「子宮内膜症と不妊」と同様、再度読みたいというリクエストがあるものの、ブログでは過去の記事が埋もれてしまうため、ここに再掲する次第です。
良性疾患の進行は、子宮内膜症、再発時の治療で述べたように、階段状、悪くなる時期と変わらない時期を繰り返します。治療を行わない悪性疾患が右上がりに増悪する一方であるのと対照的です。
脱線しますが、上に書いた「増悪」、正しい日本語の読み方と意味は「ぞうお、憎むこと」ですが、医療界には医療専門用語と、医療スラング的に用いられたものが専門用語化したものがあります。
「増悪」はそのいい例で、「ぞうあく、だんだん悪くなること」として使っています。
私自身、大変面白く興味を持っていますので、また気付き次第ご紹介します。
さて、その再発のしつこさから、「子宮内膜症は良性のがん」、と称されていますが、子宮内膜症が良性疾患であることには変わりありません。
良性疾患の治療適応を示します。
この適応に沿って、子宮内膜症の治療適応について触れると、
・「症状がある」は、その疾患による症状などが生じている、という意味で、
例えば、
鎮痛剤が無効な月経困難症、排便痛、性交痛、慢性骨盤痛。
内膜症が明らかに不妊の原因となっている。
などがあります。
・ 「近い将来、障害をもたらす可能性がある」。現在は無症状でも、近い将来、たとえば妊娠を希望した場合、妊娠した場合など、障害を生じる可能性が高い場合。これには卵巣・卵管の高度の癒着が考えられる場合、大きなチョコレートのう胞、一般的には約5cm以上を大きい、と表現します。
また、大きさはがん化の指標にもなります。
・ 「大きい、または進行が速い」。上の「近い将来の障害」に通ずるところがあります。これらは上の二つの条件に近い将来達する可能性が高い場合と判断されます。また進行が速い、とは障害をもたらす可能性が高いことと、今現在、悪性なのではないか、という疑問も生じます。
一般的な良性疾患の治療適応を提示し、子宮内膜症の場合、どのように考えるか、代表的な病態をあげましたが、全ての方に当てはまるわけではなく、また患者さんによって、治療方針が異なります。
子宮や卵巣・卵管といった生殖臓器の疾患は、妊娠の希望を踏まえて考えなければならず、また一つひとつの治療にも適不適があるため、大変多くのバリエーションがあり一概には言うことが難しいです。
子宮内膜症に限ったことではありませんが、外来ではどんな症状に困っているのか、どんな所見があるのか、将来どうなる予想がされるか、ということとその方の状況(年齢や妊娠の希望など)を加味して、最も適した治療法を一緒に考えています。どうぞ思ったことを遠慮なさらずにお伝えください。
関連記事
・子宮内膜症 〜子宮内膜症って? 今後の記事のご案内〜
・卵巣チョコレートのう胞
・子宮内膜症 再発時の治療
応援有り難う御座います。
仰るように、女性のQOLを低下させる重要な疾患だと考えており、このシリーズを始めるときは、とても重いテーマだなあ、と、書くのを躊躇う気持ちもありました。
しかし、様々な情報が飛び交う中、実地診療にあたる立場から、ほんとかな?とか、こうした方がいいと実感することが多く、こう言ったことも盛り込んで書いています。
幸い、このシリーズ、どの記事もアクセス数が多く、書いている甲斐があります。
皆さんからのご質問やご意見も反映させていきたいと思いますので、遠慮なく御願いします。
相当辛い生理痛ですね。
トリキュラーやルナベル、といったOC(低用量ピル)の生理(消褪出血、といいます)の痛みがひどい場合、
・鎮痛剤の工夫
・より効果の高い薬物療法
が必要になります。
鎮痛剤は通常弱いものから強いものに変えていきますが、不思議と強いものよりも弱いものが効果のあることもあります。まだまだ試してみる価値があると思います。
より効果の高い薬物療法には、ディナゲスト、儀閉経療法があります。
詳しくは下記の記事「子宮内膜症の治療」をご覧ください。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/82138815.html
新しい治療法が功を奏するといいと思います。
また治療効果や、困ったことなどありましたら書き込んでくださいね。
偽閉経療法に用いるGnRHアゴニスト製剤、リュープリン、ゾラデックス、スプレキュアMP、どの製薬会社さんも効果はうちが一番、と言うデータを持っています。
臨床の場で患者さんに使っていると、
リュープリン>ゾラデックス>スプレキュアMP
の順です。後2者はほぼ同じですが。
主作用と同じように、副作用も同様の順です。
リュープリンは国内で発売当初3.75mgしかなく、これは欧米人の体重を想定して開発されたため、副作用がひどく、日本人向きに低容量のGnRHアゴニストを開発、リュープリン1.88mg製剤の登場となり、その後ゾラデックス、スプレキュアMPも同様の用量となっています。
リュープリン1.88mgが発売された頃、体重50kgを境に1.88mg、3.75mgを使い分けていたことがあります。
添付文書では「体重の重い患者、子宮腫大が高度の患者」に3.75mgを投与するようありますが、これは子宮筋腫の患者さんを対象にした比較で、添付文書にもある、体重55kg以上の方、子宮の大きさが手拳大以上の方の場合、1.88mgよりも3.75mgの方が有意に縮小傾向がある、また内膜症においても55kg以上の方では統計学的な検討は明らかでありませんが、やはり3.75mgの方が症状の改善度が高いことを根拠にしているようです。
しかし、体重の重い患者、って表現もないですよね。
また、術前投与の場合、エストロゲン分泌を抑制し、内膜症や筋腫の活動性を抑えてから手術するメリットを考えているため、これまで3.75mgの方が良かった、と思うこともほとんどありませんでした。
ゾラデックスの針は、2000年の発売当初こそ、我々も看護スタッフも、その針の太さに驚きましたが、テイパーカットされた非常に優れた針のため、痛みはほとんどなく、また予想される皮下血腫などの副作用もなく、今ではその針に対する恐怖心は医療者側、患者さん側もほとんど無くなっています。
第一に偽閉経療法が必要な方、その年代に骨粗しょう症は特殊な病態でなければ通常ありえません。
R.Tさんが書かれるように、骨量減少があっても休薬期間に骨量が戻ることが確認されています。
ベネットなどビスホスホネート製剤を投与する方もたまにありますが、通常の方には必要がありません。必要最低限の投薬を行うのがスタンスです。
エビスタなどSERMは、一時期大変脚光を浴びましたが、現段階ではどうでしょう。ましてやビスホスホネート製剤ほどの効果がないとしたら、また生殖器に対する抗エストロゲン効果が言われていたほど期待できないとしたら、と考えるとおそらく今後も使用されることはないと思います。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/82903759.html
http://cl-sacra.seesaa.net/article/93841599.html
明らかなエビデンスにはかけると思いますが、R.Tさんのように効果のある方もあります。偽閉経療法との併用は差し支えないと思いますので、継続されてはいかがでしょうか。
おそらく主治医の先生と、バトルになったんじゃないですか?
私はセカンドオピニオンの立場から自分の意見を言ったつもりで、本来のセカンドオピニオンの意味からすると、両者の意見を聞いた上で、ご自分で選択するべきでしょうね。
医師はそれぞれ経験も考えも異なります。標準化が叫ばれても、最終的には患者さんの身体が一人ひとり異なるため、一概に標準化できないことも事実です。
私はR.Tさんの主治医の先生を存じ上げませんし、先生の考えにもそれぞれ一理あるため否定はしません。私の考えを改めて書くと、「残せる卵巣は残す」は変わりません。
またリュープリン3.75の副作用と1.88の副作用の頻度、重症度が歴然である一方で、術前に用いた場合、手術のやりやすさはほとんど変わらない。以前に6ヶ月投与を行った後に手術を行っていましたが、今ではこれも3ヶ月で手術操作に差が無いため、そうしています。副作用の点、治療費の点、手術までの期間の点で有利です。
それにしても、セカンドオピニオンはあくまでも意見ですから、その意見を踏まえて再度主治医と相談するのに使ってください。あまりバトルすると私もその先生に合わせる顔がありませんよ〜。
大変な手術のあとですね。
手術所見が詳しく分からないので、的を射ているか分かりませんが、術後引っ張られるような痛みは、膀胱に限らずさまざまな方向に起こる可能性はあります。
が、尿が濁った場合は、膀胱炎も考えなければなりませんね。
書き込んでいただいた内容からすると、急いで受診する必要は無いかもしれませんが、気になる症状があるのであれば、受診をためらってはいけないと思います。今度のご主人のお休みに合わせて付き合ってもらってはいかがですか?
再発の可能性、ですが、子宮を摘出されているため、月経痛はもう起こりません。再発は年齢や内膜症の所見にも左右されます。
また分からないことがありましたら、遠慮なく書き込んでください。
ぽんさんの内膜症はものすごく活動性が高いですね。
子宮はいかがでしょうか。
卵巣に再発するようですが、子宮を摘出すると痛みはだいぶ抑えられます。
ただ卵巣の内膜症の治療にはなりませんが。
卵巣摘出はぽんさんが理解されているように閉経の状態になりますが、内膜症の再発、月経痛からは開放されます。しかし約20年も閉経を早く迎えるのは、ぽんさんにとってデメリットですね、そのためホルモン補充療法があります。通常ホルモン補充によって、卵巣欠落症状は自覚しないほど抑えることが出来ると思います。
さまざまな選択肢が考えられますが、よくお考えの上で決断してください。
また分からないことがありましたら、遠慮なく書き込んでください。
子宮摘出後で卵巣も腫れていないのに、月経痛があるとは、少し不思議に感じます。全く無いとは言えませんが、痛みの原因を他にも考えてみてもいいかもしれません。
この痛みが子宮内膜症であるのなら、卵巣摘出による除痛効果が期待できると思いますが。
先生のサイトに出会い
ご質問させて頂きたく
よろしくお願い致します。この2月に、腹式子宮全摘術、付属品摘出術を受け
術後10日で退院。
本日で術後20日です。
現在、まだまだ寝たきりで朝昼晩とロキソニンを
飲んでいます。
極度の貧血、下半身のだるさ、腹部背中の痛み、
漢方と痛みどめ造血剤の
注射の日々。
今までにない生理時の激痛と肛門痛、貧血による失神、全身倦怠感から
日常生活ができなくなり
主治医から手術の選択をとのことでした。
未婚でいつかは母親にと
望んでおりましたので
悲しみは計りしれないものでしたが、もう踏ん張れないところまで心身共に
極限にきていましたので
決断しました。
病名は、子宮筋腫と子宮ないまくしょう性のうほう。手術は、開腹の結果、
子宮全摘、左卵巣摘出。
子宮は筋腫だらけ。
ないまくしょうが思ったよりひどく右卵巣もひどかったが、すべて焼きとれるところはとり、右卵巣は
残して下さったとの事。
ただし、骨盤の奥のないまくしょうは、とりきれず
再発すればホルモン療法、また辛い思いをしなければいけなくなるが今までの
辛さとは比べものにならない。痛みどめもある。
元気になるために手術を
したのだから、今までの
痛み苦しみ辛さではない、大丈夫。
再発してももう
開腹手術は今後できませんから、との説明を頂きました。
手術後も、他の患者さんより痛みもひどく歩行も
ままならず、他人と比べるものではないと言い聞かせながらも焦り。
帰宅後もベッドから
離れれず、真っすぐ背筋を伸ばすことはまだできません。
少し動くと出血します。
二、三日前から左下腹が痛く、おりもの?がありました。
だるさくてしんどさが排卵時のように感じました。
子宮がないのに排卵したらどうなるのでしょうか?
今日、寝るとつって痛く、座るとくっついて痛いような激痛。立つと肛門痛がありました。
手術前に苦しんだあの
びくんとつかれるような
痛みでした。
今も左下腹が痛く、手術前の下半身のだるさやたちくらみがありました。
これは、再発なのでしょうか?
他人より癒着がひどく
ないまくしょうをとりきり、おなかのなかを焼いているからその痛みなのでしょうか?
とても不安です。
こんなに悲しく辛い手術をしたのに、また再発?
でも、先生のサイトを
読ませて頂いて
手術は完治でなく
治療の途中なのだ、
ないまくしょうとは、
一生向き合いつきあっていかなければいけないのだと覚悟が少しできました。
私の今の痛みは、再発なのでしょうか?
こんなに早く再発するものなのですか?
先生、教えてください。
どうかよろしくお願い致します。
大変な決断で手術をお受けになったのでしょうね。
術後20日目、再発はまだあり得ません。
子宮を摘出したり、癒着を剥がしたり、と、手術の内容から言っても、まだ完全に手術後の状態は離脱できていないものと思います。
腹膜が縫合のため、引っ張られていたり、癒着剥離部分の炎症もそろそろ落ち着く頃と思いますが。
術後1か月を過ぎる頃には、今と全く変わってくると思います。次回の診察の際にも先生に相談してくださいね。
即時のご回答本当にありがとうございました。
安心しました。
涙がでてきました。
今はまだ手術後、そうなんですね。
何にも不安にならなくてもいいんですね。
一ヶ月たったら
嘘みたいに元気になる!
今まであんなに頑張って
踏ん張ってきて選んだ道なんだから元気になるよ!
退院の日に、主治医もおっしゃってくださっていました。
桜井先生、ありがとうございました。
本当に安心しました。
退院して一人になり
とても不安でした。
今週末にはじめての再診
たくさん主治医にきいて頂いてきます。
桜井先生に出会えて
本当に感謝しています。
また、わからない事
教えてくださいますようにご相談させてください。
今後も宜しくお願い申しあげます。
ありがとうございました。
こんばんわ。
先日はありがとうございました。術後、34日めを迎えました。
先週末初めての再診。
内診で、消毒とエコーをして頂いたのだと思います。主治医からは、膣の傷も
おなかの傷も綺麗に回復、買い物などに外出するように、入浴はまだ厳禁、
炎症どめのターゼンを再度投薬、ロキソニンは徐々に自分で調節して減らしてゆくようにと頂きましたが、私の様子に少し、驚いておられました。
現在もまだまっすぐ歩行はできません。
外出もできません。
出血もずっと続いています。日中、椅子に座れるのは1時間たらずで、
お腹がひきつれ激痛が走ります、お腹がぱんぱんにはってしまうのでまたベットに戻り休むの繰り返しの毎日です。
毎日がリハビリと自分では一生懸命動く努力をしていますが、動けば動くほど出血し、お腹のなかがひきつれて痛みめまいがします。もう一ヶ月なのに。
通常一ヶ月で日常生活に戻れると主治医からも術前に聞きました。
とても焦ります。
子宮筋腫、子宮内膜症重症で癒着の剥離、
子宮全摘、左卵巣摘出、右卵巣のうほう摘出、
この様な手術の後は
いまの状況で通常なのでしょうか?
出血しても動いたほうがいいのでしょうか?
あとは日にちぐすりと考えていいのでしょうか?
色んな方の体験談とは
あまりに自分の回復が遅く感じ不安です。
主治医はとても信頼できる先生です。
しかし、大学病院外来の再診は3時間待って、5分もお話はきけない状況です。待合室でもずっとベットを貸して頂く有様でした。
いまのままで大丈夫なのでしょうか?
何か自分自身に回復に怠る部分があるのでしょうか?出血は続いても支障ないのでしょうか?通常に
生活できるようになるにはどれだけ時間がかかるものなのでしょうか?
手術後の経過については
個人差があるものだと
十分承知しておりますが、桜井先生、教えて頂けないでしょうか?
とても不安です。
何卒よろしくお願いいたします。
1か月を過ぎたんですね。確かに私も主治医の先生と同じ意見です。回復の遅さに驚きますが、全ての方が1か月で戻るわけではなく、何ら異常が無くても数ヶ月を要する人もいらっしゃいますね。
検査所見に異常がないのが幸いですが、次回の診察はいつなんでしょうか。
おはようございます。
次回の再診は、19日です。2月8日に手術、18日に退院。退院時に頂いた再診予約は3回です。前回3月5日がはじめての再診。次々回が4月2日です。
やはり何か異常があるのでしょうか?
私は37歳で、31歳のときに右卵巣チョコ4センチで腹くう鏡手術で保存手術を行いました。術後2ヶ月後からオーソM21を使用して7年経過しましたが、今年1月の人間ドックの頭部MRIで微細脳梗塞といわれました。
脳下の先生に見てもらいましたが、加齢の範囲と診断がありました。婦人科クリニックの主治医はOCを継続してもよいと判断しましたが、手術を受けた病院の主治医には梗塞がある場合はOCは進めないといわれました。
数人の先生の意見を聞きましたが、継続可能と不可に分かれてしまい、今後継続するか悩んでいます。OCが体にあっていてこれまでQOLがよかったのですが、OCをやめたとたん1ヶ月もすると慢性骨盤痛に悩まされました。そしてほぼ同時期に左卵巣が1.2センチといわれました。何もしないでいると進行していきますし、慢性骨盤痛がひどくロキソニンやボルタレンでも効果が薄く日々の生活に支障がでています。
そのことを手術した医師に相談したところ、デイナゲストを進められました。悩みになやんでデイナゲストを服用しまだ1日目ですが、気持ちとしてはなれたOCを使用継続したい気持ちもあります。
1日目服用ですが、めまい、悪心があり、不安でいっぱいです。
デイナゲストは不正出血があるという書き込みが多いので、不安であり、同時にパートナーとの性交渉ができない不安があります。
OCもデイナが使えないとなると手術しか
ないのでしょうか?
術前にアゴニストを使用経験がありますが、うつ症状・ほてり、頭痛がひどく中止した経験があります。
今後の治療についてどういう方針でいくべきか桜井先生のご意見をお聞かせいただければと思いました。
私もOCには反対です。血栓症は、とても重篤な副作用ですし、一度起こした場合に後遺症を持つ可能性すらあります。
ディナゲストには血栓のリスクがほとんどなく、安全面では高いです。服用し始めた当初は、心理的にも不安があると思いますが、実際にはOCに含まれている成分のうち、黄体ホルモンだけの薬剤です。OCが服用できる方なら、通常はあまり副作用も現れませんが、どうしても不正出血だけは避けがたいです。性交渉への影響も、解決できていませんが、治療のため、と割り切ることはできないでしょうか。パートナーの方とも話し合ってみてください。
早々の回答有難うございました。
一人悩んで悩みすぎているところ桜井先生の
コメントに少し救われています。
今、飲み始めて20日が経過しました。頓痛はまだあまり改善していませんが、どのくらいで効果が現れると考えればよいでしょうか?あと不正出血もまだ現れていませんがどのくらいの服用で出血している方が多いでしょうか?
このままもし薬で症状が改善すればよしとする考え方でよいのでしょうか?
頓痛、は骨盤痛のことでしょうか。OCをやめて現れた骨盤痛でしたら、1ヶ月もしたら効果が現れるのではないでしょうか。また不正出血ですが、多くの方は2ヶ月目くらいから見られるようです。
症状と内膜症の進行が抑えられれば、不正出血はともかく、最も適した治療と考えます。手術も梗塞病変がある場合、リスクが高くなりますので。
早々のお返事有難うございました。
頓痛とは慢性骨盤痛です。OCをやめて2ヵ月後から痛くなり、腹部(特に右卵巣あたり)の痛みがひどくボルタレン25mgをいれても効果がありませんでしたが、OC服用中は痛みがかなり改善していましたので生活に支障がありませんでした。
今は、まだ服用25日目で、まだまだ痛みが改善していませんが、1ヶ月で効果が現れるとのことでしたらもう少し我慢強くまっていようかと思います。
梗塞の件で、まだ疑問が残るのですが、MRIではラクナ梗塞が少し点在していましたが、病変はありませんでした。
この場合もやはりデイナゲストに変更してよしと考えてよいのでしょうか?
何度も申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
デイナゲスト服用28日目で出血がありました。生理4日目くらいの量ですが、今後どれくらいの量で終わるか不明です。
出血の回避方法として、21日飲んで7日休むという方法はありなんでしょうか?
できれば、パートナーとの性交渉は今とても大切でして、できれば出血を回避できないものかと頭をかかえております。
どうぞよろしくお願いします。
梗塞の件で、ディナゲストは安全性が高いと思います。
出血の回避方法ですが、書かれた周期的投与法もひとつの解決法と思います。実際に私も患者さんでやってみた方がありましたが、出血は回避できます。ただ、内膜症に対する治療効果がどうなのか、まだ分かりません。
主治医の先生と是非ご相談ください。
デイナゲストを初めて30日目から出血したのですが、7日後には出血が止まりました。
頓痛についてはまだ右下腹部と腰痛が治まっていませんが、根気よく飲んでみようと思います。
出血の量にもよりますが、主治医にも相談してみたいと思います。
現在子宮内膜症の治療をしていまして、今年7月に40歳になります。
子宮がん検診で右側の卵巣が腫れていることがわかり(3×4cm)、低容量ピルでの治療をはじめました。
治療を始めてから3ヶ月くらしてMRI検査をし、そこではっきり子宮内膜症によるもの、と診断されました。
薬は、副作用があったので4ヶ月めくらいからルナベルに変えてもらいましたが、低容量ピルとあわせて1年くらいの服用で中止し、今は何もしないで経過をみています。
薬を中止したのは副作用を感じられたからです。
止めている今は、体も気持ちも楽です。
止めたのは今年の1月なのですが、そのときの卵巣の大きさは、1.5×2.5cmくらいでした。4月初旬の診察ではそれより少し大きくなってしまっていました。
今月、また見てもらう予定ですが、また大きくなっていたらルナベルの服用を再開する方向で、と先生と考えていました。
しかし最近色々調べていると、根治治療は手術しかない、と書かれている場合が多いのを良く見ます。
薬の治療を選択した当時は、妊娠を考えていなかったのですが、今は妊娠もしたいと思っています。
この場合、どのような治療方法が最善でしょうか?
また、基本的なことですが、子宮内膜症による卵巣のう腫は「チョコレートのう胞」なのでしょうか?
私の担当してくれている先生のお話の中では今まで一度も出てきたことがない病名なので、教えていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
根治手術は、確かに手術しかありませんが、数年の単位で服用していると、これはOC(低用量ピル)でもディナゲストでも同様です、チョコレートのう胞が消失する方もいらっしゃいます。
みーさんの場合、内膜症に対する薬物療法は、かなり効いているほうですね。しかし、休薬によりすでに大きくなり始めている、ということは活動性のある内膜症です。次回さらに大きくなるようでしたら、薬物療法の再開はお勧めできると思います。では、副作用が心配、でしたら手術の選択肢にもなるのですが、手術するには小さ過ぎ、手術するために大きく育てる、と言った、矛盾した方針になりますね。
のう腫とのう胞の違いですが、のうは「嚢」ですから袋の意味です。腫は腫瘍、胞も袋の意味です。厳密には内膜症は腫瘍ではなく、内膜症組織から出血した血液が貯留しているだけ、と解釈するものです。もちろん臨床的には、手術手技、再発が見られること、転移も起りうることから、腫瘍と同様に扱われ、また「卵巣のう腫」と言う言葉が非常にメジャーなため、チョコレートのう腫、と呼ばれるものです。よくお気づきになりましたねー。
回答、どうもありがとうございました。
のう腫とのう胞の違い、よくわかりました。ネットでは色々な言葉が出てきて迷ったのですが、わたしの場合はチョコレートのう胞なのですね。
メジャーな言葉の方に合わせて、本来の病名があまり使われなくなったということでしょうか。
子宮内膜症は、28歳の頃に生理痛と生理時の排便痛で婦人科へ行ったところ、初めて診断されました。まちがいなくココとココにあるね、とダグラス窩などを絵で指して言われました(当時は卵巣の腫れはありません)。
薬は、漢方でしばらく様子を見ていました。
漢方もよく効いたみたいで、体調がよくなり、整体なども通っていたためか生理痛も気にならなくなったので途中で漢方もやめてしまいましたが、数年は生理痛も気になりませんでした。
わたしの内膜症は、当時を考えるとところどころにありそうなのですが、今回は卵巣以外は詳しく見て頂いていません。
でも薬を飲んでのう胞の大きさが小さくなっているということは、卵巣以外の他の部分にも効いていたということですよね??
相談させていただいた治療についてですが、手術は、するには小さすぎるということでしたら、手術後の負担なども考え、やはり薬の方にしようかと思います。
なお、薬についてなのですが、ルナベルは避妊目的では処方されない保険適用の低用量ピルの部類でピルの中ではもっとも弱い、と解釈しているのですが、ディナゲストとは、どのようなタイプの薬なのでしょうか?
実は、わたしは乳腺症(軽い)もあり、低用量ピルの服用はひどくなる可能性がある、と言われたことがあるのですが、乳腺症も考慮すると安全なタイプはどちらなのでしょうか?
上記に補足させていただきます。
休薬前の経緯ですが、
ピルで始めたときは、吐き気と不正出血が気になり、3種類(名前は確認してきます)
試したのですが、最終的にルナベルを先生に勧められ、変えました。
最初は不正出血もそれほど気にならなくなりましたが、
続けるうちに半年目くらいから、ほんの少量ですが、
常に出ている状態になり、生理時の出血量も多くなるようになりました。激痛ではありませんでしたが生理痛もあり、ロキソニンを飲んでいました。
また、吐き気はありませんでしたが、ルナベルを飲んでいる間、
多少のイライラ感があり、性欲がなくなった感じがしました。
薬での治療は不正出血、気持ちと乳腺症への影響が気になるので、より合った薬を飲みたいと思います。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/79553189.html
要は、OCよりも、エストロゲン含有がない分、服用中のエストロゲン値が低下する、これが内膜症にとってメリットです。
OCも、通常の月経周期よりも、低エストロゲン状態を保てるため、良性の乳腺疾患である乳腺症には、プラスに働きます。ディナゲストはまだ検証されていませんが、理論的にはOCよりもいいはずです。
ルナベルを半年服用していても出血があるのであれば、ルナベルを服用していても内膜症の治療効果があまりない、と考えられますが、これはみーさんの診察を行っていないため、予測に過ぎません。
一年前、21歳での内膜症の診断をされ相談させていただきました。
今回また不安な事があるので相談させていただきたく思います。
一年前の初めての診察は、不正出血、ひどい生理痛(生理開始からひどいです)、性交痛でした。
診断結果は内膜症でした。
しかし、今は市販の鎮痛剤で効くため、特に治療も通院もしていませんでした。
しかし、一年の間不正出血は続きました。(何年も前から不正出血がありました)
いつも、生理が終わった一週間後から出血が始まり一週間から10日で止まりました。
毎回出血の始まりが同じ時期です。
しかしここ数ヶ月は、一ヶ月ほとんど毎日出血がつづいています…
心配になり、他のレディースクリニックにいきました。今までは産婦人科でした。
内診の結果、生理が終わってすぐなのに、子宮内がきれいに剥がれていなく、一部白く内膜が分厚くなっていました。
基礎体温を一ヶ月つけてまた一ヶ月後にきてくださいとの事でした。
今回生理予定の3日前の夜大量の出血がはじまり止まらなくなり、血の塊も出つづけました…
今までで初めてでした。
次の日には出血も普通の生理くらいにおさまっていました。
それが生理の始まりでした。
今回の生理は少なめの出血です。
基礎体温は基本的に35度前半で上がっても36度前半です
微妙にニ層のような感じもしました。
大量出血の次の日診察にいきました。
今回は前回分厚くなっていた子宮内膜を細胞をとりました。
採取は我慢できないほど痛く歩くのもやっとでした…
先生はもしかしたら、何かでるかもしれないが、それが悪性かホルモンの乱れなのかはまだわからないとの事でした…
結果は一週間後で本当に今不安です。
この年齢で悪性だったら…と考えると不安です…
色々調べてみたら、子宮体がんの症状が一致していて、ますます不安です…
出血の頻度が増し、今回の大量出血…昔から不正出血はありましたが、ここ一年で量も少し増え毎日出血となると、本当に最悪の状態なのでは…と…
あと私は胸にもしこりがあり詳しく検査した結果、ホルモンバランスの乱れでできる若い方にも多いしこりだと言われました。半年に一回の検査に行っています。
このような状態も何か関係があるのでしょうか?
今回の大量出血と大量の塊、このような事はどんな原因が考えられるのでしょうか?
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします
しかしまだ出血原因がわからないため、基礎体温をつけながら定期的に診察していただく事になりました。
ここ最近、月経時以外の腰痛がひどくなってきたのですが、なにか薬などあるものなのでしょうか?
腰痛については婦人科以外にも背骨や椎間板の病気もあるので、婦人科疾患で腰痛が考えにくい場合は、整形外科への受審も考えてみてください。
偶然このページを知りました
ディナゲストを使用すると過去に低容量ピルを使用した時のような副作用が出ないかと心配です。
*44歳の主婦です(10年ほど、うつ病を患っています)
1.11年前に腹空鏡下で子宮内膜症手術(卵巣チョコレートのう腫取り出し)を受けました。癒着剥離は実施できず。卵巣がソフトボールほど肥大していたが自覚症状が無かった。
2.4年前に耐えきれない肛門痛、腰痛が再発したため、腹空鏡下で子宮内膜症手術(卵巣チョコレートのう腫取り出しと癒着剥離)を受けました。内膜症進行度はステージ4でした。
3.2010年1月に子宮内膜症の激しい痛み(肛門痛、腰痛など)が再発したため、行きつけの婦人科を受診したところ「手術が3回目となると、またすぐ癒着の恐れがあるため全摘手術かホルモン療法しかない」と言われ、うつ病治療中であるため、全摘手術の決断はできず、また術後の更年期障害(うつ病の悪化)の不安から、ホルモン療法を選択し6カ月(3月〜9月)の間、低容量ピルの治療を行ってきました。使用中は肛門痛が緩和し、効果があるようでした
4.しかし、全身のヤケドのようなチクチクする痛みで服も着用できず、また椅子に座ることができない位の両足の痛みや下半身の異常な冷え、異常なまでの頭の発汗などの副作用の症状が出てきてピルを止めいろいろな漢方薬を試してきました
5.今は立っとることが出来ずに家事もできない。外出も車椅子の生活です。
痛みの自覚症状は4年前よりひどく(強く)「大きな石が肛門のところを押し広げている様な」「肉の塊を左右に引き裂かれるような」「下痢を我慢するような」で、特に毎朝寝起きの痛みが酷く寝られません
6.婦人科の内診では「卵巣は少し腫れているが子宮は動いている」「CA125は正常」「MRIでは腸の閉塞はない」「深部内膜症の疑いがある」ということでディナゲストを勧められています
最初に書きましたように「ピル同様に全身皮膚の痛みの副作用が怖く」て使用するかどうか悩んでいます・・・どうか教えてください
低用量ピルによるじゅんさんの様な症状は、私は経験がありません。それは低用量ピルが本当に原因なのでしょうか。
もしそうだとすると、どうしてその症状が出たか、ですね。ディナゲストとは内膜症に対する機序が異なるので、ディナゲストでも出るとは限りませんが。。
こんばんわ
大変ご無沙汰しています。
さくらです。
子宮全摘 左卵巣摘出。
手術から一年九ヶ月が経ちました。
術後 六ヶ月から社会復帰でき、この一年あまりとてもハードに仕事をしてきました。
この一年間、仕事での大きなストレスもたくさんあったせいか。
二ヶ月前から全く自力での便通ができなくなりました。
左の下腹がちくちく痛み
お腹がパンパンに張っています。
腰の裏側がネチャネチャとゴムみたいにねたつく感じがします。
そして、腰が痛いです。
左側の腰が痛く何より足がだるくてたまりません。
お腹が引き攣れる感じがしてとにかく腰が痛いです。
手術前のしんどさに似ています。
もしかして再発なのでしょうか?
お腹がドクドク動く感じがします。
痛いのはすべて左側です。
左卵巣の手術あとはずっとチクチク痛みはありましたがこんなに腰も痛く足もだるいのは初めてです。
今とても仕事が忙しく
大学病院の主治医の診察日に休めず、手術前に鉄剤注射をお願いした近所の内科医師に全てお話して昨日診て頂きました。
エコーとレントゲンをとって下さいました。
お腹が張っていると感じるのは子宮や卵巣をとって、あるべきところの臓器がなくなり骨盤内に腸が落ちてきた為、胃は張っているが腸はガスもたまっていないし卵巣も腫れていない、ただし手術後の癒着が考えられるとの事でした。
痛み止めは胃腸の働きをなくすから余計癒着する、漢方を一週間試したいと言われました。
ツムラの100番を空腹時に二包ずつ飲むように。
便秘は下剤とグリセリンで調整するように。
そういって頂きました。
癒着と再発は違うのでしょうか?
桜井先生
再発してももうお腹は切れないし開けれないからと主治医に言われています。
手術はとてもないまく症の癒着がひどくて大変だった、骨盤の奥は取り切れなかった、右卵巣もベタベタにやられていたが取れるだけとり卵巣は残したと説明して頂きました。
この一年間、三ヶ月毎に
再診察を受け社会復帰できハードに動けていることをとても喜んでいました。
もう再発はないと感じるほどハードに仕事ができてきました。
でも、この二ヶ月は、普通ではない感じがしています。
桜井先生これは癒着なのでしょうか?
再発してるから癒着しているのでしょうか?
これから身体はどうなっていくのでしょうか?
またあの苦しみがはじまるのでしょうか。
どんな治療があるのでしょうか。?
桜井先生
まことに恐縮ですがどうか教えてください。
よろしくお願い申し上げます。m(__)m
今の症状が内膜症によるものなのか、術後癒着によるものなのか、再発があるかないか、難しいですね。
手術が無理であれば、現在やって頂いている治療法や内膜症の薬物療法も選択肢になると思います。