http://cl-sacra.seesaa.net/article/20870525.html
電子カルテを作る業者さんは沢山あり、既に3社にデモを行ってもらいました。
甲乙つけがたい、というか、どこも機能が今ひとつ。
産婦人科は超音波を使うことが多く、その分、画像が多くなります、これを巧くカルテで管理するのが難しい。画像は容量が大きいので、電カルに一々貼り付けると、電カルのサーバを圧迫する、重くなる。よって、画像サーバとして、もう一台のコンピュータ(CP)システムが隣に並ぶ。そうすると、この患者さんのこの日の画像は、と電カルから素直にリンク出来ない可能性も。
また、写真の取り込み方法。少し見えてきたのですが、画像を軽いjpegというフォーマットに変換すると、電カル上にあってもそれほど重くはならない。ただ、jpegだと超音波の器械から、一度MOに読み込んで、そのMOを再度電カルのCPに読み込まなければならない。
ダイレクトに超音波から「プリントボタン」感覚でCPに読み込ませる方法も勿論あるけど、DICOMと言う形式で、これは高画質向け、更に高価格のものらしい。するとそんな贅沢は必要ないかも知れない。
もう一つが時系列のカルテ。不妊治療で欲しい機能です。
分かりやすくは産科の妊婦検診カルテ、母子手帳。これは患者さんのデータが時系列、Excelで作ったような表になってますよね。何がいいかと言えば、一目で様々な所見の変化を捉えることが出来る。例えば、血圧が高めだなあ、あ、よく見るとこのころから悪くなってるな、とか。これを日めくりのカルテにすると、あれ、この異常所見は?? とぱらぱらと前のページを捲っていく。折角の電子化なのに、長いワープロ形式にこれまでの治療記録が並ぶのでは余り意味がない。見づらい。
不妊治療は各治療周期で、どんな排卵誘発法(自然、クロミッド、hMGなどの排卵誘発剤)、どんな治療(性交渉、人工授精、体外受精)かがまず分かるようにし、何月何日、月経周期第何日目には超音波で子宮の内膜が何ミリ、左右の卵巣に発育する卵胞が何ミリとこれが1周期で、数回必要な診察、所見です。この卵胞の発育はいい、とか、卵胞発育止まってないだろうか、と一目で見たい。
そんな思惑があり、時系列カルテを作って、とオプション的にお願いすると、ほとんどの電カル業者さんが難しい顔をする、特に大手ほど。
IT関連の企業、ベンチャーと言われる小さな若手企業ほどこの辺の対応がフレキシブルで、やってみましょうとか、前向きな意見をもらえる。
高崎で大きな産婦人科病院を営む、先輩の佐藤病院副院長ともその話になっており、佐藤先生も丁度それを解決すべく、小さな(失礼な意味ではありません!)業者さんにお願いをしているとのこと。また先日の国際ホスピタルショーで知り合った業者さんとも併せて話を進めていきたいと考えています。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/20834849.html
これら開発を考えている先生方の意見を聞いたり、実際にみせてもらったりしながら、よりよいものを作っていきたいです。
ラベル:電子カルテ
いつも女性診療科のオフ会でお世話になっています。
8月26日(土曜日)15時30分〜18時40分(15時開場)
港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
で、電子カルテ、レセコンも関連した下記のセミナーがありますが、ご興味おありですか?
もし、そうでしたら、詳しい案内をお送りします。
15:00 開場
15:30〜17:00 基調講演
『診療所開業、診療所経営はこうあれ!』
〜その具体的なポイントとは?〜
(講師:原田 裕士 氏 株式会社 匠 TAKUMI 代表取締役)
17:00〜17:10 休憩
17:10〜17:40 開業実例
『私の開業までの道のりと、開業後の状況について』
(講師:森本 幸秀 氏 医療法人 眞秀会 理事長 ハートの森クリニック 院長)
17:40〜18:40 講師とのQ&A 開業についての疑問・不安を一気に解消!
この分かり易いソフト、それでも使いこなすにはかなりの時間を要するものだと思いましたが、更に更に産婦人科となるとここまで!既にかなり理想の物に近づいているんでしょうが、本当に大変な道のりですね!私の周りではwebsiteの広告を扱う人が、同じように日々画質や軽量化と戦っています。ただ機能に詳しいIT関連会社だけでなく、実際画像を扱う全く別の業界同士での情報交換ができるといいですね。
今日の大停電で順天堂大学病院の電子カルテにかなりの影響があったとか。課題は多いですね。
投稿頂いた内容から、内容保全のセキュリティーとバックアップ体制、それと無停電システム、これらの重要性を再認識しました。有り難う御座います。