「リンゴを齧ると歯茎から血が出ませんか?」
日本における歯周病という病態がテレビコマーシャルという媒体を経て、世間に広く知られるようになったのは、かの歯磨き粉のCMでのインパクトのあるこのフレーズが発祥ではなかったか…。
当時シソウノウロウという病名は近年「歯周病」と名を変え、今でもテレビCMやポスターなど多くの場面で目にするようになった。
生活習慣病としての歯周病。
その発生は口の中に存在する細菌と歯垢によるものであることは、今では多くの人が知るところである。
歯の表面に長時間にわたって歯垢が付着し続けることによって、繁殖した細菌が歯茎の内部に入り込み、歯を支える大切な組織を次々に破壊し、虫歯でも無い健康な歯が次々に抜かなくてはならなくなる、恐ろしい病態である。
Floss or Die! (デンタルフロスを使って歯垢を除去するか、死か!)
90年代アメリカに於いて歯周病予防への啓蒙のために発せられた有名なフレーズであるが、これをきっかけに歯周病が様々な全身疾患との密接な関係を持っていることが大々的に発信されるようになってきた。
このキャンペーンを引き金に、歯周病が全身疾患に与える影響について加速的にリサーチされるようになったのである。
私たちメディカルモール・たまプラーザは、いくつかの異なる専門の医療施設が集中開設している医療モールの一つである。
しかし単なる集合体ではなく、密接な医療連携を築くことができた私たちのモールでは、その密な連携による利を活かし、定期的に一般向けの健康講座を開催してきた。
この度の健康講座では「歯周病と全身疾患」について、専門性の異なる医療施設がそれぞれの立場に立って見解を述べ、その関連性についての最新の知見を一般の方々に解りやすく解説しようと企画しているところである。
概要
第12回メディカルモール・たまプラーザ健康講座
・日時:2013年9月8日(日) 14時30分
・会場:産婦人科クリニック さくら@メディカルモール・たまプラーザ
・総合司会:上妻和幸(こうづま歯科医院院長)
・内容
➢上津原悟郎先生(こうづま歯科医院・歯科医師)
「歯周病とメタボリックシンドロームの関連性」
➢徳植秀樹(とくうえ内科クリニック院長)
「歯周病と糖尿病、生活習慣病」
➢ 桜井明弘(産婦人科クリニック さくら院長)
「歯周病と早産、低出生体重児、不妊症」
➢ 岡本泰代(こうづま歯科医院・歯科衛生士)
「歯と命を守る、歯周病との向き合い方」
➢ 総合討論
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げます。
尚、これまでの健康講座の内容は、こちらをご覧下さい。