そこで最も印象深かった講演が「ART不成功時の看護的心理的援助」というシンポジウムで、国内の不妊カウンセリングに携わる方々が担当されていました。
中でも東京HARTクリニックの心理カウンセラー、平山史朗さんのお話し。
臨床心理士である平山さんは、ART不成功時の悲しみ、辛さを非常に分かりやすく分析され、それに対する治療側の対応法も具体的に示されていました。
心理用語に「対象喪失」というものがあるそうです、愛するもの、近親者や親しい人を失った時に襲う心理状態で、そこから回復する過程があります。つまり時間をかけて悲しみが癒されていく、ということでしょう。
不妊治療でも同様に「対象喪失」と呼べるそうですが、親しい人を失うのと少し異なるようです。
不妊治療の末、生理が来てしまうと、妊娠が成立しなかった、治療が結果を結ばなかった、と言うことになりますが、子宮内に移植された受精卵、胚を失ったと言う単純なものではなく、治療にかかった時間や費用は勿論、親になる機会や期待していた妊娠・出産の家族像、更には女性としてのアイデンティティーの喪失にまで繋がる複雑なものです。
そして、治療法によっては、その喪失から立ち直る間もなく、次の治療を考えたり、始めなければなりません。
患者さんそれぞれの価値観や背負っているものが違うので、一概には言えないでしょうし、一律に押しつけるような方法は間違っていると思いますが、患者さんの声に耳を傾け、より良い治療法を追求していきたいと思いました。
ラベル:不妊カウンセリング


「ART不成功時の悲しみ、辛さ」、これはもう、経験者としては、痛い程よく分かります。
治療を始める前は、「自分の感情くらい、自分一人でちゃんと処理出来る。」と思っていたのですが、とんだ誤算でした。
個人的には、今まで30数年間生きてきた中で、一番手ごわい感情だったように思います。
結局、私は「子どもを産む事」は諦めましたが、本当は経験しないに越したことは無い、「不妊治療」という経験でも、何かの役に立てないか、かつての自分と同じように苦しんでいる人たちのために、自分にも何か出来ることは無いかと思い、不妊の人たちを、同じ経験者として支援しようと言う、サポートグループに入会しました。
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http://j-fine.jp/
医療従事者からの、不妊治療に関するアンケートに協力したり、不妊カウンセリングの講習を受けたりと、これからも少しずつ、活動して行きたいと思っています。
先生のように、患者と正面から向き合おうとしてくれるお医者さんがいるという事は、単純に、素直に、とても嬉しく思います。頑張ってください。
「妊娠できない」苦しみから、「妊娠できない自分への女性性の喪失感」へ移行し、夫婦間の問題から個人の問題へとすりかわる。自虐的になってしまい、自尊心をも手放してしまう現状を同じ女性として切なかったからです。
そんなクライアントの心理を大切に扱うには、そのことを感じることのできる感性を持った方のサポートです。それを治療関係を結ぶ先生が持っていることは、とても心強いと思います。先生のクリニック楽しみです^@^
キャンディさん、次回お会いした時に、前回の話しの続きと、この件についても色々と教えて下さい。楽しみにしております。