年末年始の休診を頂き、その期間に当院2回目の職員研修旅行を行いました。
社員旅行、職員旅行は今でも行われているところが多いでしょうか。当院では折角ほとんどの職員が集まれる機会であるため、普段なかなか行えない職員研修を兼ねよう、と、年末の忙しい中、スタッフが研修の準備に取りかかってくれました。
今回の議題は全部で4題の講演で、実に2時間半、みんな疲れているのに活発な議論をしてくれました。
内容をご紹介すると、
「
土曜日の定員予約制に関するアンケート調査」
お読みになっている方にもご協力頂いた患者さんがいらっしゃると思いますが、100名の方から寄せられたアンケート結果をまとめてくれました。
定員予約制については、約6割の方に周知されていることが分かり、院内の掲示やスタッフがお伝えすることで認知されていることが多かったようです。
また定員予約制の満足度については、過半数の方が「どちらともいえない」とのお答えでしたが、残りの方たちには好意的な意見が多く、「待ち時間の短縮」や来院日をあらかじめ決めておけない「生殖医療の治療」は予約外としないこと、またお待たせしますが「予約外でも診療すること」を評価して頂けたようです。
また今後もこの定員予約制を支持する方が最も多く、しばらくこの制度を継続させていきたいと思います。
しかしながら、
HPへの記載や、周知の方法など、ご要望も多く頂きましたので、それらを一つ一つ検討して、よりよい医療サービスに務めていきたいと思います。
また、培養室スタッフは、
「卵子と受精卵(胚)の発育」について発表。
普段クリニックのスタッフでも培養室内で患者さんの卵子や受精卵を目にする機会はほとんどありません。
具体的に写真などを駆使して、培養室スタッフが他のスタッフに教育してくれました。
これらの資料は、当院で行っている
高度生殖医療説明会にも活用していきたいと思います。
さらに昨年、半年間に渡る研修を終え、「
生殖医療相談士」という資格を取得した看護師、増子あゆみからは、
「不妊患者さんのこころを理解しよう」のタイトルで、不妊カウンセリングの一部を紹介してくれました。
この研修では不妊や生殖に関する医学的知識から、実際に不妊患者さんがどのような心理状態にあるのか、様々な講義があり、最後にはそれらの知識を再度問われる試験に合格したものです。
「生殖物語」や「喪失体験」など、初めて耳にする不妊心理用語があり、私も大変勉強になりました。
しかし、半年に及ぶ研修で得られた知識やスキルを、限られた時間で話すのは到底不可能なため、今回はその一部を紹介してもらい、今後も彼女を中心に勉強会の機会を持ち、スタッフ全員が患者さんの気持ちに耳を傾け、理解していくよう努めて行きたいと思います。
そして最後に院長である私が、皆さんにもお伝えしている今年の
子宮美人化計画第1弾、「
妊娠前のトータルチェック」について、お話ししました。
2時間半にわたる研修で、最後は皆疲れも出てきて、居眠りしてなければいいんですけど。。
研修を終えた後は、美味しい食事を頂き、現地の神社にみんな揃って初詣。
「夫婦和合」「子孫繁栄」の神様だそうで、さくらに通われている皆さんに幸あれ、と祈念してきました。