2015年04月05日

「安心して妊娠を迎えられました」 妊娠前のワクチン接種

妊娠中に罹ると流早産や赤ちゃんの先天的な病気を発症し、なおかつワクチン接種予防できる4つのウィルス性疾患

繰り返しご案内しており、また実際に来院された患者さんに抗体検査を推奨しています。


12月の末に受診された、妊活中の患者さん。
初診なので、まず上に書いた4種の抗体検査をご案内し、その結果はムンプス(おたふく)の抗体価が疑陽性、つまり、わずかながら抗体を有しているものの、感染してしまうレベルまで低下している、というものでした。
お話を伺うと、子どもの頃におたふくに感染した記憶がある、とのことでしたが、残念ながら、抗体(=抵抗力)が徐々に低下してしまったようです。

ムンプスは妊娠中に感染すると流産率が上昇します。そのことを考えたら、妊娠前にワクチン接種を行った方が良いのですが、「ワクチン接種後の2ヶ月の避妊期間が必要」、に、患者さんも一度は戸惑っているようでした。

しかし、ほとんどの方がそうなのですが、冷静に安心して妊娠を迎えられるよう考えて、その日、ワクチン接種しました。

この方は幸い、2ヶ月の避妊期間中に、不妊スクリーニング検査を行い、避妊期間が明けた3月の初めに妊娠が判明。

この患者さんは「最初はワクチンを受けるかどうか迷いました。必要性を理解しているつもりなのに、2ヶ月避妊と言われるとどうしてもためらってしまって。でも今はワクチン受けて良かったと思います。これで妊娠生活を、少し安心して過ごせそうです」とお話していました。

赤ちゃんとお母さんの両手.jpg

一方で、女性がワクチンを接種しなければならないけれど、どうしても2ヶ月の避妊期間を受け入れられない、これはご主人に多いようなのですが、少なからずいらっしゃいます。
一昨年の風疹流行期に妊婦さんに流行を及ぼしたのは妊婦さんのご主人でしたから、この様な場合、少なくともご主人のワクチン接種をお願いしています。

が、奥さんにもワクチンは打たせたくない、そして自分も忙しくて打つ暇がない。。

お気持ちは分からなくもないですが、妊娠できればいいのではないですよね? 安心して、安全に赤ちゃんを迎えたい、その気持ちがあったら、せめてワクチン、お二人で是非お受け下さい。

4月から、横浜市でも風疹ワクチンの接種が助成対象となりました。
これを機に、一度抗体検査とワクチン接種をお受けになって下さい。
お二人のお子さんのために。そして社会全体のお子さんのために。


posted by 桜井明弘 at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 産婦人科一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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