だいぶ少なくなりましたが、数年前まで子宮頚がん検診を自己採取法で出来るキットもありました。人間ドックや健康診断でも自己採取法を取り入れているところもありました。
我々産婦人科医の常識から言えば、子宮頚がん検診、自己採取法で細胞診、ちょっとあり得ない、というか、正確に細胞の検査はできるとは思えません。
患者さんから問い合わせがあった場合には、相当進んだ状態のがんであれば診断可能、と話します。産婦人科医が心がけるのは、がんになる前の状態、子宮頚部異形成の状態のうちにいかに捉えられるか、診断すべきかということです。自己採取法では異形成の段階で異常、と判定されるのは「まぐれ」という感じがします。
STDの検査も同様で、正確に採取すべき子宮頚部から自己採取するのは現実的に不可能だと思います。
婦人科受診に抵抗がある、時間がない、面倒。お気持ちは充分わかります。ただ、その検査で安心できないという現実を心配しています。
産婦人科クリニック さくらでは、婦人科という敷居の高い診療科を、いかに抵抗なく受診していただけるか、いろいろと工夫、仕掛けを考えています。
大切な自分の身体です、信頼できるパートナーに出来る医療機関を探してください。
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梅毒検査の疑陽性は、正確ではない、ということではなく、診断が正確にできるには感染から時間が必要、という意味ですね。
HIVの郵送ですか、どのような検査システムになっているかわからないので、医療機関か、最寄の保健所で相談なさってはいかがでしょうか。