2013年07月23日

人工授精の実際 〜2013年7月23日補筆修正〜

アクセス急増中の「人工授精 〜人工授精って?〜」の続編です。

人工授精は実際には、内診台で、人工授精用の柔らかいチューブを子宮に注入して行います。
注入後は直ぐに着替えて、お帰りの準備が出来ます。
人工授精そのものは強い痛みや出血はほとんどなく、毎月でも行なえる方法です。

人工受精後は、通常の生活を送って頂いて構いません。感染予防のため、当院では2日間、抗生物質を内服して頂いていますが、アレルギーのある方は処方していません。

治療周期あたりの妊娠率は全国的に5〜8%です。当院でも約5%ですが、年齢によって大きく異なります。

当院での最新の治療成績はこちらをご覧下さい。

上記「人工授精 〜人工授精って?〜」にも書いた、良い運動精子が100万個回収できれば妊娠する可能性がありますが、当院では40万個でも妊娠、出産された方もいらっしゃいました。

当院の治療成績を見ると、AIHで妊娠する25%の方が初回の治療で妊娠され、その後4回目まで妊娠率は伸び、6割の方が3周期までに、また9割の方が6周期までに妊娠されます。そのため、3から4回を目途に、人工授精で妊娠していない場合は治療方針の見直しを行います。

近年、明らかな不妊因子がない場合(原因不明不妊)の排卵誘発剤や人工授精は、それを用いない、行わなかった場合と比べて妊娠率の向上が見られない、という報告があります。

精液の所見が正常でフーナーテストでも異常がない場合、タイミング法で妊娠しないので人工授精を行う、といったいわゆるステップアップ法に疑問が投げかけられています。

しかしながら、方法を変えるととたんに妊娠できる方もやはり少なくありません。よって当院では、原因不明不妊の方たちへの方法の選択肢の一つとして呈示しています。

最後に費用ですが、人工授精は自費診療のため、施設によって異なります。
当院では、1回あたり1万5千円で、精液検査、治療後の抗生剤が含まれた料金です。

この記事も、当院の胚培養士と共同で執筆しました。


posted by 桜井明弘 at 13:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 生殖医療(不妊治療)一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
明らかな不妊因子がない場合(原因不明不妊)の排卵誘発剤や人工授精は、それを用いない、行わなかった場合と比べて妊娠率の向上が見られないという件は、ひじょうに参考になりました。
また先生のステップアップの考え方も共有頂き、同様に治療に向けて参考になりました。
Posted by 35歳 at 2011年08月06日 21:48
35歳さん、こんにちは。

コメント有難うございます。他にも疑問に思われる事があれば、遠慮無くお書き込み下さい。
Posted by 桜井明弘 at 2011年08月07日 16:50
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