2008年01月27日

採卵・採精 〜高度生殖医療の実際〜

採卵は経腟超音波で卵胞を確認しながら、採卵針を卵胞に穿刺し、卵胞内を吸引洗浄することで、卵子を体外に採取します。この時、採卵針が腟壁と腹膜を貫通するため、痛みが生じます。
あらかじめ鎮痛剤の座薬を使っていただき、腟内を充分に消毒したあと、腟壁に局所麻酔を行っておきます。

採卵後は、出血などがないのを確認した上で、院内で1時間ほど安静を保っていただき、お帰りいただけます。
卵胞数が多い方、以前の採卵で痛みが強かった方などに、静脈麻酔を併用した採卵を行います。
静脈麻酔を用いて採卵した場合は、麻酔から完全に醒めたことを確認してから、お昼頃にご帰宅できます。

採卵当日の流れ
 (前日就寝前)ロキサチ(制酸剤)を2カプセル内服してください。
 8:30 鎮痛剤の座薬(ボルタレン)をご自分で肛門内に挿入していただきます。
 9:00 来院(精液持参)、採卵準備、採卵
 9:30頃終了(卵の確認後採精)
 10:30頃 診察帰宅 (12:00頃、診察帰宅)(静脈麻酔の方)

採卵が終わった後、すぐに採取できた卵の数が分かります。
あらかじめ採卵日にご主人の精液を持参していただくか、卵の確認ができ次第院内の採精室で採精していただいても構いません。
ラベル:採卵 採精
posted by 桜井明弘 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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