これは採卵後の媒精(受精)方法のうち、体外受精(IVF)か、顕微授精(ICSI) かを決める重要な検査と位置づけ、採卵周期に入る前に行ってきたのですが、その検査の結果と、採卵当日に得られた精液所見の乖離することがみられるためです。
つまり検査では十分な良好運動精子が得られたのにもかかわらず、採卵当日では著しく減少し、体外受精の予定を急遽顕微授精に切り替えざるを得ない、というような事が起こります。
よって、今後は男性の精液検査を除外し、採卵当日の検査所見により、体外受精と顕微授精を考慮して行くこととします。
また高度生殖医療の適応の中に、受精障害があります。採卵された卵子が4個以上で原因不明不妊の場合、受精障害が原因である可能性も考え、初回は半分を体外受精、半分を顕微授精する、いわゆるSplit ICSIも提案しています。
不明な点は、診察の際にお聞きください。
文章を見直して再掲しましたので、分からない点をご指摘ください。