Q. 卵管検査はいつ行うのですか?
A. 理論的には、月経終了後から排卵まで。また性交渉をとっていない周期であれば排卵後も出来ますが、やはりベストは月経直後です。
月経が終わると子宮内膜が最も薄い状態になりますが、この内膜、赤ちゃんを迎える準備のため、排卵期、着床期、とだんだん厚くなっていきます。
厚くなると子宮から卵管に移行する卵管口をふさぐような形で、子宮に入った生理食塩水が卵管の法に流れにくくなってしまいます。その結果卵管が詰まったような所見になり、またその際はとても痛みを感じます。
よって、そろそろ排卵、とか、子宮内膜が厚い状態の場合、検査に来院されても検査を次の周期に延期することをお勧めすることがあります。
時々、月経がまだ完全に終わっていない場合もありますが、ほとんど終わりかけであれば、検査は可能です。
Q. 卵管検査は痛いのですか?
A. 痛みを伴う検査です。
検査ではまず、子宮に生理食塩水が充満し、やがて卵管を通してお腹の中に広がっていきます。これを超音波で確認するのですが、子宮は生理食塩水が充満して広げられると、その反作用として収縮してきます。この子宮収縮が月経痛と同じ機序であるため、月経痛と似たような痛みを伴うことがあります。
しかし、同じ痛みでもその痛みを感じる程度は個人差がとても大きいです。
例えばインフルエンザワクチン、同じワクチンを同じ太さの針で接種しても、かたやとても痛かった、と感じ、中には無痛、とまで仰る方もあります。
一般的に卵管の通過性が良い方は痛みが軽く、通りが悪い場合は痛みが強くなる傾向があります。
中でも両側の卵管が完全に閉塞している方は最も痛みが強いですが、その場合、検査はすぐに終わってしまいます。生理食塩水が全く入らないので。
ほとんどの方が、検査には相当緊張した状態でいらっしゃいますが、検査終わりますよ〜、のかけ声で、え? もう終わりですか? もっと痛いと思ってた、ネットには相当ひどい痛みだと書いていたもので、と答えられ、皆さん想像していたよりも痛みは軽かった、と仰います。
もちろん、繰り返しますが、個人差はありますが。
Q. 検査はどれくらい時間がかかりますか
A. 早い方では5分くらいです。卵管が通りにくい場合には10分ほどかかることもあります。
痛みが強く、院内でおやすみされてから帰宅される方も稀にいらっしゃいます。万一に備えて、検査後のスケジュールはあまりタイトにしておかない方がよいと思います。
Q. 産婦人科クリニック さくらでは、卵管検査は二通りあるようですが、どちらで行うことが多いですか?
フェムビューを使う検査は費用が高いようですが。
ほとんどの方が通水検査で卵管の通過性が確認できます。一部見えにくい方や、どうしてもフェムビューを希望される方もあるので、別途ご案内しますが、一般的には通水検査で十分と思います。
他、卵管検査に関するご質問があれば、以下のコメント欄に書き込んでいただけたら、と思います。
ラベル:卵管検査
通水検査は両方閉塞していると食塩水自体が入らないことがあるのですね。
通水検査は造影剤よりも卵管の状態がわかりにくい、という印象を持っていたのですが、ほとんどの場合は通過性の確認ができるのですね。
検査中の判別の仕方などもイメージできました。
卵管検査の予約を取らせていただいていますので、当日はよろしくお願いします!!(`・ω・´)b
どちらが通っていないことが、
卵管造影、通水ともに原則として院長診察で行っておりますが、次回来院の際に担当している医師にご質問下さい。