2018年10月22日

高度生殖医療で行われる卵巣刺激法 〜体外受精では排卵誘発を必ずしなければいけないの?〜

体外受精など高度生殖医療について、簡単に概論をお話ししましたが、今回は高度生殖医療にかかせない、卵巣刺激法についてです。

排卵すること、卵胞が発育することは、妊娠するために最低限必要な事で、生殖医療(不妊治療)では、内服薬や注射剤の排卵誘発剤がよく用いられ、これまで長い間、高度生殖医療ではより多くの卵胞を作り、より多くの卵子を得ることが治療を成功させるには良いとされて来ました。

高度生殖医療では卵巣刺激をしなければならないか、記事にしました。

このブログの記事は、新しくなった当院のホームページ内の院長ブログへ随時お引っ越ししています。


(補筆修正:平成30年10月22日)


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2017年11月14日

高度生殖医療で用いる黄体ホルモン「ルティナス腟錠100mg」の価格を見直しました。

高度生殖医療では、着床期の黄体ホルモンの不足を補うため、黄体補充、つまり黄体ホルモンを補充することが必要です。

当院では、
・デュファストン(内服)
・プロベラ(内服)
・プロゲステロン注射剤
・プロゲデポー注射剤
などを用いてきましたが、2014年12月に新しい黄体ホルモン製剤である「ルティナス腟錠」が処方可能となりました。

ルティナス腟錠.jpg

ルティナス腟錠の説明と新価格について、新しいHPのブログにアップしました。

このブログの記事は、今後、新しくなった当院のホームページ内の院長ブログへ随時お引っ越しする予定です。

2017年11月14日更新
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2017年02月07日

胚移植(ET)施行時間変更のお知らせ

胚移植(ET)を行う時間を、院内業務の関係で基本的に以下のように変更致します。

・月、水、木、金曜日
16時30分 

・火曜日
12時30分

・土曜日
13時30分

いずれも30分前にお越し頂き採血がある場合もあり、また行う患者さんの人数によって前後します。

上記は基本的な時間なので、ご都合に合わせて調整致しますので、胚移植が決定した際に、ご都合をお聞かせください。

このブログの記事は、随時、新しくなった当院のホームページ内の院長ブログへお引っ越ししています。

(修正:2017年2月7日)
posted by 桜井明弘 at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月21日

採卵前検査、男性の検査から精液検査を除外します(平成22年12月2日修正)

産婦人科クリニック さくらで行っている高度生殖医療では、男性の検査として、精液検査、特にSwim Upテストを行ってきました。

これは採卵後の媒精(受精)方法のうち、体外受精(IVF)か、顕微授精(ICSI) かを決める重要な検査と位置づけ、採卵周期に入る前に行ってきたのですが、その検査の結果と、採卵当日に得られた精液所見の乖離することがみられるためです。

つまり検査では十分な良好運動精子が得られたのにもかかわらず、採卵当日では著しく減少し、体外受精の予定を急遽顕微授精に切り替えざるを得ない、というような事が起こります。

よって、今後は男性の精液検査を除外し、採卵当日の検査所見により、体外受精と顕微授精を考慮して行くこととします。

また高度生殖医療の適応の中に、受精障害があります。採卵された卵子が4個以上で原因不明不妊の場合、受精障害が原因である可能性も考え、初回は半分を体外受精、半分を顕微授精する、いわゆるSplit ICSIも提案しています。

不明な点は、診察の際にお聞きください。
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2016年12月17日

2017年1月の高度生殖医療説明会の日程について

2017年の高度生殖医療説明会の日程が決まりましたのでお知らせ致します🏥

2017年1月28日、土曜日
 時間は15:00〜17:00の予定です😃
  終了時間は前後することもありますのでご了承下さい。

ICSI.jpg

定員は10組です💡
残席数は8組ですので、まだお席に余裕があります🎶
ご希望の方はご予約下さい😃
お申し込みはさくらへお電話をいただくか、直接受付にて承っていますので、ご希望の方はお声がけください✨

😃お知らせしておりますが、2017年より現在のクリニックの斜め向かいに移転しますので、ご注意下さい😃

💡ご注意💡
・1組 3000円のお申し込み費用がかかります。
・説明会の3日前までのキャンセルは返金致します。それ以降の返金はできませんので予めご了承ください。
・産婦人科クリニックさくらで高度生殖医療をお受けになる方はできるだけ、ご夫婦そろってご参加ください。
・お子様は説明会に参加できませんので、お子様を預けることができない場合は❀さくら相談室❀をご利用ください。そちらも受付、またはお電話にてご予約を承ります。
・お車で来院される方はクリニックの駐車場をご利用下さい🚙
ただし駐車台数に制限がありますので、なるべく公共交通機関、または近隣の駐車場をご利用下さい。
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2016年05月04日

高度生殖医療、2016治療方針のご案内

産婦人科クリニックさくらでは、体外受精など、高度生殖医療の治療成績を毎年振り返り、より妊娠率の高い方法を皆さまにお勧めしています。

妊娠率は女性の年齢AMH(抗ミュラー管ホルモン)値によって異なります。

産婦人科クリニックさくらでは、年齢とAMH値によって卵巣機能を5つのグループに分け、それぞれの治療方針を立てています。

Aグループ;40歳以下でAMHが3.0以上
Bグループ;40歳以下でAMHが1.0〜3.0
Cグループ;40歳以下でAMHが1.0未満
Dグループ;41歳以上でAMHが1.0以上
Eグループ;41歳以上でAMHが1.0未満
そして多嚢胞性卵巣(PCOS)またはそれに準ずる方で、AMHが5.0以上が目安です。

このAMH値ですが、3.0は33歳相当、1.0は43歳相当です。

これらのグループ別に、治療前に行う準備、卵巣刺激法、受精卵の培養期間、受精卵凍結の有無(新鮮胚移植をするか)が決められます。表にすると、以下のようになります。

2016戦略1.jpg

2016戦略2.jpg

・治療前の準備
Aグループの方は卵巣機能が良く、妊娠率もとても高いため、行う必要はありません。
B〜Eグループの方たちには、4種類のサプリメントを服用して頂くことをお勧めします。
 厳密にはMVMとARTサポートがサプリメント、DHEAメラトニンは医薬品に分類されるため、後2者は服用前に同意書にサインを頂いています。
 これらのグループの方たちは、4種のサプリを服用して頂いた方が、妊娠率が向上します。
Eグループの方たちには、さらに妊娠するカラダ作りのため、当院の漢方専門外来受診もお勧めしています。

・卵巣刺激法
採卵までに卵胞を育てる方法です。

卵巣機能の良いA、Bグループでは、Long法が最も妊娠率が高いです。ただし、Long法は毎日注射通院が必要です。
次に妊娠率が高いのが、FSH(ゴナールF、フォリスチム)の自己注射をする方法で、Aグループは内服薬クロミッド、Bグループはレトロゾールを併用します。
連日通院も自己注射も出来ない場合、次の方法は自然周期です。自然周期は基本的に一つだけ卵胞が育ちますので、得られる卵子は一つだけであることがほとんどです。
自然周期で排卵が出来ない、または排卵がとても遅い場合は内服薬の排卵誘発剤、Aグループはクロミッド、Bグループはレトロゾールを服用します。

多嚢胞性卵巣の方は、クロミッドに注射製剤であるHMGを併用する、連日通院の方法が最も妊娠率が高く、連日通院出来ない方にはFSHの自己注射を併用する方法が勧められます。

Cグループではレトロゾールの内服が最も妊娠率が高いため勧められます。

D、EグループではHMGアンタゴニスト法、連日HMGによる注射をお勧めします。

・培養期間
採卵後の体外培養期間です。

A、Bグループは胚盤胞まで育てる、採卵後5または6日目まで、C~Eグループは分割期である2日目まで体外培養します。

新鮮胚移植/凍結融解胚移植
採卵した周期に体外培養を経て胚移植するか、一度胚凍結して次の周期以降に融解胚移植を行うか、です。

A、Bグループでは、これまでの規定内であれば新鮮胚移植が可能です。
すなわち、
・子宮内膜が10ミリ以上に達している
・採卵前のE2(エストラジオール)値が1000以下
・両側の卵巣腫大がない
などです。

C~Eグループでは採卵後2日間培養し、凍結保存して次の周期以降に融解胚移植することをお勧めします。


これらの方法はあくまでも昨年の妊娠率の高い方法の順に治療法を決定しました。
治療を受けるカップルのご都合や価値観を共有し、より良い治療法選択を一緒に考えていきたいと思います。

治療相談は、「さくら相談室」もご利用になれますので、お気軽にご連絡下さい。
posted by 桜井明弘 at 08:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

体外受精って? 〜高度生殖医療とは〜

不妊治療が進んでいくと、「体外受精」とか「高度生殖医療」、「ART」と言った言葉が出てきます。

そもそも体外受精ってどんな治療なのでしょうか。

人工授精までの不妊治療を一般生殖医療と呼びます。体外受精以降の治療は、高度生殖医療とか生殖補助技術、行政では特定不妊治療、近年では英語の頭文字をとってARTと呼ばれるようになりました。

そもそも体外受精は、卵管性不妊、卵管がつまってしまっていたり、卵管の周囲に癒着があり、それが不妊原因となっているカップルに行なわれました。

受精の場として無くてはならない卵管が不妊因子である場合、手術的に卵管を修復するか、卵管で起こるべき受精現象を、まさに体外で行うのが体外受精です。

その後、精子減少症、ご主人の精子が少ない場合や原因不明不妊、一般生殖医療では妊娠しない、大きな問題があるわけでもないのに。。と言ったカップルにも適応されてくるようになりました。

その他、二度無月経や多のう胞性卵巣など、重度の排卵障害の方、手術や抗がん剤治療を控え、現在の卵子、受精卵を温存したい方にもその適応が広がり、卵子凍結、まだパートナーに恵まれていないものの、今の卵子を採っておきたい方にまで広がっています。

一般生殖医療との違いは、上にあげた卵管因子や男性因子、排卵障害以外の原因不明不妊を詳しく列挙すると、

・Pick Up障害
 排卵は確認できますが、その卵子が卵管に取り込まれているか。
・受精障害
 精子が少ない、あるいは精子数は正常でも受精が正常に起こっていない。
・受精卵の質の低下
 主には年齢や子宮内膜症が原因とされる卵子の状態の低下、また精子が原因ともされています。

このように一般生殖医療では分らない、解決できない因子を、高度生殖医療は原因を究明し、解決法を導くことが出来るのです。

しかし高度生殖医療、なかなか気軽に出来る治療法とは言い難いです。

例えば経済的な問題。以前挙げたように人工受精ならば1〜2万円の治療であるのに対して、高度生殖医療は数十万円がかかる治療。
(今年から自治体からの助成金額が、初回に限り大幅に増額されました)

そして身体への負担。次回以降書きますが、一般生殖医療よりも強い卵巣刺激法が採られることも少なくありません。

2016年の高度生殖医療、新しい治療指針は、こちらをご覧下さい

これらの情報は、当院のブログ、「高度生殖医療 〜コンテンツトップページ〜」にもリンクし、また産婦人科クリニック さくら 公式HP不妊治療専門サイトにも反映して行きます。

(初出2011年11月11日)
(補筆修正2013年9月4日)
(補筆修正2014年4月15日)
(補筆修正2016年5月4日)
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2016年04月14日

初回の特定不妊治療助成金内での治療について

こんにちは😃

ご存じの方も多いかと思いますが、
特定不妊治療助成金制度が、平成28年1月より
制度を受けられる年齢や回数、金額が変更となりました

該当するかどうかはこちら、またはお住まいの市区町村にご確認をお願いします。

どの自治体にお住まいの場合でも、初回治療に限り、30万円まで助成されるようになりました。

例えば、人工授精からのステップアップがネックになっている方や、
経済的な理由で体外受精まで考えられない方に優しい制度となりました。

当院では、30万円の助成金内で治療ができるようなプランも考えました。
以下の様なプランです。

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診察室、または相談室でご相談できますので、お気軽にご相談下さい✨

※当院で高度生殖医療をお受けになる方は、
高度生殖医療説明会、または院内のさくら相談室での
説明会に参加していただいております。
日程をご確認の上、お申し込み下さい。
posted by 桜井明弘 at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月22日

特定不妊治療助成金 〜横浜市の平成28年度の高度生殖医療、助成について〜

こんにちは😃

以前よりお知らせの通り、各自治体において特定不妊治療費助成制度があります。
これは、体外受精などの高度生殖医療をお受けになった場合に、治療費の一部を自治体から助成される制度です。

平成27年度補正予算が去る1月20日に成立し、高度生殖医療への助成拡大が決定しました。
つきましては以下を参考にしていただき、是非ご利用下さい💡
詳細については、お住まいの各自治体にお問い合わせ下さい。

*助成の対象*
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*治療終了日が平成28年1月20日以降のA/B/D/Eの初回治療の方、第1回目に限り、
助成上限額が現行の15万円から30万円になります*


【体外受精の治療区分】
A 新鮮胚移植を実施
B 採卵から凍結融解胚移植に至る一連の治療を実施
C 以前に凍結した胚による胚移植を実施
D 体調不良により胚移植のめどが立たず治療終了
E 受精できず、または、胚の分割停止、変性などの異常受精等による中止
F 採卵をしたが卵子が得られない、または、状態のより卵子が得られないため中止



*助成金申し込みの流れ*
1⃣.お申込みの前にご確認下さい❗
各自治体によって助成制度は異なります。
申請に関する条件や申請回数・上限金額等を、ご自身で該当するかどうかご確認ください。

2⃣.当クリニックにて治療後、「不妊治療費助成事業受診証明書」をお申し込み下さい。
各自治体が定める治療終了日から、
「不妊治療費助成事業受診証明書」(クリニック記入書類)をご用意しますので、受付にてお申込み下さい。
※横浜市、川崎市、神奈川県、東京都の書類に関しましては、当クリニックにご用意があります。
それ以外の市町村、県の方は恐れ入りますが、該当の自治体の用紙をお持ち下さい。
書類作成までに1週間〜10日程度かかります。

3⃣.依頼していた証明書を受付にてお受取り、ご自身でご用意された書類とともに各自治体へご提出下さい👀



*よくある質問*
※ 治療開始日とは採卵または胚移植のための投薬開始日、または超音波やホルモン検査実施日になります。
※ 年齢は初めて助成を受けた際の治療開始日の年齢で判断されます。
H28年4月以降、43歳以上の場合は助成対象外となりますのでご注意下さい。
※ 通算の回数はリセットされず、過去に受けた助成回数を含めて計算されます。

以前から助成を継続している方、2回目の助成は、
1回の治療につき治療内容区分C・Fについては7万5千円、A・B・D・Eについては15万円です。
※治療内容区分は、上記を参照ください。


ご不明な点がありましたら、受付スタッフや医師にお尋ね下さい🎀
posted by 桜井明弘 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月06日

未婚女性の卵子凍結について 〜2015年2月6日補筆修正〜

2013年8月23日、日本生殖医学会が、未受精の卵子を凍結保存(卵子凍結)することを、独身女性にも認める、とした指針案を示し、また昨日、浦安市が順天堂浦安病院において行う卵子凍結費用の一部負担を検討していることが報道されました。

まず、現在の状況からは、原則、卵子の凍結は、不妊治療において婚姻関係にある夫婦の受精卵を凍結保存することと、今後がん治療などで卵巣機能が損なわれる可能性がある場合に日本産科婦人科学会によって認められており、まだ独身女性の卵子凍結は完全なゴーサインが示されたわけではありませんが、同学会は容認しています。
もちろん、これらに法的な規制は、未だに何ら整備されていません。

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卵子は女性の卵巣に生まれつき備わっており、毎月少しずつ消費されて成熟した状態で排卵され、配偶者との精子と受精すると受精卵となり、やがては赤ちゃんになるわけですが、高度生殖医療においては、様々な理由でご主人との受精卵を凍結保存しておくことがあります。

しかしながら、高度生殖医療の技術を用いるのは、戸籍上の夫婦関係にあることが大前提で、つまり未婚女性の未受精卵子はその技術を用いる対象外となっていたのです。

では、現代の女性の状況はいかがでしょうか。

男女雇用機会均等法施行以降、施行以前と比べて、格段に女性の地位は向上し、社会的責任、地位もご自身のお母さまやお祖母さまの世代とは大きく異なっているのではないでしょうか。

男性と同じく就職し、或いは同期の男性よりも重用され、給与面でも大きなものを手にしている女性もいらっしゃるかも知れません。

就職してから十数年、直向きに会社のため、社会のため、そして自身のために走り続け、そろそろ伴侶に恵まれ、或いはいい機会だと子作りに前向きになった方は?

しかし、女性の生殖能力、つまり子どもを作る能力は、平均的に35歳以降は明らかにそれまでと異なってくる、端的に申せば老化してくることをご存知でしょうか。これは貴女も例外ではありません。

卵子・卵巣の老化は、ここでもこれまで度々触れてきましたし、最近ではメディアでもよく取り上げられるようになったため、とても注目されています。

さて、皆さんが今すぐに妊娠を考えられる、子作りすることが出来るのであれば、卵子凍結は関係ないことですが、まだパートナーに巡り会えず、数年の単位で妊娠は直ぐには望まない場合、現在の卵子を将来に備えてとっておく、これが「卵子凍結」です。

繰り返しますが、現在のご主人との間とのお子さんを、将来的に考えるのであれば、精子と卵子を一つに受精させた、受精卵凍結、これは今の高度生殖医療でも行われることです。

当院でもお問い合わせ頂くことが多くなっていますが、現在上に書いたように、日本生殖医学会が指針「案」をまとめているところで、広く意見を募っています。

その要件として、

・40歳以降には勧められない。
・使用して妊娠を試みるのは45歳以上は勧めない。

とあります。もちろん今後この要件は改められていく可能性もありますが、当院でも41歳以降の妊娠率が非常に低下していますし、45歳以上の高齢妊娠、出産のリスクは、母体の生命さえ左右しかねません。

要約すると、潜在的な社会的ニーズは大きく、いよいよ自治体が主導して卵子凍結が本格化する可能性が高くなってきました。

(初出:2013年9月23日)
(補筆修正:2014年7月11日)
(補筆修正:2014年12月22日)
(補筆修正:2015年2月6日)
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2014年11月11日

高度生殖医療説明会にはお子さんをお連れになることは出来ません。

当院では、体外受精などの高度生殖医療を開始する前に、「高度生殖医療説明会」へのご参加をお願いしています。

現在、東急セミナーBE たまプラーザ校の会場をお借りしていますが、当該施設の規則としてお子さんをお連れすることをお断りしています。
また、説明会は2時間ほどかかることや、同じ不妊で悩んでらっしゃる方たちばかりなので、ご配慮をお願いしています。

高度生殖医療説明会へのご出席が困難な場合、「胚培養士相談室」をご利用になっても結構です。

いずれかの方法で治療の内容を理解して頂きたく思います。
posted by 桜井明弘 at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月31日

高度生殖医療治療費の改正  〜2014年4月のからの変更点〜

当院で行っている高度生殖医療治療費を、2014年4月1日より改正します。
 高度生殖医療は保険診療が認められていないため、全ての検査、治療が自費診療となります。
 また、表示価格は外税で、8%の消費税をお預かりします。

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主な変更点は、

・材料コストの高騰に伴い、医療材料を必要とする治療は、10%程度増額しています。
当院が服用を推奨しているサプリメントは、製造メーカーと交渉し、減額しました。

・採卵に伴うコストは、得られた卵の個数によって請求額が異なります。
 基本料金は1個回収できた金額で、2〜6個は30,000円増額、以後5個まで毎に30,000円ずつ増額します。
 例えば、7個回収できた場合、143,000+60,000円となります。

・これまで培養コストは個数によって価格が異なり、また培養日数でも異なりました。
 胚培養法を工夫し、コストは分割期胚培養と胚盤胞培養にまとめ、これまでの「少ないもの」と同等に、また1日追加培養をした場合も追加コストは発生しないようにして皆さんのご負担を軽減しました。

・精子凍結更新料は、廃棄の上再度採取が可能な一方で、更新の手続きをお取りにならない方への事務手続きが煩雑になっているため、更新料を増額させて頂きます。

尚、当院に納入されている薬剤は、4月の診療報酬改定の結果を受けて4月に納入価が見直されるため、5月に再度価格を一部見直す予定です。


その他の4月からの変更点について、こちらからリンク先をご覧下さい。
posted by 桜井明弘 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月30日

高度生殖医療で行われる卵巣刺激法 〜自然周期採卵、て?〜

この記事は、私が執筆しているルナルナの姉妹サイト、「Umoo(ウモー)」の記事の一部を補筆修正して再掲載しているものです。

当院のブログ、「高度生殖医療 〜コンテンツトップページ〜」にもリンクし、また産婦人科クリニック さくら 公式HP不妊治療専門サイトにも反映して行きます。

前回は体外受精など高度生殖医療で行われる卵巣刺激法について、簡単に概論をお話ししました。

今回からはその卵巣刺激法を少しずつかいつまんで解説して行きます。

前回のおさらいですが、生殖医療(不妊治療)では、排卵すること、卵胞が発育することは、妊娠するために最低限必要な事で、内服薬や注射剤の排卵誘発剤が用いられ、排卵誘発剤は、内服薬が軽い刺激で、注射剤の方が強い刺激になります。

今回解説するのは、最も歴史が新しいかも知れません、自然周期採卵についてです。

皆さんも、無排卵周期、といった診断を為されない限り、月に1回、あるいはもう少し頻度が少なくても排卵は起こっていますよね?

自然に排卵するただ一つの卵胞、これは卵子が入っている、卵巣にできる袋の様なものです、「自然周期採卵」とは、これを採卵することです。

採卵、これも後で詳述しますが、文字通り、卵胞の中の卵子を採取する、高度生殖医療ではメインイベントと言っても過言ではありません。

前回お話ししたように、これまでの高度生殖医療では、より強い卵巣刺激法が好んで行われて来ました。しかし、数年前より、強い刺激法による卵巣過剰刺激の問題と、強い刺激法ほど卵子の質が低下する傾向が指摘されるようになりました。

不思議に思われる、または反対に当然と思われるかも知れませんが、自然に排卵する卵子は、その質が良いことが多いです。これは年齢を問わず、と言うよりも、年齢が高いほどその傾向が顕著なのです。

年齢が高い、卵巣の予備能力が低下してしまった状態では、卵巣刺激を行うと、卵子の質が低下しやすいのです。

それに着目して、最近ではあえて排卵誘発剤を使わず、自然に排卵する卵子を採取して、体外受精や顕微授精を行う自然周期採卵が多くなってきています。

また、自然周期採卵を選ばれるのには他にも理由があり、コストが安い、通院回数が少なくて済む、これまで行ってきた自然周期のタイミング法や、人工授精とも治療法が似ており、高度生殖医療に入っても馴染みがある、などが挙げられます。

しかしながら、デメリットは無いのでしょうか。

これもいくつか挙げることが出来ますが、自然周期なので、自然に排卵することを抑制できないことがあります。ややこしい表現ですが、採卵前に排卵してしまうと採卵が出来ません。

このようなデメリットとメリットを天秤にかけて、自然周期採卵が良いかどうか、慎重に見極めて卵巣刺激法が決定されて行くのです。
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2012年12月21日

2013年より、高度生殖医療 当院からの受精確認連絡を取りやめます。 〜胚培養士(エンブリオロジスト)の説明のご案内〜

産婦人科クリニック さくらでは、胚培養士(エンブリオロジスト)も皆さんの治療方針、受診内容、治療結果などの説明に当たっています。

胚培養士は皆さんの大切な卵子、精子、受精卵(胚)をお預かりするだけでなく、その患者さんの考えやお気持ち、価値観を共有したいと考えているからです。

胚培養士が説明しているのは、

・高度生殖医療を考えている方
これまでの治療から、ステップアップし、体外受精などの高度生殖医療を考え始めている方、もう少し知りたい方を対象に、高度生殖医療の概要、利点、欠点を説明します。

・高度生殖医療説明会を受けた方
当院で行っている高度生殖医療説明会を受講された後に、方針相談に来院して頂いています。
説明会の内容を復習し、分らない点を明確に、またより詳しく治療の方針を立てて行きます。

・受精確認
採卵、媒精(体外受精や顕微授精により、卵子と精子を受精させること)の翌日、受精の確認を行います。その結果をこれまで電話連絡してきましたが、この連絡を2013年より取りやめにします。

理由は個人情報漏洩の心配があるためです。
電話での患者さんの情報をやりとりすることは、電話先の方がご本人であると確認できないため、原則行っておりません。これまで受精したか心配、と言う声にお応えすべく採ってきたサービスですが、やはり情報漏洩が全くないとは言いきれないと思われます。

今後来院された方には培養士が説明に当たらせて頂きます。
採卵を行った翌日の午後に来院してください。

・胚(受精卵)凍結
当院では分割期胚は採卵・媒精から2または3日目、胚盤胞は同じく5または6日目に胚(受精卵)凍結しています。
採卵後の診察には、おおよそこの日にちを目安に来院して頂きますが、その際、受精、胚培養の結果、どの受精卵を凍結保存するか、説明、相談いたします。曜日によっては日を改めて説明することもあります。

・胚移植
お預かりしていた凍結胚(受精卵)を融解し、子宮に移植する前に融解状況を説明します。同時に移植する胚の確認、移植に当たってアシスティッド・ハッチングを行ったり、胚移植培養液(エンブリオ・グルー)を用いたことを確認、説明いたします。

受精連絡の取りやめについて、忌憚ないご意見も聞かせて頂きたく思います。

以下のコメント欄をご利用ください。
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2012年07月18日

高度生殖医療をお受けになった患者さん、周期数と年齢分布 〜2011年、高度生殖医療治療成績〜

2011年、高度生殖医療治療成績 コンテンツトップページはこちらです。

最初にご紹介するのは、患者さん、治療周期数です。

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これは当院で本格的に高度生殖医療を開始した2008年から昨年2011年まで、採卵を行った患者さんの人数と周期数、つまり採卵回数です。

年々治療をお受けになっている患者さんの人数も増えてきております。またそれに伴い採卵回数も増えています。


次は採卵の時の患者さんの年齢分布です。

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当院では30歳代後半の患者さんが42%を占め、次に41歳以降の患者さんが多く、30%弱いらっしゃいます。
平均年齢は37.4歳で、一方、30歳までの患者さんは1割にも満たない傾向があります。
国内の平均年齢は欧米よりも2歳くらい高く37歳とされ、当院は国内の平均的な年齢層、と言えます。


次のグラフは胚移植の年齢分布です。

スライド09.jpg

上のグラフと対比すると30歳代後半の患者さんが同様に42%を占め、次に30歳代前半の患者さんが30%と増えます。これは1回の採卵で複数の受精卵が凍結保存されるため、30歳代前半では胚移植回数が増えていると考えられます。一方、41歳以降の患者さんは採卵回数と比較して、22%程度と、採卵が出来ても受精卵が良好ではなく、胚移植出来ない事があることを表しています。
2010年までと比較して年代別の比率はおおよそ変化は大きくないようですが、30歳代前半36→31%、41歳以降18→21%となっています。

次回はいよいよ治療成績。卵巣刺激法別妊娠率を説明します。
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2012年07月11日

高度生殖医療の実際 −ラインナップー 2012年7月11日修正

高度生殖医療のラインナップ」でも概略を示しました。既にいくつか治療の実際を書いていますが、今後の記事をラインナップしました。

治療は毎年集計している治療成績を元にアップデートされます。今回の修正では2011年の治療成績を踏まえて書き直していきます。

治療前検査(採卵前検査)
プレトリートメント(Pre-treatment)
・採卵周期
  #D3診察
  #卵巣刺激法
   *自然周期
   *排卵誘発剤(内服剤)
     クロミッド
     フェマーラ
   *排卵誘発剤(注射剤)
     クロミッド/フェマーラ-FSH(hMG)
     GnRHアンタゴニスト法
     Long法
     Short法
     Ultra-Long法
  #採卵日の決定
  #排卵のコントロール
  #採卵・採精
   *体外受精に関する説明および同意書
   *受精方法(培精)
     体外受精(IVF)
     顕微授精(ICSI)
   *受精卵の確認
  #受精卵凍結
    受精卵凍結(Vitrification法)
    全胚凍結
  #解凍胚移植(ET)
   #黄体補充療法
  #胚移植後診察
    黄体期
    妊娠判定

「高度生殖医療の実際」載せた時点と、若干の修正がありますが、順次アップしていきます。

高度生殖医療は、一般生殖医療と比べると、非常に分かりにくいところもあると思います。皆さんの忌憚ないご意見を頂戴し、より良い記事にしていきたいと思いますので、コメントください。
posted by 桜井明弘 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(3) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月10日

2011年、高度生殖医療治療成績 コンテンツトップページ

2011年までの産婦人科クリニック さくらの治療成績をご報告します。

当院で治療をお受けになっている方、他院で治療をお受けになっている方も参考になさってください。

また忌憚ないご意見やご質問もお受けしております。

この記事はこれからご紹介する治療成績のコンテンツトップページです。

このページからそれぞれの記事にリンクしていますので、ご参照ください。

治療した患者さんの人数、周期数
・年齢分布
・胚移植した患者さんの人数、周期数

・治療成績
  卵巣刺激法別
  年齢別
  胚移植周期別
・胚移植回数と妊娠
・成績向上の裏側には。。
・今後の治療指針の改定
・今後の取り組み

今後コンテンツも増やしていきたいと思います。

是非お読みくださいね。
posted by 桜井明弘 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月18日

卵巣過剰刺激症候群(OHSS) 〜高度生殖医療の合併症とその対策〜

他の記事のお寄せいただいたコメントから、記事の内容を5年ぶりに一部補筆修正して再度アップ致します(初出2007年8月14日)


高度生殖医療でみられる合併症、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)について、またその発症を防ぐための当クリニックの対策を書きます。

卵巣過剰刺激症候群、英語の頭文字をとってOHSS、とは、排卵誘発剤(主にhMGの注射)によって卵巣が過剰に刺激されて起こる副作用で、以下の症状があります。

・卵巣が腫れる(主に8cm以上)
・下腹部の痛み
・腹水や胸水がたまる
・尿量が減る
・血液が固まりやすくなる

 排卵誘発剤は、文字通り卵巣から排卵する卵胞の発育を誘発する方法で、卵巣を刺激します。刺激された卵巣に発育した卵胞の中には、顆粒膜細胞があり、この細胞が女性ホルモンの一つであるエストロゲンを産生します。
 エストロゲンは正常の排卵周期を作る最も大切なホルモンの一つですが、過剰に産生されるとOHSSを引き起こします。

 もちろん、OHSSはすべての人におこるわけではなく、診察では発症していないか、また発症した場合でも悪くなっていないかを診ていきますので、軽症〜中等症の場合がほとんどです。症状も次の月経までか、妊娠初期でほとんどの方は軽快しますが、妊娠により一時的に悪化する場合もあります。中にはOHSSになりやすい体質や、重症化して入院治療が必要となる患者さんもいますが、内服剤、例えばクロミッドなどでOHSSが起こることは稀です。

 排卵誘発剤は、内服薬、注射薬の順に効果が強くなり、注射薬のなかではFSH製剤、hMG製剤の順に効果が強くなります。効果が強くなると同時に副作用も多くなります。また排卵調節に用いるhCG製剤が発症のきっかけとなります。

 よって当院では、最初からhMG製剤を用いるのではなく、なるべく弱い効果でも効率よく良好な卵子が採取できるよう、工夫します。またhCG製剤の中でも、より低単位の3000単位から使用し、またhCGの代わりにGnRHa製剤による排卵調節も行なっています。
posted by 桜井明弘 at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月10日

着床障害の新しい治療法 〜エンブリオ・グルー、胚移植培養液導入のご案内〜 (2012年1月10日修正)

高度生殖医療における着床障害に対する新しい治療法、胚移植の際に用いる胚培養液、「エンブリオ・グルー」について、半年前からご案内している記事ですが、アクセス数と相談のお電話、実際に来院される患者さんが増えており、また以下に書いていただいたようにコメントも頂いているため、一部修正して再アップします。


「エンブリオ・グルー」は、ヒアルロン酸を多く含む胚移植用の培養液であるのが特徴です。ヒアルロン酸は水に溶けると粘着性、というか、簡単な表現をすると、ペトペトします。多くのお化粧品に含まれていることから想像はしやすいのではないでしょうか。

子宮内膜にもヒアルロン酸が存在し、受精卵(胚)の着床を助けているものと考えられています。

当院でも2011年2月より、同意いただいた患者さんにこのエンブリオ・グルーを用いた胚移植を行っており、一定の治療成績が得られたため、原則胚移植の際に使用することとしています。

これまで報告されてきたエンブリオ・グルーの成績の中には、

・着床率が34%上がる

・妊娠継続率が24%上がる


と言うものがありました。妊娠継続率とは流産せずに出産に至る確率です。

また妊娠率は上昇しないが、反復不成功例(何度か胚移植をしても妊娠に至らない)では上昇する、と言うものが見られました。これは明らかに子宮に原因がある、着床障害を改善しているものです。


エンブリオ・グルーはFDA(米国食品医薬局)でも認可されており、もともと子宮内膜に存在する成分であるため、子宮(母体)や赤ちゃんに悪影響が無いとされています。


ここで当院での治療成績をご紹介しますexclamation

スライド14.jpg

グラフについて簡単に説明します。

棒グラフは左から、Cook社の培養液を使っていた時の成績、右へIrvine社のSingle Step Mediumと言う培養液、そして右は同じSingle Step Mediumで胚培養して、胚移植の際にこのエンブリオ・グルーを用いた成績です。

それぞれの棒グラフは、下から

・hCG(-);妊娠しなかった
・hCG(+);血液検査で妊娠反応は出たものの、化学流産になってしまった
・GS(+);子宮内に胎嚢がみえたものの、その後流産になってしまった
・FHB(+);赤ちゃんの心拍がみえたものの、その後流産になってしまった
・OG;出産に至った、あるいは現段階で妊娠が継続されていることが確認されている

で、数字は胚移植数に対する%(例数)です。

パンチここで注目して頂きたいのが、当院で胚移植を行った方たちの中で、Single Step Mediumと比べて、胚移植時にエンブリオ・グルーを用いただけの違いですが、妊娠率は1%上昇、これは上の報告と比べて低いのですが、妊娠継続率(OG)は34%上昇しています。つまり、出産に至る方たちが増えているのです。

この妊娠率の改善、反復不成功例に対する治療効果の報告から、検査が出来ないものの、子宮内膜に分泌されるヒアルロン酸の分泌が少なくなっている方があるのではないか、と推測されます。


これを受けて、上にも述べたように、当院では今後エンブリオ・グルーを使用し、妊娠率向上のさらなる検討を行っています。

エンブリオ・グルーを用いることで、胚移植1回あたり、6000円(税別)のご負担をお願いしています。

疑問点や、使用を希望されない場合は、遠慮せずに担当医師にお申し出ください。

*当院では、高度生殖医療において、3か月を目途に様々な試みを行っていきます。今後もその都度詳報をお伝えして行きたいと思います。
posted by 桜井明弘 at 13:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月07日

「体外受精培養液に高濃度化学物質 胎児への影響が懸念」の報道と当院の培養液について

体外受精培養液に高濃度化学物質 胎児への影響が懸念

昨年末に上記の様なニュースが流れたのをご存知ですか?

厚生労働省研究班の調査で、化学物質「フタル酸エステル類」が体外受精培養液に高濃度に含まれていると記事にありました。

驚かれた方も多かったのではないでしょうか?

その後の続報が待たれますが、産婦人科クリニック さくらでは、現在高度生殖医療で使用している培養液の製造メーカーに早速問い合わせをしました。

それらの回答をまとめると、、

今回検出された化学物質は医療用血液製剤由来であり、かなり低濃度(ppbレベル、10億分の1)なのですぐに胎児に影響を及ぼすレベルではないとのことで、現在一般に用いられている点滴製剤などよりも、ずっと低レベルだそうです。

なお、厚生労働省から、各メーカーへの指示などは出ていないそうです。


この報告は、すでに昨年4月頃にあったようですが、なぜ今さら?

一つには、今週末、京都で行われる日本臨床エンブリオロジスト学会で、研究結果の発表もあるようですが、その内容がメディアに伝えられたのかもしれません。

メディアではどの分野の情報も同じですが、誇大して報じられる傾向が強いです。

とは言え、当院では、医療安全を求めるスタンスから、これからも最新の情報を取り入れつつ、より安全な体外受精培養液を選んでいきたいと思います。

ご質問がありましたら診察時に遠慮なくお聞き下さい。


この記事は、当院の培養士と調査、執筆いたしました。

posted by 桜井明弘 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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