2011年05月22日

受精方法 〜一般生殖医療・高度生殖医療〜 (2011年5月8日一部修正)

生殖医療のもっとも大きなポイントは、いうまでもなく「排卵に合わせて受精させる」ことです。基本的なことですが受精方法は、大きく以下の3つに分けることができます。

1.タイミング法
通常の性交渉による受精法です。

2.人工授精(AIH)(IUI)
ご主人の精子を人工授精用の柔らかいチューブで子宮に注入する方法です。できるだけ多数の運動精子、特に高速直進運動精子を、人工的に子宮腔内に到達させることが目的で、運動精子100万個を回収できれば妊娠する可能性があります。そのため、精液を処理し、元気な精子を集めて注入する精子洗浄濃縮法を行います。
治療周期あたりの妊娠率は全国的に5〜8%です。院長の前任施設でも8%を超えていました。AIHで妊娠する8〜9割の方が5〜6周期までに妊娠されます。人工授精そのものは強い痛みや出血はほとんどなく、外来で短時間に繰り返し受けられます。また、費用は自費診療になりますが、当院では、1回あたり1万5千円(税込15,750円)でこの料金には精液検査、治療後の抗生剤が含まれています。
尚、当院で御主人の精液検査が未施行である場合、検査料金が別途必要になることがあります。

3.高度生殖医療(体外受精、顕微授精)
卵管性不妊や原因不明不妊、男性不妊が主な対象です。
受精する場所である卵管の閉塞や卵管摘出術後、また明らかな不妊原因がないもののタイミング法で妊娠しない場合、さらに精子減少症などで行われます。詳しくは今後執筆します。


関連記事
・デッドリンクになっていました。本日修正しました。
不妊治療のステップアップ 〜原因不明不妊〜


posted by 桜井明弘 at 23:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 生殖医療(不妊治療)一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
桜井先生、こんばんは。
顕微受精についてですが、赤ちゃんに影響はあるのでしょうか?
ネットで調べると、色々と問題がありそうですが・・・。
Posted by TY at 2008年10月19日 20:29
TYさんこんばんは。
顕微授精による赤ちゃんへの影響ですが、体外受精に比べてわずかながら増えます。というのは、受精に用いる精子の選択を行なっている、という点です。
ですから体外受精で受精卵ができる方に顕微授精を勧めませんが、体外受精でできない場合は顕微授精を行なわざるを得ません。

この場合の影響ですが、どれくらいの確率を想像されているでしょうか。
10%? 50%?
答えは1%以下です。上にあるような確率ですと、がん治療のような命にかかわる治療はともかく、生殖医療では成立しません。ですから悪いところだけ強調された情報ではそのように解釈されてしまいますが、多くの方が治療による恩恵をこうむっている、という部分に着目してください。

わからないこと、心配なこと、何でも書き込んでくださいね。
Posted by 桜井明弘 at 2008年10月19日 23:28
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