第46回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会、本日全日程が終了しました。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/21855181.html
私個人は、「腹腔鏡下手術術前管理指針」として、手術前に最低限行っておかなければならない、良悪性診断、つまり、良性か癌か、という鑑別診断を、画像診断、特にガドリニウムという造影剤を用いたMRI検査に比重を置く発表をしました。
このテーマは順天堂大学に勤務しているときからの研究で、今回は現在の勤務先、賛育会病院で行った700名余りの腹腔鏡下手術患者さんの術前診断を元に発表を行いました。
一方、今回は、「内視鏡下手術の標準化を目指して」というサブタイトルがあり、学会が目指す内視鏡下手術のガイドライン作成を踏まえたシンポジウムがあり、かなり白熱した討議がなされました。
これまで様々な医療事故や医療ミスが不幸にも起こっており、特に新しい手術分野である腹腔鏡下手術では、産婦人科に限らず、事故が発生し、社会問題になっています。
ガイドライン作成は、これらの反省から、学会主導で、より安全で信頼出来る治療とすべく、また施設間格差を少しでも無くす方向で、定められようとしています。
簡単な例で言えば、ある病院で卵巣嚢腫の診断を受け、手術を勧められた。その病院では、腹腔鏡の技術がないため、開腹手術の説明がなされた。同じ患者さんがセカンドオピニオンで他の病院で相談したところ、腹腔鏡下手術が可能であると説明された。
誤解の無いように、全ての卵巣嚢腫が腹腔鏡で行えるわけではありません、国内の標準的レベルであれば、これは腹腔鏡、と考えられる状態を例にしています。
たまたま診断され、手術を勧められた病院では開腹手術しかできない、貴女は他の施設であれば腹腔鏡で出来る、ここで治療を受けるか他の病院に紹介しましょうか? という呈示は当然あって然るべきです。
ガイドラインと言えば、単純にこういう治療指針の元であるべきですが、悪く取ると、反対にこのガイドライン以外の治療は勧められないのではないか、とも取れる面が問題視されています。
上に、「全ての卵巣嚢腫が腹腔鏡で行えるわけではありません」と書きましたが、例えば私が研修した順天堂大学産婦人科は、国内で一番の腹腔鏡の手術件数を誇ります。ただ多いだけではなく、技術的にもトップクラスです。そういう施設ですと、卵巣嚢腫なら、ほとんど全て行えます、かく言う私もそういうスタンスで腹腔鏡を行っていますが、同じような難しい腹腔鏡での手術で多くの患者さんが病気を克服出来たのにもかかわらず、万一、手術でトラブル・合併症が起こってしまった場合、ガイドラインにはなかった、他の標準的な施設だったら、最初から開腹手術を勧められたに違いない、とガイドラインはネガティブなとらえわれ方をしかねません。
ちょっとわかりにくいところがあるかも知れませんが、ガイドラインはそういう諸刃の剣の性格がある気がします。
私の信頼する後輩の一人が一緒にシンポジウムを聞いており、ガイドラインは、医療者と患者さんの双方のコミュニケーションツールであるべき、と言いましたが、まさに私も同感です。
誰のためのガイドライン、と言って、患者さんが第一にあるべきだし、患者さんが治療を選択する上での情報、素材であるべきだと思います。
2006年08月06日
2006年08月03日
内視鏡学会
正しくは、「第46回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会」と言います。
いよいよ本日からプレセッションが、明日から2日間に渡って本番の学会が、東京で開かれます。
http://square.umin.ac.jp/jsgoe/
内視鏡下手術、産婦人科領域における内視鏡下手術は比較的以前から行われており、診断に用いられた時期を越え、ここ10数年、治療的な腹腔鏡が全盛となっています。
低侵襲、美容的、術後の長期的な合併症が少ない、などの利点があげられます。
私が所属している順天堂大学は国内でも腹腔鏡下手術のメッカと言われるほど有数の手術件数、技術を有しています。
学会はこの手術を中心に新しい技術や治療法、合併症発生の反省からより安全な手術法の提案などが発表されます。
私もほとんど毎年発表していますが、今回は内視鏡下手術の術前管理・治療指針、中でも悪性疾患の鑑別に焦点を中てた発表です。
勿論、発表だけではなく、新しい知見を吸収し、より多くの先生方との交流により、自分を高める努力をしてきたいと思います。
いよいよ本日からプレセッションが、明日から2日間に渡って本番の学会が、東京で開かれます。
http://square.umin.ac.jp/jsgoe/
内視鏡下手術、産婦人科領域における内視鏡下手術は比較的以前から行われており、診断に用いられた時期を越え、ここ10数年、治療的な腹腔鏡が全盛となっています。
低侵襲、美容的、術後の長期的な合併症が少ない、などの利点があげられます。
私が所属している順天堂大学は国内でも腹腔鏡下手術のメッカと言われるほど有数の手術件数、技術を有しています。
学会はこの手術を中心に新しい技術や治療法、合併症発生の反省からより安全な手術法の提案などが発表されます。
私もほとんど毎年発表していますが、今回は内視鏡下手術の術前管理・治療指針、中でも悪性疾患の鑑別に焦点を中てた発表です。
勿論、発表だけではなく、新しい知見を吸収し、より多くの先生方との交流により、自分を高める努力をしてきたいと思います。
タグ:腹腔鏡下手術

