2011年03月21日

流産してしまったあなたへ


せっかく妊娠したのに、残念ながら流産となってしまった皆さんへ。

出血があった時、お腹が痛かった時、基礎体温が下がってしまった時、妊娠反応が消えてしまった時、赤ちゃんが見えません、赤ちゃんの心拍が確認出来ません、と医師から告げられた時、絶句し、我が耳を疑い、先生の言葉が信じられず、そして自分自身を責めてしまいませんでしたか?

私が仕事をしてたから、安静にしなかった、様々に反省する声を聴きますが、流産の原因、一番多い、大多数を占める原因をご存知ですか?

その原因は意外かも知れませんが、授かった赤ちゃんの染色体の異常なのです。それは決して貴女に責任は無く、偶然そうなってしまったのです。

赤ちゃんは貴女の卵子とご主人の精子、それぞれの遺伝子が複雑に組み合わされ、漸く一人の人間の設計図である染色体の情報をもとに発生しますが、その組み合わせ作業の時にかなりの頻度で「ミス」が生じるのです。

生命の誕生は、多くのハードルを乗り越え、その成立自体が「奇跡」なのです、「ジーン・ワルツ」の曾根崎理恵先生も医学生に講義してました。貴女の生命も、ご主人も、身の周りの誰も彼も、引いては全ての生物、動植物までも「奇跡」なのです。

だから決してご自身を責めないで下さい。その理由は、妊娠してから寝たきりにしてても、入院してても、普段通りの生活を送っていても、流産になる確率は同じなのです。

繰り返して流産になってしまうのは、習慣流産、反復流産と呼ばれ、内科、婦人科的な異常が無いか調べてみる事も出来ます。

一人にならないで。私たちも全力でサポートします。

自分に自信を持って下さい。貴女は、貴女とご主人は、妊娠出来る身体です。次回はきっと上手く行きますよ、前を向いて歩き出しましょう。
ラベル:流産
posted by 桜井明弘 at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 産婦人科一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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