2007年11月25日

新しい精子分析レポートできました

新しい精子分析機器SQA-Vによる精子分析レポートを作成しました。

本機器の輸入販売元の「ジャフコ」社から提供されたレポートを、産婦人科クリニック さくらの患者さん向けに加筆修正し、さらに異常所見が見られた場合の治療指針を呈示しています。

以下に掲載します。


精 子 特 性 分 析 レ ポ ー ト

検査日:
ID:
名前:

精液量:    ml
白血球数(正常・異常→精液培養実施)

              WHOによる正常値    
精子濃度:    XM/ml [20XM/ml以上]
運動率:       % [50%以上直進]
前進運動率
速度が速く直進する精子:              % [25%以上直進]    
速度が遅い又は直進性が不良な精子:       %
頭部又は尾部の動きはあるが前進していない精子:      %  
非運動精子:         %
正常形態率:         % [30%以上正常]
*正常形態率は精子の運動性から解析により算出された推定値になります。
正常形態率が30%未満でも、PMSC(a)やSMIが高ければあまり心配は要りません。

運動精子濃度       XM/ml SQA-Vの判定基準
PMSC(a) 高速前進運動精子濃度:      XM/ml [5以上正常]
PMSC(b) 低速前進運動精子濃度:      XM/ml [(a)+(b)が10以上正常]
機能性精子濃度:      XM/ml [3以上正常]
平均精子速度:        mic/sec [5mic/sec]
SMI(Sperm Motility Index)精子自動性指数:           [80以上正常]
受精能力を判定するには運動精子濃度にスピードも考慮して数値化したSMIを判定に用います。

精液検査所見は体調やストレス等により大きく左右されることがあります。

今回異常所見が見られた場合、以下に今後の方針をお示しします。
1.再検査:精液の所見は日々変化し喫煙、飲酒、睡眠不足、ストレスなどを減らし再検査を受けることで正常値を得られることがあります。再検査は概ね、2週間以上の期間を置いてください。
2.薬物療法:漢方薬、ビタミン剤、血行改善剤により、精巣血流を増やしますが、即効性に乏しいことが多いです。
3.人工授精(AIH) 後述するように、元気な運動精子(上記の高速運動精子)のみをできるだけ抽出して、子宮内に注入します。

その他、以下の検査もお勧めします。
・ホルモン検査 下垂体から分泌されるホルモンによって精子形成が妨げられていることがあります。
・泌尿器科受診 「精策静脈瘤」などの疾患の診断をしてもらいます。

重度の乏精子症の場合、以下の治療が必要な場合があります。
・高度生殖医療(顕微授精・ICSI) 重度の乏精子症や精子無力症の場合適応となることがあります。
・精巣上体・精巣精子顕微授精 特殊な機器を用いるため適応となる方は当該施設を紹介します。

これに検査結果を記入してお渡ししています。

posted by 桜井明弘 at 22:52| Comment(0) | TrackBack(1) | 生殖医療(不妊治療)一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2008-02-16 00:04