手術、帝王切開の段取り
映画「ジーン・ワルツ」では、帝王切開術の手術シーンがあります。
血まみれの凄惨な手術シーンは、大谷健太郎監督の意向でありませんが、その趣旨には、全面的に賛同しました。しかし、役者さんたちは、手元で手術をほぼ正確に再現しています。
役者さんたちに手術手技を覚えていただく前に、助監督の廣田さんから、「先生、帝王切開を全て教えてください」と言われました。
まだその時は、映画のシーンにそこまで必要? と疑問だったのですが、廣田さんの熱心な、映画作りにかける情熱には、心底感服しました。
微に入り細に入り、とは、まさにこのこと。私が口で言ったのと、乱雑にメモ用紙に書いた帝王切開の手順を、数日後には綺麗にレポート化してお持ちになったのです。
映画作りが、TVドラマとは格段に異なり、念入りに、一つ一つ丁寧に作られていることを目の当たりにしました。
しかも、手もとしか映らないのに、その下には本物そっくりの妊婦さんのお腹、それも帝王切開さながらに、メスで切られた模型がちゃんとあるのです。
これなら役者さんたちも、リアルに演技が出来ると言うもの。美術スタッフさん達にも頭が下がりました。
かくして、助監督の廣田さん、あまりに完璧にマスターした挙句、スタッフ皆さんから、「廣田さん、本当に帝王切開できるようになったんじゃないの?」なんて声をかけられていました。
2010年03月04日
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Weblog: 産婦人科クリニック さくら
Tracked: 2010-03-04 02:45

