梅毒が増えていること、特に20代の女性に増えていることはこれまでもお伝えしてきました。
先天梅毒とは、妊婦さんが梅毒に感染し、お腹の赤ちゃんにも感染、死産となったり、産まれた赤ちゃんに特有の発疹や骨軟骨炎がみられたり、学童期に角膜炎、難聴、歯の異常がみられることがあります。
調査では2014年に8人、2015年は13人と増えており、このうち5人の赤ちゃんが亡くなり、後遺症が残った赤ちゃんも4人いたそうです。
先天梅毒の赤ちゃんを産んだ妊婦さんの多くは、妊婦検診をきちんと受けていなかったとのことで、健康な赤ちゃんを産むため、妊婦検診の重要性が改めて分かりました。
しかし問題は、国内で梅毒患者さんが増えていることがベースにあると思われます。
「梅毒」というと、かつて流行した性病で、抗生物質の効果もあることから、昔の病気、現代ではあまり心配ないもの、というイメージがあり、我々産婦人科医もあまり患者さんを診ることはありませんでした。
2014年から、国立感染症研究所が、若年者を中心に、ここ数年感染者が増えている、と言う警告が発し、
2015年は厚生労働省から特に若い女性を中心に増えている、と発表されました。
2016年末には1974年の感染数を越えた、と報告されました。
梅毒患者さんの増加となぜ女性に増えていることが問題なのか、こちらで詳しく解説しました。
このブログの記事は、今後、新しくなった当院のホームページ内の院長ブログへ随時お引っ越しする予定です。
2017年1月9日更新
2017年8月24日更新
STIは他に、
・クラミジア
・淋菌
・尖圭コンジローマ
・トリコモナス
・HIV
などが知られていますが、B型肝炎、C型肝炎なども、性行為によって感染します。