LEP(低用量EP合剤):月経困難症のある方に保険処方される低用量ピル。
と、
OC(経口避妊薬):主に避妊を目的とし、他に月経前症候群(PMS)や月経不順の方など、月経困難症以外の副効用のために自費処方されている低用量ピル。
に大別されています。
そのLEPの中でも、これまでのOCよりもさらにエストロゲン含有量を低減させ、より副作用が起こりにくくしたものが、「ヤーズ」です。
同じLEPの「ルナベルLD」のエストロゲン量を少なくした、超低用量ピル「ルナベルULD」が発売され、1年を経過した為、9月1日より、長期処方が可能となります。
エストロゲン量はルナベルLDの半量近くでヤーズと同等です。
これはピルの最大の合併症、血栓症を少なくさせ、また悪心(気持ち悪くなる)も少なくなることが期待されます。
「ルナベルULD」の発売を機に、従来の「ルナベル」は「ルナベルLD」と名称を変えましたが、こちらはこれまでと同じ成分量のままです。
適応となるのは、
・月経困難症
いわゆる生理痛で、生理痛のない方には処方することが出来ません。
価格は、
・ルナベルと同額
で、自己負担は一月に2,000円ほどで、これに初再診料や処方箋料が加わります。
様々なピルが発売されることで、どのピルがいいのか、患者さん皆さんも動揺もあるかも知れませんが、沢山の選択肢があることは、これは合わないけど、こちらなら快適! と言ったことが多くなると思われます。
長期処方が可能となりましたが、当院では、副作用チェックの目的に、原則3ヶ月までの処方とさせて頂いております。
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・「OC(低用量ピル) 〜子宮内膜症の治療法〜」
・「OCのにきび、肌荒れ改善効果 〜OCの副効用〜」
初出:2013年9月25日
修正:2014年8月31日
それともリセットするために、服用しない方がいいのでしょうか?
仰るとおりです。避妊効果は期待しないで下さい。
ただ、内膜症治療に対しては休薬が数日長くなっても差し支えありません。
詳しくはご担当なさっている先生にもご確認下さいね。
主治医の先生に怒られるかと思って聞けなかったのですが、少し安心したのと同時にあらためて確認します。
お忙しい中、本当にありがとうございました。