2010年11月06日

超(?)低用量ピル、「YAZ(ヤーズ)」、11月16日承認発売へ。


避妊のみならず、月経痛や子宮内膜症の治療、月経前症候群、肌荒れ、にきび等々、低用量ピル(OC)の効用は多岐に渡り、その恩恵を享受されている方も少なくないと思います。

そのOCのラインナップに、新しく「YAZ(ヤーズ)」が加わります。

YAZ.jpg

特徴は、
・含有されているエストロゲン製剤が従来の2/3に低減化されていること
・含有されているプロゲステロン製剤に、新しい、いわば第4世代のものが採用されていること。
・そのプロゲステロン製剤は抗男性ホルモン作用などが優れており、むくみやにきび、肌荒れに対する効果と同時に、血圧を上昇させにくい効果があります。
・これまでの避妊用OCと同様に4週間、1シート包装されており、服用の間違えが少なそうであること
などです。

またこの製剤は月経困難症、つまり生理痛がある方には保険適応され、自己負担は1シート2070円+処方料です。
尚、月経痛のない方への処方は自費処方となりますのでご注意下さい。

新しいプロゲステロン製剤への期待とともに、エストロゲン製剤が少ないため、従来のOCと比較しても、月経痛の軽減は勿論、子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫への治療応用も可能性を秘めています。

主な副作用は胃腸障害や臨床検査データの異常、頭痛、不正性器出血などですが、重篤な副作用は国内の臨床試験では認められていないそうです。

当院でも発売当日から処方が可能となる予定です。すでに外来でもヤーズについて説明も始めております。

ご質問など、お気軽になさって下さい。


posted by 桜井明弘 at 08:54| Comment(4) | TrackBack(0) | 低用量ピル(OC、LEP) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
私は昨年(2010)12月から生理不順の為、ヤーズを服用するようになりました。
服用しても改善は全く見られず、そのうえ12月の服用内診時で1センチの子宮筋腫があったのですが、6月の時点で8個の多発性筋腫となり大きさもうち4個は5センチ近いものとなってしまいました。
そして今月、筋腫の開腹摘出手術をしました。
他病院での手術でしたが主治医はこの薬を認めておらずホルモンの加減で筋腫が多発したのではないかとの所見でした。
ヤーズの副作用についてですが個人それぞれかと思いますが私のようなケースもある可能性もあると思います。生理不順だからと安易に処方するのもどうかと遺憾な思いもあります。
筋腫や内膜症の治療に‥とありますが、かえって悪くなったとヤーズを別病院で飲んでいた方もおっしゃっていました。
避妊薬として使用するにはいいのかもしれませんが‥やはり太りますよ(;_;)
Posted by レグザム at 2011年07月24日 08:37
レグザムさん、こんばんは。

ヤーズに限らず、OCは一般的に内膜症を抑制する効果ほどには、子宮筋腫は小さくならないと思います。低エストロゲン状態に対する内膜症と筋腫の反応性の違いと思っています。

またOC服用中に内膜症が悪くなる方は珍しいですが、筋腫は内膜症よりも悪くなる頻度が高いとも思います。

レグザムさんの診療にあたっていませんから、どれくらい影響があったのか、については言及できません。
しかし、治療により全ての方に効果がある、というものではありませんし、私も可能性について述べたまでです。

太る、とありますが、体重増加は食欲が増進したためですか? それともむくんだ状態だったのでしょうか。

体重増加は副作用としても他の治療法に比べて高いものではありません。しかしそうなってしまう人が全くいないという訳でもないのです。

そもそも生理不順のため、とありますが、保険適応はありません。もちろん国内では避妊目的に処方することも出来ません。

ヤーズは月経困難症のみに保険適応があり、内膜症が改善される効果はありますが(これも全ての内膜症患者さんに、という意味ではありません)、内膜症そのものも保険適応では無いのです。

言い訳がましく聞えるかも知れませんが、医学的な、また科学的なデータの解釈は、治療した人としない人で、治療した人たちに効果が多く認められれば、治療効果あり、と判断されます。もちろんその中には治療効果が無い方、反対に病気が悪くなる方もあるはずですが、その頻度が極めて低い、と言うことなのです。

ヤーズの恩恵を受けている方もとても多いです。私も今でもとても良いOCと考えています。
Posted by 桜井明弘 at 2011年07月31日 02:26
はじめまして!49歳、6cm位の粘膜下筋腫(多発性とか?)による過多月経緩和の為に4年程低用量ピルを飲んでいます。

現在はマーベロン21です。やはり2日目は多い気がしますが、3日目位からラクで有難いです。(6-7日あります。)

血液検査の結果、FSH:47.2, E2:31.8、と卵巣機能が低下しているようですので、そろそろ超低用量ピルに変えた方がいいのでしょうか?突然の過多月経が怖くてピルをやめる気になれません。

HRT療法と超低用量ピルのどちらが良いのでしょうか??

超低用量ピルは合うかどうかは飲んでみないとわかりませんが、少しでも弱いホルモン量を試す価値はあると思われますか?

お忙しい中申し訳ありません。アドバイス頂けたら嬉しいです。宜しくお願い致します☆
Posted by みき at 2013年10月01日 09:42
みきさん、こんばんは。回答が遅くなり申し訳ありません。

当院では血栓症のリスクから、原則40歳以上の方にはOCも含めたピルの治療は行っておりません。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/371652446.html

実際に治療に当たっていないため、詳しく分かりませんが、FSHが高いレベルにあると言うことはそろそろ閉経となることを表しています。

今後治療を継続する、よりも、閉経になれば出血がなくなるわけですから、そういう選択もあり得ると思います。

どうぞ主治医の先生とよくご相談なさって下さいね。
ご質問ありがとうございました。
Posted by 桜井明弘 at 2013年10月14日 18:41
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