2014年02月20日

サプリメントの質

医薬品が皆さんの治療に使われるまでには、動物を対象にした試験や、健康な人、患者さんを対象とした臨床治検が行われ、国からようやく認可されると病医院で処方されたり投薬される「お薬」になります。この間、数年を要し、製薬会社で開発が始められてから実際に治療に使えるようになるまで、莫大な時間と費用がかかります。

医薬品はこれだけでなく、実際に使われるようになってからも再三、市販後調査、と呼ばれる副作用などの有害事象調査が繰り返されています。つまり、安全面には細心の注意が払われている、と言うことになります。

一方で健康食品などはここまで厳密な検査、調査が行われず、医療者の目から見ると、精度や安全性は、医薬品と同列にはできません。

医療機関で処方される薬には「副作用」があり、これら健康食品やサプリメントは健康にいい、副作用がない、と言う一般的な概念が強いですが、これは調査されていない、だから分からない、と置き換えたほうが正しいと思います。

サプリメント、私もその存在に真っ向から反対する訳ではなく、きちんとした製品作りを行っている会社も多いと思いますが、これらの商品を購入して口にするのは、消費者の責任とされています。

また安全面だけでなく、有効成分の含有量が正しくない、というのもよく報道されますが、宣伝文句の全てを鵜呑みにするのは危険なこともあります。

例えば外来診療で、貧血がみられる患者さんに鉄剤を処方しようとお話しすると、「サプリメントで摂るから要りません」と断られること、結構多いんです。私からすると、どのサプリメントを購入されるのか聞きませんが、医薬品として処方される場合は「保険診療」ですから負担が軽くなり、また上に書いた理由から安全面でも軍配が上がります。

サプリメントも作っている製薬会社の担当者と話したとき、安いサプリメントは原料が違う、非常に安価な製品もあるが、そのコストで採算を取るには原料を落とすしかない、と聞きました。また製薬会社は医薬品製造メーカーとしてのプライドがあるため、粗悪品を作ることは出来ないそうです。当クリニックで販売しているサプリメント、これから妊娠を考えている方、妊娠中の方に是非摂っていただきたい栄養素は、品質やGMPマークを基に、数あるサプリメントの中から選びました。

関連記事
健康食品と肝障害(一部加筆修正しました)

(初出:2008年1月6日)
(補筆修正:2014年2月20日)


posted by 桜井明弘 at 21:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 医療一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつもお世話になっております。
とても綺麗な病院で、看護婦さんもフレンドリーで、通うことが楽しいという印象で通院しています。
サプリは、医師によって各々見解があると思うのですが、「製造元の会社の信頼性」だと皆さんおっしゃいます。
桜井先生は、明治乳業製品を薦めていらっしゃいますが、明治乳業のFeやCaのサプリでも安心して飲んでもいいでしょうか?
食事だけではどうも不安なので、併用したいと思っています。
よいアドバイスをいただければ幸いです。
宜しくお願い致します。
Posted by によによ。 at 2009年10月13日 09:29
によによ。さん、こんにちは。

お褒め頂きありがとうございます。スタッフ一同、励みになります。
逆にお気づきになった改善点なども、遠慮なくご指摘ください。

さて、サプリについてですが、まず服用する前に、なぜ服用するのか、何が不足しているのかをもう一度考えてください。鉄分やカルシウムを、とお考えのようですが、によによ。さんにとってそれが本当に不足しているのか、必要なのか。
その上でどのサプリメントを選ぶのか考えましょう。

明治乳業の担当者と、同社のFe、Caの製品について詳しく聞いたことがないのですが、安全面では問題ないと思っています。分からないことなど、また外来でお聞きください。
Posted by 桜井明弘 at 2009年10月13日 13:04
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。