなくても、持って産まれた卵子は増えることはなく減少する一方ですが、細胞にはアポトーシスという現象があり、そのため低用量ピルを服用してもしなくても、同じ様に卵子は失われていきます。
例えば35歳で低用量ピルを服用し始めて、閉経を過ぎた60歳まで服用するとします。
服用を止めたら排卵するでしょうか、妊娠が出来るでしょうか。
一方でこの仮説、指示するかのようなデータもあります。
20歳以上の方が10年以上ピルを服用していると、服用後の妊娠率が高くなる、と言うものです。
さらに、日本国内で低用量ピルとして処方されているものは全て、エストロゲンの含有量が少ないため当てはまりません。
また、この疫学的なデータが、果たして卵子の温存によるものか、もちろん分かっていません。
皆さんの中に広められた噂、を一つ一つ訂正していくのも我々の務めとは思いますが、正しい医療知識を知って欲しいと思います。
2014年11月03日
子宮体がん検診
子宮体がん、有名な女優さんが49歳の若さで亡くなり、一気に話題となっています。
これまでの日本人の婦人科領域のがんは、子宮頚がんが断トツで多かったのですが、近年では乳がんと子宮体がん、卵巣がんの発生が高くなっています。

子宮に出来る癌、いわゆる子宮がんには、この子宮体がん(=子宮内膜がんとも呼ばれます)と子宮頚がんがあります。
子宮体がんが増えているのは生活スタイルの欧米化、特に食生活が原因ともされています。
2010年から子宮体がんが子宮頚がん(上皮内がんを除く)を上回ったとのことです(地域がん登録全国推計値 国立がん研究センターがん対策情報センター)。
子宮体がんは主に閉経前後の女性に多い病気でしたが、最近では30歳、40歳代が増えてきています。
子宮頚がんの原因は、HPV感染によるものなので、性交経験のある女性であれば誰でも発症する危険があります。
一方で、子宮体がんはある程度リスクがあります。卵巣から分泌される女性ホルモン=エストロゲンが原因です。
症状は子宮頚がんと同じく、不正性器出血が多いです。
罹患する年齢は子宮頚がんより高く、上にもかいたように30代の後半くらいから増えてきます。
また、糖尿病、高血圧、肥満の方に多く、未産婦(出産経験のない方)も発症リスクです。
乳がんとの関連が分かっており、乳がん患者さんに出来やすく、また子宮体がんの患者さんは乳がんにも罹りやすいです。
さらに、乳がんの術後治療に用いられる抗エストロゲン剤「タモキシフェン」の服用によっても子宮体がんのリスクが上昇します。
他に閉経後の更年期障害に用いられるホルモン補充療法(HRT)は、エストロゲン製剤を投与するため子宮体がん、乳がんともにリスクを高めます。
その一方、若年性の子宮体がんにも注意を要します。若年性の場合は、多くは多嚢(のう)胞性卵巣(PCOS)で長期間に無月経である場合に発症することがあります。
他に、超音波検査で子宮内膜の肥厚所見のある方、子宮内膜ポリープのある方にも検査を勧めます。
子宮体がん検査は、子宮内膜の細胞を採取するため、子宮に細い器具を挿入します。細胞を採取する時に痛みがありますが、個人差はあるものの、強い痛みは少ないです。また、まれに検査により子宮内の感染を起こすことがあります。
検診で行う細胞診のリスクが頚がん検査より高いことから、全ての女性に、と言う検査ではありませんが、不正出血のある方や、一度でも体がん検査で疑陽性が出ている方、乳がん患者さんは、最低でも1年に1度の検査がお勧めです。
子宮体がん検査も市の検診の範囲ですので、市がん検診でお受けになれます。
少しでも心配な点があれば、ぜひともご相談下さい。
(初出:2007年7月29日)
(補筆修正:2014年10月23日、11月3日)
これまでの日本人の婦人科領域のがんは、子宮頚がんが断トツで多かったのですが、近年では乳がんと子宮体がん、卵巣がんの発生が高くなっています。
子宮に出来る癌、いわゆる子宮がんには、この子宮体がん(=子宮内膜がんとも呼ばれます)と子宮頚がんがあります。
子宮体がんが増えているのは生活スタイルの欧米化、特に食生活が原因ともされています。
2010年から子宮体がんが子宮頚がん(上皮内がんを除く)を上回ったとのことです(地域がん登録全国推計値 国立がん研究センターがん対策情報センター)。
子宮体がんは主に閉経前後の女性に多い病気でしたが、最近では30歳、40歳代が増えてきています。
子宮頚がんの原因は、HPV感染によるものなので、性交経験のある女性であれば誰でも発症する危険があります。
一方で、子宮体がんはある程度リスクがあります。卵巣から分泌される女性ホルモン=エストロゲンが原因です。
症状は子宮頚がんと同じく、不正性器出血が多いです。
罹患する年齢は子宮頚がんより高く、上にもかいたように30代の後半くらいから増えてきます。
また、糖尿病、高血圧、肥満の方に多く、未産婦(出産経験のない方)も発症リスクです。
乳がんとの関連が分かっており、乳がん患者さんに出来やすく、また子宮体がんの患者さんは乳がんにも罹りやすいです。
さらに、乳がんの術後治療に用いられる抗エストロゲン剤「タモキシフェン」の服用によっても子宮体がんのリスクが上昇します。
他に閉経後の更年期障害に用いられるホルモン補充療法(HRT)は、エストロゲン製剤を投与するため子宮体がん、乳がんともにリスクを高めます。
その一方、若年性の子宮体がんにも注意を要します。若年性の場合は、多くは多嚢(のう)胞性卵巣(PCOS)で長期間に無月経である場合に発症することがあります。
他に、超音波検査で子宮内膜の肥厚所見のある方、子宮内膜ポリープのある方にも検査を勧めます。
子宮体がん検査は、子宮内膜の細胞を採取するため、子宮に細い器具を挿入します。細胞を採取する時に痛みがありますが、個人差はあるものの、強い痛みは少ないです。また、まれに検査により子宮内の感染を起こすことがあります。
検診で行う細胞診のリスクが頚がん検査より高いことから、全ての女性に、と言う検査ではありませんが、不正出血のある方や、一度でも体がん検査で疑陽性が出ている方、乳がん患者さんは、最低でも1年に1度の検査がお勧めです。
子宮体がん検査も市の検診の範囲ですので、市がん検診でお受けになれます。
少しでも心配な点があれば、ぜひともご相談下さい。
(初出:2007年7月29日)
(補筆修正:2014年10月23日、11月3日)
2014年10月07日
クラミジア感染症
クラミジア、とは性行為感染症(STD)の一つです。
正確にはクラミジア・トラコマチスという種類で、肺炎の原因となるクラミジア・シッタシとは異なり、性器や咽頭(のど)に感染します。

性行為感染症、いわゆる性病の一つ。性交でしか感染しません。
コンドームを正しく、つまり性交渉の最初から装着することで、男女ともに感染を予防することが出来ますが、最近ではオーラルセックスが広まっているため、性交渉ではコンドームを使ってていても、咽頭クラミジアの感染が大変増えてきています。
症状は、性器クラミジアの場合、初期は子宮頚部に感染し、おりものが増える、ただしこれは自覚されないことが多いようです。次に、上行性感染といって、子宮の内腔を通過し卵管に至る。ここで卵管炎を起こすこともあり、卵管閉塞の原因となります。
さらに感染が進むと卵管采から腹腔内にもれ、卵管周囲炎を起こし、腹痛の原因になります。炎症が進むと卵管周囲癒着が形成され、卵管閉塞と同様に不妊の原因となります。クラミジアと不妊の関係は、これが一番多いです。
感染はもっと進むことがあり、驚くべきことに肝臓の周囲にまで広がり、肝周囲炎を起こします。Fitz-Hugh-Curtis症候群、として知られています。右季肋部、あばら骨のした辺りの痛みの原因となります。
咽頭クラミジアではかなり強い喉の痛みを自覚しますが、風邪とは異なり全身症状はほとんどありません。
このように女性では様々な病態を引き起こし、また諸症状の原因となりますが、男性は尿道炎、排尿時や射精時に膿が出ることや痛みが出ることがあります。しかし不顕性といって、無症状のことも多いようです。
また、男性不妊の原因にもなることがあるようですが、多くの場合はカップルでクラミジア感染しても、女性が損ですね。
またクラミジアは大切な赤ちゃんに産道感染を引き起こします。つまり出産中に赤ちゃんにうつるのです。軽症であれば結膜炎、重症になると肺炎の原因になり、未熟児や低出生体重時の場合、生命を危険にさらします。
さて、皆さんにお伝えしたいのはクラミジア感染が思ったより拡がっている、ということです。当院でも不妊症や下腹痛がある患者さんにはクラミジア検査をお勧めしていますが、1割以上の方で陽性となります。特に10代、20代、を中心に40歳代まで感染していることが見つかります。
風俗業の方では、検査をすると非常に陽性率が高くなります。
また上に書いたように赤ちゃんへの感染を予防するため、妊娠初期に検査をします。
さらに同時に淋菌やHPV感染をしていることがあるため、クラミジアと淋菌を同時に測れる検査をしたり、子宮頚がん検査をお勧めしています。
検査法は簡単ですが、内診の必要があります。子宮頚がん検査と同じように子宮頚部を綿棒でこするだけです。痛みはありません。
出血しているときは菌が見つからないことがあるため、生理中、不正出血をしているときは検査を避けます。
一方で、男性の検査は尿検査や尿道を綿棒でこすらなければならず、これは相当な痛みが伴うのに対して、偽陰性率が高いとされています。つまり、菌を持っていても陰性、となってしまうのです。そのためパートナーである女性が陽性であれば、男性も治療を開始します。
さて治療法は、数年前によい薬が出ました。ジスロマックという内服薬で、マクロライドという種類に含まれる抗生物質です。
それまではクラリスロマイシン、商品名ではクラリス、クラリシッドという薬が主流でした。しかし、2週間の間内服しなりませんでした。
ジスロマックは一度に250mg錠を4錠内服しなければなりませんが1回で済みます。我々臨床家は薬のコンプライアンス、といって、如何に薬をきちんと飲んでもらえるか、飲みやすさはどうか、ということも重要視しています。
マクロライド系抗生物質は妊娠中にも安全性が確認されていますから、妊婦さんに見つかっても同じ治療で構いません。
ジスロマックは薬の効果が大体7〜10日持続するそうで、理論的にはこの間にクラミジアは治療できるはずなのですが、全てが理論通りにいかないのが人の身体。製薬会社の発表でも除菌率は90%ほど。ある発表によると60%くらいではないか、とのこと。そのため、内服後2週間くらいで再検査が必要です。
いずれにしても、STDの場合、カップルで治療しなければ意味がありません。
女性が治療しても、男性が治療していなければ、折角除菌されてもまたうつされてしまいます。ですからお二人同時に治療をしてください、そして上に書いた際検査の結果が出るまでは、赤ちゃんが欲しくてもコンドームをつけてください。
赤ちゃんをまだ望んでいないカップルは、必ず正しくコンドームを着けて性交渉をして下さい。
これは、マナーです。
(初出:2007年9月2日)
(補筆修正:2014年10月7日)
正確にはクラミジア・トラコマチスという種類で、肺炎の原因となるクラミジア・シッタシとは異なり、性器や咽頭(のど)に感染します。
性行為感染症、いわゆる性病の一つ。性交でしか感染しません。
コンドームを正しく、つまり性交渉の最初から装着することで、男女ともに感染を予防することが出来ますが、最近ではオーラルセックスが広まっているため、性交渉ではコンドームを使ってていても、咽頭クラミジアの感染が大変増えてきています。
症状は、性器クラミジアの場合、初期は子宮頚部に感染し、おりものが増える、ただしこれは自覚されないことが多いようです。次に、上行性感染といって、子宮の内腔を通過し卵管に至る。ここで卵管炎を起こすこともあり、卵管閉塞の原因となります。
さらに感染が進むと卵管采から腹腔内にもれ、卵管周囲炎を起こし、腹痛の原因になります。炎症が進むと卵管周囲癒着が形成され、卵管閉塞と同様に不妊の原因となります。クラミジアと不妊の関係は、これが一番多いです。
感染はもっと進むことがあり、驚くべきことに肝臓の周囲にまで広がり、肝周囲炎を起こします。Fitz-Hugh-Curtis症候群、として知られています。右季肋部、あばら骨のした辺りの痛みの原因となります。
咽頭クラミジアではかなり強い喉の痛みを自覚しますが、風邪とは異なり全身症状はほとんどありません。
このように女性では様々な病態を引き起こし、また諸症状の原因となりますが、男性は尿道炎、排尿時や射精時に膿が出ることや痛みが出ることがあります。しかし不顕性といって、無症状のことも多いようです。
また、男性不妊の原因にもなることがあるようですが、多くの場合はカップルでクラミジア感染しても、女性が損ですね。
またクラミジアは大切な赤ちゃんに産道感染を引き起こします。つまり出産中に赤ちゃんにうつるのです。軽症であれば結膜炎、重症になると肺炎の原因になり、未熟児や低出生体重時の場合、生命を危険にさらします。
さて、皆さんにお伝えしたいのはクラミジア感染が思ったより拡がっている、ということです。当院でも不妊症や下腹痛がある患者さんにはクラミジア検査をお勧めしていますが、1割以上の方で陽性となります。特に10代、20代、を中心に40歳代まで感染していることが見つかります。
風俗業の方では、検査をすると非常に陽性率が高くなります。
また上に書いたように赤ちゃんへの感染を予防するため、妊娠初期に検査をします。
さらに同時に淋菌やHPV感染をしていることがあるため、クラミジアと淋菌を同時に測れる検査をしたり、子宮頚がん検査をお勧めしています。
検査法は簡単ですが、内診の必要があります。子宮頚がん検査と同じように子宮頚部を綿棒でこするだけです。痛みはありません。
出血しているときは菌が見つからないことがあるため、生理中、不正出血をしているときは検査を避けます。
一方で、男性の検査は尿検査や尿道を綿棒でこすらなければならず、これは相当な痛みが伴うのに対して、偽陰性率が高いとされています。つまり、菌を持っていても陰性、となってしまうのです。そのためパートナーである女性が陽性であれば、男性も治療を開始します。
さて治療法は、数年前によい薬が出ました。ジスロマックという内服薬で、マクロライドという種類に含まれる抗生物質です。
それまではクラリスロマイシン、商品名ではクラリス、クラリシッドという薬が主流でした。しかし、2週間の間内服しなりませんでした。
ジスロマックは一度に250mg錠を4錠内服しなければなりませんが1回で済みます。我々臨床家は薬のコンプライアンス、といって、如何に薬をきちんと飲んでもらえるか、飲みやすさはどうか、ということも重要視しています。
マクロライド系抗生物質は妊娠中にも安全性が確認されていますから、妊婦さんに見つかっても同じ治療で構いません。
ジスロマックは薬の効果が大体7〜10日持続するそうで、理論的にはこの間にクラミジアは治療できるはずなのですが、全てが理論通りにいかないのが人の身体。製薬会社の発表でも除菌率は90%ほど。ある発表によると60%くらいではないか、とのこと。そのため、内服後2週間くらいで再検査が必要です。
いずれにしても、STDの場合、カップルで治療しなければ意味がありません。
女性が治療しても、男性が治療していなければ、折角除菌されてもまたうつされてしまいます。ですからお二人同時に治療をしてください、そして上に書いた際検査の結果が出るまでは、赤ちゃんが欲しくてもコンドームをつけてください。
赤ちゃんをまだ望んでいないカップルは、必ず正しくコンドームを着けて性交渉をして下さい。
これは、マナーです。
(初出:2007年9月2日)
(補筆修正:2014年10月7日)

