2016年05月04日

体外受精って? 〜高度生殖医療とは〜

不妊治療が進んでいくと、「体外受精」とか「高度生殖医療」、「ART」と言った言葉が出てきます。

そもそも体外受精ってどんな治療なのでしょうか。

人工授精までの不妊治療を一般生殖医療と呼びます。体外受精以降の治療は、高度生殖医療とか生殖補助技術、行政では特定不妊治療、近年では英語の頭文字をとってARTと呼ばれるようになりました。

そもそも体外受精は、卵管性不妊、卵管がつまってしまっていたり、卵管の周囲に癒着があり、それが不妊原因となっているカップルに行なわれました。

受精の場として無くてはならない卵管が不妊因子である場合、手術的に卵管を修復するか、卵管で起こるべき受精現象を、まさに体外で行うのが体外受精です。

その後、精子減少症、ご主人の精子が少ない場合や原因不明不妊、一般生殖医療では妊娠しない、大きな問題があるわけでもないのに。。と言ったカップルにも適応されてくるようになりました。

その他、二度無月経や多のう胞性卵巣など、重度の排卵障害の方、手術や抗がん剤治療を控え、現在の卵子、受精卵を温存したい方にもその適応が広がり、卵子凍結、まだパートナーに恵まれていないものの、今の卵子を採っておきたい方にまで広がっています。

一般生殖医療との違いは、上にあげた卵管因子や男性因子、排卵障害以外の原因不明不妊を詳しく列挙すると、

・Pick Up障害
 排卵は確認できますが、その卵子が卵管に取り込まれているか。
・受精障害
 精子が少ない、あるいは精子数は正常でも受精が正常に起こっていない。
・受精卵の質の低下
 主には年齢や子宮内膜症が原因とされる卵子の状態の低下、また精子が原因ともされています。

このように一般生殖医療では分らない、解決できない因子を、高度生殖医療は原因を究明し、解決法を導くことが出来るのです。

しかし高度生殖医療、なかなか気軽に出来る治療法とは言い難いです。

例えば経済的な問題。以前挙げたように人工受精ならば1〜2万円の治療であるのに対して、高度生殖医療は数十万円がかかる治療。
(今年から自治体からの助成金額が、初回に限り大幅に増額されました)

そして身体への負担。次回以降書きますが、一般生殖医療よりも強い卵巣刺激法が採られることも少なくありません。

2016年の高度生殖医療、新しい治療指針は、こちらをご覧下さい

これらの情報は、当院のブログ、「高度生殖医療 〜コンテンツトップページ〜」にもリンクし、また産婦人科クリニック さくら 公式HP不妊治療専門サイトにも反映して行きます。

(初出2011年11月11日)
(補筆修正2013年9月4日)
(補筆修正2014年4月15日)
(補筆修正2016年5月4日)


posted by 桜井明弘 at 08:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 高度生殖医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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