2008年04月27日

ディナゲストの効果

4月12日から15日、横浜で日本産科婦人科学会の第60回学術講演会が行われました。

ディナゲスト発売から初めての学会だったため、ディナゲストの話題もありました。

発売元の持田製薬から紹介されている治療効果について、補足したいと思います。
128名の卵巣チョコレートのう胞のある患者さんに24週間(6ヶ月間)投与したデータがあり、月経時以外の各種疼痛症状(下腹痛、腰痛、排便痛、性交痛、内診時疼痛)の改善率が、「著明改善」「改善」をあわせて78.1%にも上ったそうです。
またチョコレートのう胞の縮小度も、「著明縮小」「縮小」をあわせて83.5%とも。

期待していたよりも効果は高そうな印象です。

また気になる治療後の月経回復ですが、約1ヶ月で排卵周期が戻り月経が回復するようです。

数名の方が、産婦人科クリニック さくらで既にディナゲスト治療を行っていますが、内膜症が重く、OCの消退出血(月経として自覚される出血)でさえあまりに重いため、痛くなければ不正出血のほうがよい、とディナゲストを選択された患者さんや、内膜症の再発を繰り返し、以前に行った偽閉経療法の副作用がつらいため、選択された患者さんなどがいらっしゃいます。
今後、処方する患者さんが増えてくると、さまざまな理由で選択する方がいらっしゃると思います。


産婦人科クリニック さくら スタッフブログ
開業1周年に頂いた素敵なプレゼントをご紹介しています。とっても不思議な面白いものです。
posted by 桜井明弘 at 23:04| Comment(7) | TrackBack(1) | 子宮内膜症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、私は42歳シングル、内膜症専門医にかかっていてディナゲストをスタートして40日目に入りました。内膜症&チョコ(小)&筋腫&腺筋症(10年前開腹直後のMRIで後壁37ミリ)もちです。ダグラスかは直腸にべったりで通常生理はいまだに1〜2日目は冷や汗だらだらです。来月の6月にMRIを撮ります。貧血は改善しました。

昨年から低ピル(マーべロン)の連続飲用で不正出血がわりとあり7ヶ月で終了させディナを間を空けずのみ出しています。ディナ移行時に10年来しなかった体癌(不妊治療や終了してからもDrにしなくてよいと言われた)検査した所、「Vaで増殖症の疑い」と出→細胞診で「白」とでました。そんな展開になるとは思ってもいなかったので腰がぬけました。

今は何が心配かというと不正出血が日に日に増えてきてます。痛みは生理同様です。痛みに関してはまだ薬でなんとか抑えられてはいるのでいいのですが、色々新薬故に不安があります。主治医には出血が増える度に電話で話したりする位で経過をみるしかないからと言われて納得はしているものの・・・もし以下お答え頂けたら嬉しいのですが、そういっている矢先に今もかなり出血しています・・・

@ディナは黄体ホルモンですのでマーべとは同じ不正出血でもメカニズムが違う?でしょうから今後酷くなって本当の「増殖症」になってしまう事は??

Aディナはそもそも「生粋の内膜症患者用(子宮が正常)」だから腺筋症の患者へのデータが乏しく効くか否は解らない(薬が登場したばかりなので当然)が兎に角、腺筋症の患者はマーべでもディナでも不正出血はしやすいといわれましが、どうお考えでしょうか?子宮が堅く大きいし収縮が上手くできないのは解っていますが・・・・

お忙しい所長文で申し訳ありません。なかなか腺筋症自体、珍しい疾患ではありませんが情報が余りありませんので、不安だらけです。宜しくおねがいします。
Posted by 女カワウソ at 2008年05月11日 03:28
追伸です。

よく解らないので教えて下さい。

ディナは黄体ホルモンなので内膜を脱落させやすいのですよね?・・・って事は不正出血がおきるのは解るのですが、内膜を空っぽにさせる為に出血しているのでしょうか??それが個人差あってでしょうが2〜3ヶ月かかるという事なのでしょうか?
Posted by 女カワウソ at 2008年05月11日 16:54
女カワウソさん、おはようございます。
女カワウソさんも、とても大変な症状と闘ってらっしゃいますね。

書かれた順番にコメントします。
内膜細胞診で「Vaで増殖症の疑い」→細胞診で「白」の判定だったようですが、精密検査として、「組織診」を行ったのではないでしょうか。組織診で「白」の判定でしたら、さしあたり悪性の心配は要りませんが、組織診の方法によっては、子宮内膜の全てが検査できているとは言えないため、「グレー」のまま、とも言えます。引き続き、担当医の方針に従ってフォローしてもらってください。
ディナゲストとマーベロンの違いで、もっとも異なるのは、血中のエストロゲンレベルです。マーベロンはエストロゲンが含有されていますので、ディナゲストにくらべて高くなる傾向があり、増殖症抑制という意味ではディナゲストの方がいいと思います。
腺筋症に対するディナゲストの効果は、まだ具体的なデータはないものの、低用量ピルの効果から想像すると、効果は期待できると思いますが、女カワウソさんのように不正出血が止まらない、と言った場合には、効果判定の前に、「あわない」と評価せざるを得ないこともあると思います。
黄体ホルモンであるディナゲストの不正出血を起こす機序は、ちょっと異なります。黄体ホルモンの中でもエストロゲン分泌を抑制するタイプの製剤です。よってエストロゲン分泌が低下→内膜が厚くならない、と言う効果を期待するのですが、偽閉経療法と比べればある程度のエストロゲン分泌がありますので、簡単に言うと「中途半端」に内膜が厚くなり、よって出血がみられる、と言うものです。

低用量ピル、ディナゲスト、と使われているので、出血が続くようでしたら、偽閉経療法への切り替えも検討しなければならないかも知れません。

また繰り返しますが、内膜の検査、今後もお受け下さいね。
Posted by 桜井明弘 at 2008年05月12日 12:31
桜井先生。

お忙しい中早々にお答え頂き感謝しております。成る程解りました、有難うございます。
メールを差し上げた夜はかなり酷かったです。昨日はうって変わって楽、出血は夕刻から夜中まで又ド〜と出て焦りました。
しかし判断つきません・・・通常の生理ではこんなに思いっきり瞬間に出続ける事はないので、これが通常の生理より多い??のか・・しかしこの分でいくとおそらく通常の生理を超えます。怖いので鉄剤はのみはじめましたが、内膜が心配です。

しかしネットの個人ブログで見ても皆さん大半は出血していて量が凄いので不安に思われている方多いですね。なかには、70日目でもかなり出血し続けている方もいらっしゃいます。

勘違いでした細胞診察→組織診ですね。
内膜全てを採取するわけではないので、「グレー」という心境はもっていないといけませんね。

次は偽閉経療法ですか・・私は側湾症(約35度ありカイロにて治療中、発覚は12歳)をもっていますので日常生活はOKですが骨量がこの療法ですと心配で怖いです。・・・となるともう卵巣残して摘出するしかないのですよね・・前回の開腹ではかなり体全体がダメージうけました。背に腹は変えられぬ、で仕方のない事でしたが。

私(42歳と9ヶ月)は皆さん同様25歳位から発覚で3/4期?になった33で片側チョコ60ミリの核出とダグラスか周辺の癒着剥がし(強固にて2/3?残)で開腹しました。直後に中用量ソフィアAを3年弱→不妊治療→人工→妊娠流産でした。心も体も疲れきってしまい暫くの間は何の治療もせずに、現実逃避でひたすら普段の生理に耐えました。

一層性の低ピルはJEMAも推薦する位だし、これで少しは落ち着いて生活できるな!・・と久々に奮起した直後でしたので、安直に考えていた自分が恥ずかしいです。
しかし同じ腺筋症もちで子宮でお腹が一杯になっているような重症の友人も同じ低ピルでかなり出血しながらもロキソを飲みのみ堪えていたと聞いていた(彼女も耐えられずに数ヶ月で中止)ので、ダラダラ出血していたもののいつか効く筈!で薬は高いし勿体ないからと飲みきるまで耐えていました。

自己判断は怖いものです・・心中「何故出血と痛みをコントロールする為に飲んでるのに、お金だして更に同じ苦しみを味わなければいけないのか??」と矛盾な思いも抱きつつ、Drには当時「出血していますが、鎮痛剤を飲めば平気です」と言い切っていました。

内膜症も腺筋症も長い付き合いになると常に「痛み」と共生を強いられます、「我慢する」事が当然習慣になっています。ですのでDrへの報告はおのずと「軽減」していたようです。

今回の「増殖症の疑い」の一件から改め、今後は新薬なのでおかしな変化があったらDrにと思っています。・・・でもなかなかDrがつかまらないのが現実です。

ディナスタートで初日より微頭痛、4〜6日目まで患部痛、13日目から乳首痛開始約20日目から問題ない位の不正出血に移行、32日目から痛みと出血が同時進行で42日目の現在急に出たり引っ込んだりで一喜一憂しています。最近はまるで生理時の様に腸が動きまくりガスもすごいです。排便痛もきついのでヘトヘトに疲れていて、体力がもつか解りません。

長くなりまたまた申し訳ありません・・・

内膜が心配ですので前回は4/16に組織診したのですが3ヶ月毎に内膜検査は頻繁すぎますでしょうか?余りいじるのは反って良くないのでしょうか?

6/11にMRI撮ります。そこで詳しく判断されるでしょうが・・・さっきと矛盾していますが、もう今から開腹の覚悟をしている方がやはりいいかな〜って思ったりもしています。両親がまだなんとか動けて自分も体力があるうち・・・気が早いでしょうか??


最後にHP「腺筋症の小部屋」ご存知でしょうか?管理人がしみるさんという方に変わったのですが、皆さん同じような苦しみを味わっています。Drも意見されています。

つい甘えて本当に長くなりました。私は23区に住んでいます身内がそちら界隈におります。先生にいつか診て頂く事があるかもしれません。
一番話しを聞いてほしいDrはいつもお忙しいのでじっくりのお話しは当然出来ません。出来たとしてもいつも溝を感じていますので構えてしまいます・・・難儀です。

本当に桜井先生、有難うございます。

データの一部として少しでも私の書き込みがお役にたてたら幸いです。

有難うございました。
Posted by 女カワウソ at 2008年05月12日 15:40
女カワウソさん、こんばんは。再度の書き込みありがとうございました。

偽閉経療法ですが、骨量減少の副作用があるため、骨粗しょう症には気をつけなければなりません。ただ、同じ骨の病気とはいえ、側わん症のみであれば、骨量に気を付けつつ治療を行うのは差し支えないと思います。

内膜ですが、細胞診で異常が出ているため、内膜全面の組織検査を行うのが最も安心ですが、そうでなければ、現在行っている細胞診、組織診を3〜6ヶ月ごとにやるのがいいと思います。しかしこのコメントは細胞診、組織診のレポート、超音波を診ているわけではないので、外野からのコメントであることを前提に解釈してください。

書き込まれたコメントのみで開腹手術を勧めるのは無責任ですが、そう気安く受けられるものではないですよね。受けるには相当な覚悟が要ったはずですね。ただ、私も書いているように、開腹・摘出手術は、根治手術です。

「腺筋症の小部屋」
http://uterus-web.hp.infoseek.co.jp/
みてみました。斜め読みですが、よく調べてありますね。「腺筋症のひろば」も紹介されてましたね。

箇条書き的になってしまいましたが、ご参考にしてください。
また書き込んでくださいね。
Posted by 桜井明弘 at 2008年05月15日 00:21
こんばんは、先日は有難うございました。こちらではないほうにお返事を書きましたが、ご覧になって頂けたでしょうか?

先日からの変化を報告させていただきます。

前回よりお腹は落ち着いてきている様子です、というか違う症状に変わったようです。左は卵巣と腹膜が癒着、腸のカーブも加わり、尚一層動きが鈍いというか(もともと胃腸は弱いほうです)吐き気が出はじめ、食欲無し、です。色々でるんでしょうからここは我慢でしょうね。

今はネットでどんな情報でも入手できますので楽ですが、活字は実際、対人間ではないので、同じ言葉でも話し手と聞き手の状況自体違う訳ですし、解釈もニュアンスで変わってきますね。ですから双方の理解度はよくて70%位に抑えておけばよいかな〜っと思います。

私もDrにばかり求めるのではなく賢い患者になろうと思います。

お疲れの所有難うございます。

Posted by 女カワウソ at 2008年05月20日 23:56
女カワウソさん、こんばんは。
症状、落ち着いた、と見ていいのでしょうか。以前の症状が軽くなったのはよかったですね。

ネット情報ですが、同じ病気、同じ治療でも患者さんの個人差が大きく、やはり一般論ととったほうがいいでしょうね。
必ずしも自分に当てはまるわけではないですし、どんな情報も。

間違った情報、偏った情報も散見されます。私も出来るだけ裏を取ってから情報発信するよう、心がけています。これからもそのスタンスで臨みたいと思います。
Posted by 桜井明弘 at 2008年05月23日 00:26
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/94912429

この記事へのトラックバック

チョコレートのう胞とは
Excerpt: 子宮内膜症(チョコレートのう胞)と診断されました。左卵巣6センチ、右卵巣にも....子宮内膜症(チョコレートのう胞)と診断されました。左...
Weblog: 女性の悩みを応援するブログ
Tracked: 2008-04-30 09:07