2006年08月02日

合計特殊出生率1.25

少し前に発表された数字ですが、先日の日本医師会新聞にその問題点が再度取り上げられていました。
年々最低記録を更新し続けている、一人の女性が生涯にもうけるお子さんの人数。平均すると、一人の女性が、一人か、せいぜい二人のお子さんしか産んでいない、と解釈出来ます。
都道府県別の率が新聞にも掲載されましたが、各地ともに軒並み低下、わずかに福井県が上昇、もう1県横ばい。東京は、恐ろしいことに1を下回りました、勿論、仕事を持ったり、結婚前の女性の率が高いこともあると思いますが。
この数字の解釈、なぜ子供を産まないのか、しつこいほどに議論されていますが、皆さんはどう感じられましたか?
posted by 桜井明弘 at 02:15| Comment(4) | TrackBack(4) | 産婦人科医の医療日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私は現在40代で子供が一人います。なぜ一人か、検査の結果不妊でした。その頃は体外受精という方法はあまり聞かれなかった頃でしたので、結局は仕事の再開をきっかけに子供は諦めました。その時に医師から「あとは人工授精しかないから」と、唐突に言われた事もショックでした。結局は2年前に卵巣悪性腫瘍にて両卵巣、子宮など全摘出してしまいもう完全に望めなくなって今更ながらあの時もっと治療をすればよかった、と思うこのごろです。その頃も随分診察まで待たされましたよ。子供を連れて行くのが大変!!でした。
なぜ産まないか?
自分の事で精一杯?教育費がかかり過ぎる?
自分の時間が優先?
いろいろです。女性の社会進出も大きな要因でしょうか。
キャリアが大事、仕事の方が大事などなど・・

Posted by MASA at 2006年08月05日 22:24
MASAさんの書かれたような要因、他には育てる環境が整っていない、これは保育園待機児の問題にもあるように行政の問題、また核家族化の進行、近所付き合いが希薄化し、子供を見る目が少なくなっている社会的な要因、育児する労働者に対して雇用者、職場環境の理解の欠如、などもあげられそうです。
「自分の時間が優先?」「女性の社会進出」とも書かれていますが、これまで日本社会が推し進めてきた男女雇用機会均等(名ばかりの面もありますが)、と確かに背反する問題なのかも知れません。
非常に近いテーマですが、近年、妊娠を希望して来院される患者さん、不妊症に限らず、一段と高年齢化が進んだ気がします。これはまたいつかテーマに取り上げたいと思います。
Posted by 桜井明弘 at 2006年08月13日 03:21
病院がテーマとなると、当然の事ながらどうしても重い話題が多くなってしまいますね。産科医不足や不妊、哀しい話題も勿論ありますが、産婦人科って唯一明るい気持ちで通える人が沢山いるところですよね。明日は紀子様のご出産。これを機会に、世界的にも注目されているこのご出産に関してや、産婦人科医である先生が喜びを感じる時とか、一番感動的だった出来事とか、明るい話題も提供して下さると嬉しいです。
「出生率」の出し方にもいろいろありますが、なぜか私の周りでは昨年から赤ちゃんラッシュで確実に上昇中です!幸せそうな妊婦さんを見ると、無理かもしれないけど私も一度でいいから同じ幸せを味わってみたいと思ってしまいます。
ここで提供される明るくて幸せな話題が少しだけ出生率アップに繋がる事を期待しています。
Posted by A.O. at 2006年09月06日 01:30
紀子様、男児ご出産!    今朝の速報を聞いてなんだかとても感動しました。  もちろん男児ご出産と言う事で、全国的にも喜ばしい事ですけれど、部分前置胎盤と言うリスクをしょいながら、しかも高齢での出産、帝王切開などのたくさんの不安をかかえながらのご出産、本当にお疲れ様だと思いました。 とても勇気づけられた気がしました。

最近、少子化問題も深刻な中で、堀病院の無資格で看護士が助産行為を行っていた事件の話題の為、余計に出産に対しての不安が募る一方だったけど、今朝の朗報はそれを一掃してしまうくらいの明るい吉報でしたね♪ 

この世の中、産科医不足も深刻ですが、このような他の科にはない喜びや感動があるからこそ、まだまだ産婦人科を目指す先生はいらっしゃることと思いたいです。   先生もこの悪条件の中、産科医を選んだ理由はこのようなところからなのでしょうか?  とても辛い職業でしょうが、大変やりがいがあると思いますので、がんばって頂きたいです。 

私も今日の吉報でがんばらなければと言う気分になりました。 この話題がきっかけで少しの間でも出産ラッシュになると良いですね♪  少子化の問題解決とまではいかないけれど、少し勇気をもらった気がします。  



Posted by Futabin at 2006年09月06日 16:47
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