7月1日より、大口の電力需要企業には、15%の節電が課せられました。
医療機関も例外ではなく、一部の救急施設を除いて節電義務があります。
しかし当院の様な小さな診療所では、節電は義務ではなく、努力目標ですが、産婦人科クリニック さくらでは、社会義務を果たすため15%削減を目指します。
先月末当院で取り決めたこの夏の節電の取り組みの一部をご紹介します。
今夏の節電に関して、産婦人科クリニック さくらで取り組めること
・冷房の設定温度は下げずに、風量を多くする。
一般に設定温度が低いほど電力を使用することは知られていますが、風量を強くしても、それほど消費しないようです。このため院内の冷房は原則28度か止めること。暑いときにはまず風量を強くします。
これは風が当たると体感温度が冷たく感じることで理解できます。
このため院内に扇風機を増やしています。
また待合室には団扇も置いています。ご自由にお使い下さい。
これは豆知識ですが、エアコンの冷房設定とドライ設定ではどちらが消費電力が多いか。
冷房は室温を下げるため点けた時は大きく消費。ただ一度冷えると少ない電力で冷やし続ける。
一方、ドライは点けた時の消費は大きくないけど、除湿し続けると電力量は多くなる。
要するに短時間であればドライの方がいいけど、長時間であればやはり冷房の方が効率が良いとのこと。
・待合室のロールカーテンを開けて明るくし、電気を消す。日照の強い午後はカーテン下ろす。
当院の売りの一つが昼くらいからの陽当たりの良さ。春先はうとうとしてしまいます。。
一方で夏場は12時から夕方まで強い陽射しが。
各室の電気はこまめに消灯しています。カーテンを開ければ待合室で本を読んだり不便は掛けないと思います。
午後陽射しが入って来たらカーテンを閉め、少し暗くなると思いますがご理解下さい。
夕方、暗くなる頃も外廊下など極力点けないようにしています。不便な時は遠慮なく申し出て下さい。
・照明の電灯を少なくしています。
これは既に震災直後の計画停電の時から、蛍光灯は2本に1本の割合で電灯を抜いています。
診察室、内診室は、照明器具の構造から減らすことが出来ませんが、なるべく点けない、こまめに消灯するようにします。
・エレベーターはなるべく使わない
メディカルモール・たまプラーザには1基のエレベーターがあります。
大きな荷物を運ぶ時以外、なるべく使わないよう努力します。
・その他、トイレの便座をこまめに電源から抜く、PCをスリープモードにするなどの取り組みを行っていきます。
患者さんの安全に関すること、また卵子や精子、受精卵をお預かりする培養室の電力はあまり削減することが出来ません。
・すでにお気付きかと思いますが、3/30より、このブログの右段、リンク集の下に、東京電力が公表している電力消費状況をブログパーツとして掲示しています。皆さんの節電のお役に立てたら、と思います。
一方で太陽光発電など、少し大がかりな取り組みも考えています。
これからも節電の取り組みスタッフ一同考えて行きますが、皆さまのご意見を頂けると嬉しく思います。
また月末には昨年比どれくらいの電力削減が達成できたか、ご報告申し上げたいと思います。
この記事は、当院の看護スタッフと一緒に作成しました。
写真は鎌倉・由比ヶ浜海岸です。いい夏を過ごしましょう!