2014年09月29日

排卵期出血

不正性器出血のうち、最も頻度が高く、最も病的な意味が小さいのがこの、「排卵期出血」です。

排卵出血、とも呼ばれています。

多くは、「生理が終わってから1週間くらいすると出血する」とか「生理の2週間くらい前に出血する」と自覚され、その量は少ないことが多いです。
上に挙げた症状は、月経周期が28日周期の方で、35日周期の方では、「生理が終わってから2週間くらいに」となりますが、「生理の2週間前」は変わりません。

排卵期に、血液中のエストロゲン(女性ホルモン、エストラジオール)は、排卵前日にピークを迎え、排卵日に、少し低下します。このエストロゲンの高い、低いが出血の原因です。

排卵期出血の診断は、
基礎体温を付け、出血と体温から推測した排卵日との関連をみること
につきますが、補助的に
・超音波検査
・時に血液検査(ホルモン検査)
を行うこともあります。

この診断の大前提として、
子宮頸がん検査

・超音波検査で子宮筋腫や子宮内膜ポリープがないか
と言った項目も必ず行っておかなければなりません。

病的な意義があまりない、とは言え、その出血が日常生活にとって不便であったり、まれにとても多い出血がみられることもあり、ピルなどのホルモン療法が行われることもあります。

必要以上に怖がったりせず、また自分で診断してしまわないように、一度婦人科を受診して必要な検査を行うようにしましょう。
ラベル:排卵期出血
posted by 桜井明弘 at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 産婦人科一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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