2008年02月21日

性交障害 〜不妊治療との関係〜

奇しくも、1日に3人の患者さんから、「性交障害」を相談されました。

時に女性の性交障害を相談されることがありますが、多くは男性側の相談です。

性交障害は大きな意味では勃起不全を含みます。
勃起不全は男性が勃起しない状態で、最近では「ED」と呼ばれています。
狭い意味での性交障害は、マスターベーションはできるものの性交渉では勃起不全となる状態で、外来ではこの狭い意味での障害をよく相談されます。

多くは心因性のもので、疲れやストレス、そしてプレッシャーが大きな理由だと思われます。
特に一般生殖医療であるタイミング法では、排卵日を予想、または調整して性交渉をご指導します。「今日です」「明日です」と確かに我々は妊娠にベストと思われる日を説明していますが、排卵日はお二人の都合に関係なく訪れます。排卵日調整の場合はある程度ご都合を伺っていますが。
当然排卵日は週末や平日、お二人の忙しい日を問わず、またこの性交渉を逃したら次のチャンスは来月になる、この性交渉は赤ちゃんを授かるために必須である、と言うように、女性のみならず、男性にとって大きなプレッシャーとなります。

産婦人科クリニック さくらでは、なるべくご主人のご意見を取り入れ、治療法を提示しています。

性交障害.jpg

人工授精(AIH)はご主人がマスターベーションで採られた精液を調整し、良好な運動精子を排卵日に合わせて子宮の中に入れる方法で、一般生殖医療の中でも精子が少ない男性不妊の治療やフーナーテストで所見が良くない方に行われていますが、性交障害もその治療の適応としています。

ED治療は「勃起不全」に対して行われますが、最近登場した「シアリス」はこれまでの製剤と異なり、薬の持続時間が圧倒的に延長しました。
これまでの製剤は数時間の持続だったので、性交渉の直前に服用しなければならず、シアリスは36時間の効果があるため、必ずしも排卵日に内服しなくてもいい、「今日ですよ」「明日ですよ」と言われたときに内服しておく。直前に内服と異なり、あらかじめ飲んでおいて、性的な刺激が加わると勃起の状態となります。性交渉のプレッシャーがある場合に効果的、とされています。

これらの治療とは別に、治療を一時期お休みするのもひとつの重要な選択肢です。
排卵日にあわせて性交を持つのは、プレッシャーとなりうる、精神ストレスとなる可能性があるための選択です。

女性が通院治療に疲れてしまったときにも、同様にお休みを提示することがありますが、男性も少し休憩しながら、自然なスタイルでご夫婦の時間を持つのも決して間違っているものではないと思います。


posted by 桜井明弘 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(1) | 生殖医療(不妊治療)一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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