子宮内膜症は私の専門の一つでもあり、これから書いていく記事に対して、大変重い気持ちを抱いています。生半可なことは書けないな、一人でも多くの方に読んでいただきたい、といった決意です。
子宮内膜症は主に2つの症状により、女性のQOLを低下させています。
それは「疼痛(痛み)」と「不妊」です。
子宮内膜症と一言で言えないくらい、程度は様々で、病態も多岐にわたり、更に治療法も沢山あります。
「子宮内膜症」とは、色々なものに書いてありますが、「子宮内膜」は赤ちゃんが宿る(受精卵の着床)組織であり、毎月月経の際に剥がれて出血とともに腟から出てきます。子宮の内側にある組織ですが、この組織が違う場所に出来るのが子宮内膜症。よく子宮内膜の病気、とか、子宮内膜増殖症(子宮体がんの前がん病変)と混同しがちですが。
原因はまだ特定できていませんが、月経の際に子宮内膜が剥がれて卵管を通して腹腔内や子宮筋層に拡がる「移植説」や卵巣に出来る内膜症、チョコレートのう胞の様に組織の一部が変化して病気が出来るとする「化生説」などがあります。その他に免疫的な因子や、数年前にはダイオキシンなど環境ホルモンの影響があるのではないか、と大分騒がれました。
原因が特定できていないため、食事内容や生活習慣が関係しているとはいえないので、具体的な予防方法がありません。
唯一治療以外に内膜症の治療となるのが妊娠と閉経です。
子宮内膜症は生理がある間の病気で、初潮前、閉経後に出来たり悪くなったりすることはなく、むしろ閉経後はだんだんとよくなっていきます。
と言うことは、月経のたびに悪くなる、と言うこと。
妊娠中は月経がありませんから、妊娠すると内膜症はよくなります。もしかしたら手術以外に診断することができない初期の内膜症は、悪くなる前に妊娠でなくなってしまうかもしれません。
ですから「子宮内膜症」というと「妊娠すればよくなります」「早く赤ちゃんを作ってください」と短絡的に指導されることを聞きます。
妊娠しなさい、と言われても結婚しているかどうか、赤ちゃんを望んでるか、人それぞれ立場が全然違いますよね。
内膜症と診断されている方で、これは治療の前、後にかかわらずですが、来年妊娠しようか、今年作ろうか、と考えている方は今年にしたほうがいいと話しています。内膜症の進行や再発を考えると早いに越したことはありません。つまりもう妊娠できる条件が整っている方は、治療目的ではなく、治療効果があるため、また内膜症が悪くなると妊娠しにくくなるため、早い妊娠をお勧めします。
我々は患者さんの人生設計、家族計画の中で無理のない内膜症治療を勧めています。勿論早く赤ちゃんが欲しい方にはお手伝いをしています。
今後「子宮内膜症」のシリーズで書いていく内容を簡単に挙げます。
・子宮内膜症は増えているのか?
・子宮内膜症の病態 〜「炎症」と「癒着」〜
・子宮内膜症の診断
内診
超音波検査
MRI
腫瘍マーカー、CA125
腹腔鏡
・卵巣チョコレートのう胞
・子宮腺筋症
・不妊と子宮内膜症
・子宮内膜症と疼痛
・子宮内膜症の再発
・卵巣チョコレートのう胞のがん化
・卵巣膿瘍、卵巣チョコレートのう胞への感染
・治療の適応
・子宮内膜症の治療法
・手術療法
・偽閉経療法
・偽閉経療法の工夫
・ディナゲスト
・OC(低用量ピル)
・子宮内膜症治療の保険適応低用量ピル「ルナベル」が製造承認・薬価決定
・再発時の治療
・抗アレルギー剤(ロイコトリエン拮抗剤)
・漢方薬
・鎮痛剤
・健康食品・ピクノジェノール
「内装シリーズ」など、これから続編を書きます、と宣言しつつ、手を付けていない記事が山積みになってきていますが、お寄せ頂いたご意見やニーズを考えて、優先順位をつけて記事を書いていきます。
(2008年6月14日、加筆修正)
本日の記事をもって、子宮内膜症シリーズの執筆が一段落しました。
今後は、記事内容の練り直しや、新しい情報を取り入れてきたいと思います。
どうぞ「子宮内膜症」について、こんなことを知りたい、こういうことを聞いたけどどうだろうか、どんなことでも結構ですので、お寄せ下さい。
2007年08月24日
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書き込み有り難う御座いました。
今回起こったことが全て説明できることではないですね、性交渉が原因と断定もできていませんね。
症状が起こったときにたまたま性交渉があった、とも推測できると思います。
性交渉などの刺激により、卵巣の内膜症、チョコレート嚢胞が一部破れてしまうことがありますが、頻度は高くありません。今回このようなことが起こったのか、担当の先生に伺ってみた方がいいと思います。その上で今後も性交渉がきっかけに起こり得ることなのかを確認することをお勧めします。
一般的には「卵巣の腫れと子宮内膜症と筋腫を併発」していても性交渉を禁止することはないと思います。
またお分かりにならない点は、遠慮なく書き込んでくださいね。
それから半年間リュープリンを打ち様子をみたのですが、結局去年の10月に手術を受けました。
内容は摘出ではなく、悪いと部分だけを切り取り元の正常な卵巣の形に近づけるものでした。
ひどいのは右側でしたが、左も腫れていたため開腹して両側を手術しました。
術後はまた半年間リュープリンを打ち、先月生理が来たのですが、全く痛みがなかったので治ったのだと思ったのですが、今月また下腹部が張るような痛さと高熱が出てしまったのでとても怖いです。
痛みの場所は下腹部の左側です。
内科に行ったら、生理に関係するなら婦人科でみてもらった方がいいと言われました。
これは、再発なんでしょうか?
先生、どうか教えてください。お願いします。
再発は心配ですね。
リュープリン後の定期的な検診ではいかがなのでしょうか。書き込まれた症状から再発であるとは言い切れませんが、内膜症は早い再発を起こす方もあります。
ぜひ一度診察していただいたほうがいいと思います。
診察でも初期の内膜症がわからないのと同じで、再発もチョコレートのう胞の形成がない場合、わかりにくいこともあります。しかし症状がひどい場合は再発が疑わしく、再度治療を要することもあります。
また診察所見やわからないことなど遠慮なく書いてください。
腹痛なんですけど
これって内膜症…??
同日付で書き込んでいただいた「Kさん」と同じ方でしょうか?
内容的にかぶるので、御手数ですが、こちらの回答をご参照下さい。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/82138815.html#comment
分からない点、説明が不足している点がありましたら、再度コメント下さいね。
私はいま18歳なのですが、生理が来るたびにものすごい生理痛があります。血液の量も多いと思います。性交のあとも生理痛のような痛みがあります。また、生理前に茶色いものがでてきます。チョコレートの状です。3日ほど続きます。これは子宮内膜症なのでしゃうか?
婦人科受診の経験はありますか?
一般には18歳の内膜症は決して多くはありませんが、月経痛、性交痛など、内膜症を考える症状があります。
診察の上、内膜症が否定的であっても、月経痛の相談や治療、場合によってはOC(低用量ピル)の内服も勧められるかもしれません。受診歴がある場合でも1年以上診察をされていなければ、改めて検診を受けてください。
もともと生理痛は初日(2日目からは正常)はひどく痛かったのですが、昨年12月の生理前日に突然激痛で動けなくなり、生理中も痛むようになりました。1月の生理痛も同じ状況で異常を感じ、今日検査をしたところ、子宮内膜症、チョコレート膿腫があると診断されました。ただ事ではないと受診したものの、実際病名を伝えられるとショックでした。
大きさは44×27。
先生には、50を超えると手術を勧めるけど、まずはOCで様子をみてみるのがいいと思う。改善されるケースが多い。近々でなくて妊娠したいならこの治療がいい。来週、検査結果がでるので、OC治療を考えてみてと言われました。
不安で子宮内膜症や治療法についてサイトを探していたらこのサイトを見つけました。
目安が50なら、現時点でかなり大きめ、今後が不安です。本当にOC治療でいいのか?どのくらいの目処でOC治療を受けたらいいのか?それに31才未婚ですが、結婚、出産は普通にしたいと漠然と考えていたのですが、その未来はどうなってしまうのか。。?
このブログを見て、とりあえずOC治療を受けてみようと思いましたが、それ以外に日常生活で気をつけた方がいいこと(食事、運動など)なんてあるものですか?気休めでも何かしたい気持ちでいっぱいです。
でもこのサイトを見つけて、先生の詳しく丁寧なご説明、同じく悩んでいる方の存在を知り、私にとってはとても心強いです。長くなってすみませんでした。
ふみみさんと同じような診断をされたり、治療を提示されたりする患者さんはとても多いですよ。
私もふみみさんに対して、ふみみさんの主治医の先生と同じ提示をします。
現段階で妊娠を希望していないため、避妊効果のあるOCが使えること、OCの効果は劇的ではないものの、やはりマイルドに効く、また副作用も少ない、低価格、というメリットのためです。
なかなか日常生活で効果があるものがあればいいのですが、こちらは残念ながら目立ったものがありません。気休め、といっても費用のかかる方法などは勧められませんね。
ごらんいただいているかと思いますが、以下のTBにあるOCの記事も合わせてお読みください。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/93506207.html
先生のおっしゃるようにまずはOC治療を試してみます。何もしなければ悪化するだけですもんね。前向きに治療してみたいと思います。
相談にのっていただき、本当にありがとうございました。
お返事が遅くなってすみません。
また書き込んでいただいた場所を勝手に移動させていただきました。
下痢の質問は月経中のことでしょうか。
重い内膜症では腸と子宮が癒着し、便秘になったり下痢になったりと、便通異常がみらることもあり、また排便痛があることもあります。
しかし内膜症や癒着がなくても月経中の便通異常がある方もみられますね。
運動ですが、内膜症と言っても病状がどのようなものか分からないため、コメントしかねます。一般的な運動は制限がないですが、とても大きな卵巣チョコレートのう胞がある場合、避けたほうが無難なこともあります。
お分かりになりにくければ、もう少し情報を加えて再度ご質問ください。
先日相談させていただきましたふみみです。あれから1ヵ月、オーソ21を飲みました。副作用も特に感じることなく、今日診察に行きました。縦にも横にも1センチ程度ずつ大きくなっており、5センチを超えていました。
1ヶ月で判断するのも早いかもしれないと思う気持ちがありながらも手術した方がいい、と手術対応病院を紹介されOCはもはや中断です。
やはり私は手術をした方がよいのでしょうか。それとももう少しOCで様子を見るなどの選択肢はないでしょうか。主治医の先生は31という年齢を考えるとディナベスト服用より、手術したほうがいいとおっしゃいました。
一定状態を保っていることを祈っていたので、大きくなっていると聞き、ショックでした。
とても不安です。
また別件なのですが、ヨガを始めようと思っていたのですが、このチョコが大きい状態でヨガは負担になるものですか?
お忙しい事とは存じますが、先生のお考えを伺いたく、よろしくお願いします。
OC服用後、1ヶ月目なので、やはり判断は難しいですね。まだOCの効果は現れていないかもしれません。
ただ、治療のラインナップとして手術療法は病巣が摘出されるため、根治性が高い方法です。選択肢として誤っていないと思います。内膜症病変のみならず、周囲に形成された癒着をも綺麗にすることができるのは、やはり手術に勝るものはありません。
ヨガは構わないと思います。相当大きいチョコレートのう胞は、圧迫で破裂することがありますが、5cmくらいですと大丈夫だと思いますが、実際に診察にあたられている主治医の先生にも伺ってください。
手術は混んでいてすぐにできるものではなく、手術を選択した時に、よりスムーズに手術できるように、OCをやめ、環境の整った病院に行っておいた方がいいというのが主治医の先生のお考えでした。とてもいい先生なんですね。
不安も大きいですが、私の症状なんてまだまだ軽い方なんですよね。いちいち落ち込んで情けなくもあります。。とにかく紹介いただいた病院に一度行ってみます。
主治医の先生を信頼していない訳ではなく、呆然と頭の整理がつかないうちに症状や治療について聞かなければならないので、混乱して何を質問したらいいのか全くわからなくなります。このように冷静になってから話を聞いていただき、丁寧に答えていただけるのが、とても心強いです。ありがとうございました。
みゅうさん、はじめまして。
不正出血がディナゲストのもっともやっかいな副作用だと思います。出血を減らすため、止血剤を使うこともありますが、恐らくほとんど効果は期待できないと私は思います。
しかし、この副作用と、主作用である薬効はまた別です。内膜症病変が改善しているか、これは診察しないと分からないです。
今までホルモン治療と低用量ピルを5年間続けてきましたが、昨年末に1ヶ月位めまいが続いたためピルを中断しています。
生理中〜終了まで胃が下に引っ張られる感じがあり、気分が悪くなります。最近は、便秘と下痢を繰り返している状態で、排便も排尿もしにくい感じがします。腹空鏡手術を希望していますが、このままピルで押さえたほうが良いと言われました。現在、卵巣にも異常はなく生理痛も気にならない状態です。このままピルで押さえたほうがいいのでしょうか?腸閉塞や尿が出なくなるのではないかと不安です…。ピルを再開したい気持ちもありますが、先日、乳ガン検診で乳腺繊維腺腫が見つかりました。ピルでの影響はありますか?お忙しいところすみません、よろしくお願いします。
内膜症ですが、現在は明らかな病変が無いようですね。
胃腸症状、膀胱症状が、内膜症によるものである可能性があるものの、また今後の腸閉塞も可能性が無いとは言えませんが、手術に踏み切るにはバムケロさんも、医師も勇気が要りますね。
他に対症療法が無ければ、確認を兼ねた手術療法を選択することもあります。
ピルは内膜症を進展させず、また長期にわたって服用できるのがメリットですが、残念ながらピルを服用中にも内膜症が増悪することもありますし、副作用が出ることもあります。
しかしながら、ピルの服用は、統計的には乳腺の良性疾患に対しては、抑制する作用がありますので、これに関しては心配は無いと思います。ただあくまでも統計的な結論ですので、個人個人のレベルでは、慎重にフォローアップしていただいたほうがいいと思います。
みゅうさん、今後も分からない点がありましたら遠慮なく書き込んでください。
本当は外来でセカンドオピニオンをお願いしたいのですが、現在ドイツ在住のため、メールにて失礼します。
35歳。
2005年10月、結婚。
2008年12月、子どもができないので婦人科に行く。腹腔鏡手術(検査)で子宮内膜症と診断。子宮と周囲の臓器の癒着あり。
現在リュープリンの注射(6回中4回済み)で治療中。
桜井先生にお聞きしたいのは、今の日本人医師は6回の注射後、再度腹腔鏡手術で癒着の剥離を行うと言っていますが、やはり手術をした方がいいのでしょうか?
12月の腹腔鏡検査で卵管のつまりはなかったそうです。
私として手術は避けたいと思っています。
理由としては、
1、単純に前回のときにお腹を切られて痛かった。
2、ネットで癒着剥離の手術は高度なもので術者の腕に左右される、場合によっては開腹手術になったり、輸血が必要になったりなどと書いてあり、不安。
3、子宮内膜症が不妊の理由と断定できていない段階で2のようなリスクを負ってまで手術まで必要あるのか?
ドイツ人医師にも意見を求めたのですが、その医師はなぜ手術するのかはわからないとの事。ただ医師も夫も英語(第2言語)でのやりとりだったので、きちんとこちらの状態が伝わったかは疑問。
すみませんが、よろしくお願いします。
回答遅くなりました。
手術時の癒着の状況が分からないので、回答できないのですが、現在身体に残っている癒着が不妊の因子となりうるのか(卵管が通っていればよいわけではなく、卵巣や卵管の周囲癒着の有無など)、癒着による諸症状(月経痛、排便痛、性交痛、慢性骨盤痛など)を改善する目的ではないのか、が分かりません。
内膜症は良性疾患ですし、術後癒着の形成の可能性を考えると、状況によっては2回目の手術は不要かも知れませんが、必要性をもう一度相談してみては如何でしょうか。
医師が2回目の手術をしたいと思っている理由は、
注射によってどれほど患部が治っているか見てみたい
まだ癒着が残っていたらそこを切り離したい、でした。
私の場合、癒着による諸症状は性交痛くらいなのでそれを改善する目的として
手術を捉えてはいないようです。
癒着が不妊の因子でないと否定できない以上、取り除きたい考えもわかるのですが、
病気しか見ていない感じを受けました。
私が手術は不安なので、注射後は手術せず自然妊娠を待つという選択肢はないかと
尋ねたら、それでもいいが、内膜症のまま妊娠したら流産する可能性が高くなると
言われました。これは本当でしょうか?
流産の話を聞いて、手術を受けるべきかどうかますます迷ってしまっています。
一般的に、医師の真意が患者さんに正確に伝わっているか、は分かりませんね。
ただ、異国で不安さんが書かれているように、手術や治療の必要性が納得できないのであれば、その治療はお受けになるべきではないと思います。要するにインフォームドコンセントが成立していないからです。
様々なデータや経験から説明もあると思いますが、内膜症は子宮腺筋症をのぞいて、流産の因子とならない、と私は理解しています。
現在、子宮内膜症(片方の卵巣で生理が起きている状態)で、一ヵ月後に腹腔鏡手術の予定です。
現在はリュープリン注射を打って手術に備えている状況です。
ただ、普段から生理痛などの自覚症状が全く無く、たまたま検査で5センチぐらいになってるのが発見されてビックリしました。
しかし生理も順調で、生理痛や自覚症状が全く何も無いのに手術することに抵抗があります。
それについては、病院では「5cmぐらいだと手術が必要というガイドラインがある」とか「放置しておくと、ねじれて突然激痛に襲われたり、癌化する可能性もあるし、MRIには写らないような小さい病原も手術で見つける事ができる」という説明でした。
確かに、手術して一度悪いものを排除してもらってスッキリするのもいいかもしれませんが、この病気は再発の可能性がとても高いようですね。
なにより、普通なら生理痛が軽くなるというメリットがありますが、そういう症状が何も無いので、手術するメリットを感じられない(逆に手術後に体調が悪くなるかもしれない)ので、なかなか自分を納得させられないでいます。
私のように自覚症状が無くても、手術するのが妥当なのでしょうか?
内膜症が不妊の原因とはいえ、やはり妊娠される方もあり、妊娠が内膜症の治療となるため、内膜症の状態によっては内膜症治療よりも妊娠を優先させる考えがあります。
しかし、なかなか妊娠されない場合、内膜症が大きな不妊因子である可能性もあり、内膜症治療に踏み切る、優先させることも重要です。
この点、担当の先生ともよく相談なさってください。
うさぎさん、はじめまして。
うさぎさんと同じように、このブログにも無症状のチョコレートのう胞を治療することに対して、疑問を抱かれる方があります。うさぎさんの診察に携わっていないので一般論ですが、うさぎさんが妊娠を希望されているのであれば、やはり手術療法です。
希望されていない、または妊娠までしばらく時間があるのでしたら、薬物療法で様子を見るのもいいと思います。
術後再発について、再発するなら手術の意味が無い、と誤解されていませんか? 術後に再発する方、手術をしていなければ手術前よりひどい状態になっているはずです。また腹腔鏡下手術で大きな後遺症も考えにくいです。
担当の先生のご意見ももっともと思いますが、納得できないのであれば、もう一度相談されてみてはいかがでしょうか。
昨日はお忙しい中、ご意見ありがとうございました。
現在37歳で独身です。結婚の予定も全くなく、歳も歳ですし妊娠は考えていません。
ですので、色々と考えれば考えるほど手術のメリットが無いように思えてしまいます。
でも担当の先生に相談しても、おそらく同じ事を言われるだけだと思いますし、この機会に一度悪いものを取り除いてもらい、今後は再発防止のために漢方薬を飲もうかと思っています。
5/5にも書いたように、妊娠の予定の有無は、女性の生殖器疾患の治療方針決定では大きな因子です。
手術も悪くありませんが、薬物療法も選択肢としてありうると思っています。
術後の再発防止ですが、漢方薬の効果はあまり期待しない方がいいと思います。
詳細は以下に書きましたので、よろしければご参照下さい。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/93841599.html
おなかに穴を開ける、は確かに怖い表現ですが、開腹手術のようにお腹を切る、よりもずっと小さな傷跡で出来る手術ですよ。身体にも優しい手術と思ってください。
最近、病院で大きさを測ったところ、3、4cmまで小さくなっていました(リュープリンを3回打ってます)。この大きさだと手術もしやすいと言われましたが、未だ決心がつかず、薬物療法も考えています。
そこで質問なのですが、薬治療になると、薬の種類にもよると思いますがどの位の期間服用が可能でしょうか?(閉経まで後10年位ありそうです)。
また、薬物のみだと改善の限度がありますか(完治は無理でしょうか)?
薬物治療に限度があるとすれば、遅かれ早かれ手術は避けられないのでしょうか・・
薬物療法の使用期間は、偽閉経療法では6ヶ月、他の治療法は特に期限はありません。平均閉経年齢は52歳、といわれており、うさぎさんの場合、まだ15年位かかると思いますが、その間繰り返し6ヶ月の偽閉経療法を行うこともあります。
ただ、うさぎさんの場合、治療の適応となったのはチョコレートのう胞の大きさだけだと思いますから、再増大さえしなければ、このように治療を繰り返す必要もないと思います。
薬物療法、非常に長い間行うことにより、病変が完治するということもありますが、基本的には完治は出来ません。ただ、うさぎさんの場合、これも上の理由から、手術を選択しないのであれば、完治させる必要性も乏しいと思います。
チョコレート嚢胞といわれ超音波で常に3センチ以内なのと、生理痛の痛みも1日目限定で日常生活に支障がないため経過観察をしている状態です。
まだ出産の予定はないのですが将来子供をもてるかどうか不安です。
癒着の程度は痛みと比例するものなのでしょうか?
去年の10月頃から排卵日が近づいてきても伸びるオリモノがでなくなりました。
基礎体温をつけていて、一応低温と高温にはわかれているのですが排卵していないのでしょうか?
卵管がつまっている?可能性ありますでしょうか?
子宮内膜症と診断されてから月日がたてばたつほど痛みは伴わなくても不妊につながってしまうのでしょうか…
大学病院に通院中なのですが主治医がきまっていないのと、忙しいからなのかあまり質問させてもらえる時間がもてないためこちらで質問させていただきました。
長文失礼しました。よろしくお願いいたします。
初めて内膜症を診断され、将来に渡る不安を抱かれていると思います。
内膜症は、痛みや癒着を伴いますが、前者は自覚症状があるものの、他人には理解されがたい症状です。また癒着はあるのかないのか、自分でもほとんどわかりませんね。
癒着は痛みの原因になり、おおむね痛みの程度と相関がありますが、全く症状からは想像がつかない状態であることもあります。卵管が詰まっていることもありますし、全く卵管が障害されていないこともあります。
また良性疾患ですが、将来的に病気が進行し、不妊の原因となることも、また進行しないことも。。。
現段階ではご妊娠を希望されているわけではないようなので、今後内膜症が進行するかどうかもわかりませんが、将来的に進行させない、という目的にOC(低用量ピル)を用いてもいいと思います。
内膜症は個人差が大きく、またその方の人生のステージによって治療が大きく異なります。診療に当たる先生と本当はゆっくりとお話できるといいのですけどね。
排卵の事についても触れられていますが、基礎体温で二相性になっているのであれば、おそらく排卵は起こっていると思います。排卵期のおりものについては、個人差や周期差もあり、一概に言えません。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/109589202.html
ぜひ外来でお聞きになってはいかがでしょうか。
現在41歳、既婚(子供は諦めました)フルタイムで働いています。
25歳の時に腹腔鏡で卵巣のチョコを吸引し、内膜症の病変がたくさんあったため確定診断されました。
それから現在まで、ほとんどの種類の治療をし、間には不妊治療もしています。不妊治療で内膜症が悪化し、出産は断念しました。
今の状態は全体的に酷い癒着があるらしく、腺筋症にもなってるそうです。
そのためか毎日のようにある下腹部痛、排便痛、便秘と下痢の繰り返しで仕事にも生活にもかなり支障が出ています。
30歳過ぎてからオーソM21を服用し、休薬期間中の出血でも激痛が来るため、現在連続服用法で何とか過ごしていますが、痛みが酷いので閉経までこのままでいられるかとても不安です。
数人の先生に相談したところ、根治手術は今の年齢と癒着のひどさではすすめられないと言われています。もし腹腔鏡下手術をするとしても技術力の高い医師でないと危険だと言われ、躊躇しています。
もし手術するとしてもどの先生に手術をお願いしたら良いのかもわかりませんし、事情があって長期間会社を休めないので開腹手術は出来れば避けたいところなのですが・・・。
あと10年以上?毎日のように痛み止めを飲むのもよくないと言われても我慢も限界があり、安定剤も痛み止めも効きが悪くなってます。こういう場合、何を選択すれば良いのかアドバイスあればお願いします。
痛みだらけで混乱中なのでまとまりがなくてすみません・・・。
長い間辛い症状と闘ってらっしゃいますね。お気になさっているようですが、大変簡潔にご自身の状態を理解されていることが伝わっています。
さて、やはり治療法の選択となると、治療に踏み切る勇気と、治療するデメリット、しないデメリットのバランスですね。
kyuさんの場合は、おそらく開腹手術に要する時間的デメリット(でも本当は手術も受けたくないですよね)と、日々の痛みを我慢するか、というところだと思います。
でも本当のことを言えば、これ以上辛い思いを続けたくないでしょうから、やはり私も根治手術を受けるべきだと思います、たとえ開腹手術であっても。
触れられていませんが、偽閉経療法も行われたんですよね? 私はお勧めできる治療法だと思っていますが。
お忙しい中、回答いただきありがとうございます。
全てを書ききれないため、分かりにくい内容で失礼致しました。
腹腔鏡のあとすぐにスプレキュアを使用し、間をあけながらナサニール、リュープリン、ダナゾールなど何回も治療していましたが、どれも止めるとすぐに再発していました。
あとはあまり何年も使うのは良くないと聞いていましたので、最近はピルと漢方薬と安定剤です。
根治手術が今の私にはベストなのかなと思いつつ、なかなか踏み切れないところがあります。
まずはどこで手術すれば良いのか悩みます。
術後、腸などを痛めて全摘したにもかかわらず、腹痛で悩まされてる方もいるので。。
本来ならあちこち歩き回り探すべきかと思いますが、パニック障害が悪化しているので厳しいところです。
しかし手術をすすめていただいた先生は初めてなので一度診ていただきたいなと思いました。
最終的には自分で決めることなのですが、アドバイスいただけることで気分が大分違います。
ありがとうございました。
偽閉経療法や、ダナゾールも行っているんですね。
確かにやめると再発、症状が再燃する、つまり根治にはならないでしょうが、副作用の面をクリアできれば、繰り返し行うことも可能だと思います。
また疑問点などありましたら書き込んでください。
お言葉に甘えて質問させていただきますね。
私が気になっているのは偽閉経療法の副作用なのですが、
以前使用していた時、鬱状態になり、使用をやめてからは戻りましたが、
なかには戻らず、治療後も鬱のままで苦しんでいる方もいるとのことで、
副作用としてはかなり怖いものだと思っています。
骨量の低下も他の内膜症の薬より副作用として出やすいと聞いています。
副作用をどのようにすればおさえられるのでしょうか?
また、繰り返し使用している時期もすぐに再燃したためか内膜症は悪化していたので、
何度も使用する意味がわからないでいます。
なのでストレートな質問ですみませんが、
どういう点が勧められる内容なのかを教えていただけませんでしょうか?
お忙しいところすみませんが宜しくお願い致します。
偽閉経療法でうつ症状が出てしまったとのことですが、うつ症状は重いこともあるため、私は今後偽閉経療法は避けるべきだと思います。骨量減少については注意すべきだと思いますが、通常骨折を起こすほどではなく、また休薬期間中に必ず戻ります。
副作用軽減の工夫は別記事にしてあります。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/90653128.html
治療しているにもかかわらず、繰り返してしまう、さらに悪くなるのは、治療をしなければそれがさらにひどくなっていたはず、と解釈してください。
ともあれ、治療法の選択肢が狭められてしまっているようですね。やはり根治手術が一番いいかもしれません。
何度も回答していただきありがとうございました。
やはり鬱状態を経験した場合はもう止めた方が良いのですね。
確かに治療をしていなかったらもっと酷い状態になっているのでしょうね。
怖いです^^;
ただ、低用量ピル(連続使用法)と偽閉経療法を比べると、
それほど治療効果に大きな違いが感じられなかったのと、
(これは内診、超音波、血液検査の内容からの私の感想ですが)
治療中の体調面でも偽閉経療法の使用期間はとてもきつかったのと、
他の患者さんの声からもあまり良い結果を聞いたことがなかったから疑問がわいたのかもしれません。
いずれにしても、私の場合はあとは痛み止めの連用か根治手術しかなさそうですね。
結婚前から不妊治療、閉経時期を迎える前とこの病気は自分で決めていかなくてはならない場面が多く、
情報はとても貴重なので先生からのアドバイスもありがく思っています。
最後にもし可能であれば教えていただきたいのですが、手術するなら順天堂
(家族も通院、入院経験有)と思っていたのですが、いずれ根治手術の可能性があるのであれば
腹腔鏡での治療のための手術は無駄だと思いますか?
是非先生の意見をお聞かせいただきたいと思います。
何度もすみませんです・・・。
痛み止めの連用も、kyuさんが書かれているようにあまり勧められませんね。
順天堂の婦人科腹腔鏡下手術は国内でも有数の手術を行っております。腹腔鏡でできるか、開腹手術が勧められるかは、診察所見によりますので、早いうちに受診し相談されることをお勧めします。
僕の2ヶ月前に別れた前の彼女(21歳)が子宮内膜症になったから子宮を摘出すると急に連絡がありました。
その彼女とは3回別れてるんですが2回目の復縁のきっかけは妊娠したと言われどうしていいかわからず感情のまま彼女を守ることだけを考えた結果3回目の復縁をしました。
よくよく思えばなんの物的証拠はなく彼女は復縁する少し前に子供は中絶したと言ってきました。
妊娠したという確固たる事実を確かめることなく 3回目の別れがきました。
そして今中絶したせいで子宮内膜症になり子宮を摘出することになったと言ってきました。
僕は彼女が復縁したいがためにウソをついてるじゃないかとそんな気がしてなりません。
先生にお聞ききしたいことは中絶したら子宮内膜症になりやすいのでしょうか?
彼女の診察をしているわけではないので、確たるコメントではありません。
子宮内膜症の一種である子宮腺筋症の原因のひとつに、中絶で子宮内膜組織が子宮筋層内に入り込むことで発生する、と読んだ記憶もあります。しかし、日々の外来診療でそんなことを考えたこともない、あまり実感がないです。
また、子宮腺筋症は子宮摘出の原因となりえますが、21歳という若さで手術適応となるような腺筋症は診たことがありません。
大切なのは、お二人の復縁、別れる、に医学的な問題を絡めるのではなく、ジョーさんも腰を据えてお二人の関係について考え、彼女とじっくり相談なさることだと思います。
僕と彼女の2人の問題まで持ち込みすいませんでした。
彼女とちゃんと話し合いをしたいと思います。
後もう1つ質問なんですが彼女は高校生の時からずっとピルを飲んでいると言ってましたがピルは子宮内膜症の症状を抑えることが出来ると色々調べる内に分かりました。
詳しくはわからないのでお聞きしたいのですがピルと子宮内膜症の関連性について教え下さい。
詳細は以下の記事をご覧下さい。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/93506207.html
また分からない点があればいつでも書き込んでください。
整形外科ではなく産婦人科に変える事にしました。
今までの患者さんの中で私みたいにお尻または仙骨部分が痛くてこられた方はいますか?
後、ルナベルを服用していますがそれを飲んでいても生理の時は腹痛があるのでしょうか?
ルナベルによる出血を消褪出血と呼び、月経とは区分しますが、子宮からの出血の際には子宮の収縮を伴います。この際に痛みを感じさせるプロスタグランジンという物質が生成されるため、やはり痛みはあるのです。しかし、通常の月経よりこの痛みは軽いことが多く、内膜症の有無にかかわらず、月経痛軽減を目的にOCを服用されている方が大変増えてきています。
これも以下の記事をご覧ください。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/115099753.html
これからは今、通院している先生方にもどんどん質問をしていこうとおもいます。