胚培養士は皆さんの大切な卵子、精子、受精卵(胚)をお預かりするだけでなく、その患者さんの考えやお気持ち、価値観を共有したいと考えているからです。
胚培養士が説明しているのは、
・高度生殖医療を考えている方
これまでの治療から、ステップアップし、体外受精などの高度生殖医療を考え始めている方、もう少し知りたい方を対象に、高度生殖医療の概要、利点、欠点を説明します。
・高度生殖医療説明会を受けた方
当院で行っている高度生殖医療説明会を受講された後に、方針相談に来院して頂いています。
説明会の内容を復習し、分らない点を明確に、またより詳しく治療の方針を立てて行きます。
・受精確認
採卵、媒精(体外受精や顕微授精により、卵子と精子を受精させること)の翌日、受精の確認を行います。その結果をこれまで電話連絡してきましたが、この連絡を2013年より取りやめにします。
理由は個人情報漏洩の心配があるためです。
電話での患者さんの情報をやりとりすることは、電話先の方がご本人であると確認できないため、原則行っておりません。これまで受精したか心配、と言う声にお応えすべく採ってきたサービスですが、やはり情報漏洩が全くないとは言いきれないと思われます。
今後来院された方には培養士が説明に当たらせて頂きます。
採卵を行った翌日の午後に来院してください。
・胚(受精卵)凍結
当院では分割期胚は採卵・媒精から2または3日目、胚盤胞は同じく5または6日目に胚(受精卵)凍結しています。
採卵後の診察には、おおよそこの日にちを目安に来院して頂きますが、その際、受精、胚培養の結果、どの受精卵を凍結保存するか、説明、相談いたします。曜日によっては日を改めて説明することもあります。
・胚移植
お預かりしていた凍結胚(受精卵)を融解し、子宮に移植する前に融解状況を説明します。同時に移植する胚の確認、移植に当たってアシスティッド・ハッチングを行ったり、胚移植培養液(エンブリオ・グルー)を用いたことを確認、説明いたします。
受精連絡の取りやめについて、忌憚ないご意見も聞かせて頂きたく思います。
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