現在フィブリノゲン製剤問題が大きな社会問題となっておりますが、これに伴い、厚生労働省が緊急に肝炎ウィルス検査を実施することを決定しました。
以下に概要をまとめます。
1. 実施期間
平成20年1月〜23年3月末
2. 対象
過去に肝炎ウィルス検査を受けていない横浜市在住の20歳以上の受診希望の方です。
B型肝炎とC型肝炎の検査を行います。HBs抗原とHCV抗体を血液検査で測定します。
結果は1週間で出ます。
3. 受信者負担額は無料です。
4. 検査書類
産婦人科クリニック さくらに準備してありますので、受診される方があらかじめ準備するもの、手続きはありません。簡単な問診表に記入していただくだけで結構です。
B型肝炎とC型肝炎ともに、血液を介しての感染が最も多く、他に、母児感染、性交渉での感染があります。母児感染は主に産道での感染で、B型肝炎ウィルスを持っている方は、感染防止のため、赤ちゃんが生まれた後で赤ちゃんにワクチンを投与しなければなりません。
肝炎を起こすだけでなく、時間とともに肝硬変や、C型肝炎は肝がんの原因として知られています。
医療従事者は血液に暴露する機会が多いので、定期的に検査を行っていますが、一般の方も上に挙げた理由から、検査を行っていない方、感染が心配な方はこれを気に一度検査をお受けになってはいかがでしょうか。
尚、既に肝炎に感染したことが分かっている方、治療を行っている方はこの緊急検査の対象外となっております。
(平成22年4月4日再補筆修正)
緊急肝炎検査事業の延長に伴い、記事内容を補筆修正いたしました。