Twitterでもこの話題が上がっているのをみると、思っているよりも多く世の中に出回っているのかも知れません。本当のことを知りたく、また皆さんに知ってほしいので、色々と調べました。現在まで分かっていることを書きたいと思います。
「子宮頸がん予防ワクチン」=「永久不妊」という図式を、根拠や出典もなく、または根拠に乏しいサイトを引用して、またデータや報告を誤解釈して不安を煽り立てる、もしくは不安に駆られている人たちがいらっしゃるように感じます。先日の予算委員会でも公明党の松たか子副代表が質問したため、ご存知の方も増えてきました。
それでもTwitterやネット上では、良識ある多くの方が「デマに惑わされないように」などと、啓蒙を続けてらっしゃいます。
さて、私が子宮頸がん予防ワクチン(HPV予防ワクチン)の普及に努めつつ、またその一方で不妊診療に取り組んでいる以上、上の図式が常識となっては、かつて麻疹ワクチンを駆逐し今や麻疹大国となったこの国の、ワクチンに対する心理的な「アレルギー」が全く改善されていない、全く進歩がない、全く経験が活かされていないことになりかねないと感じ、このデマの真相を私なりに探っていました。
いくつかみて行くとワクチンに含まれている免疫賦活剤、アジュバントが不妊をもたらすといった書き方が多いことに気づきます。さらに読んで行くと国内では未承認の4価ワクチン、ガーダシルのアジュバントに含まれる「ポリソルベート」がその原因であると。
ポリソルベート、我々もあまり聞きなれない薬剤ですが、果たして本当に不妊を引き起こすのか。ガーダシルに含まれているポリソルベート80は主たる薬剤の安定性をもたらすために添加されており、すでに多くの薬品や食品にも添加され、安全性が高いと言われています。
免疫賦活剤は、本来は目的とするウィルスに対する「抗体」をより多くより長い間産生し、ワクチンの効果を高める訳ですが、デマの大元は、ポリソルベートを 「免疫賦活剤」と位置づけています(この時点で誤っています)。そしてその産生された抗体が精子や卵子を構成するタンパク質に対する抗体である、とすり替えられているようです。
ここの根拠も実はよく分からず、人為的にすり替えたのか、または誤解からそうなったのか。
現にガーダシルの接種が不妊を誘発するというデータはなく、大規模臨床試験でもワクチン接種群とプラセボ(偽薬)群で、妊娠率、流産率に有意差はなかったとのことです。
ちなみにガーダシルに含まれている免疫賦活剤は、AAHSという物質だそうです。B型肝炎ワクチン、Hibワクチン、米国ではA型肝炎ワクチンなど、多くのワクチンにアジュバントとして使用されているため既に高い安全性が評価されています。
結局は「ワクチンの免疫賦活剤」→「抗体産生を高める」→「精子や卵子の抗体が産生される」→「精子や卵子が標的となる」→「不妊となる」という図式に発展し、最初に書いた「ワクチン」=「不妊」の部分だけが一人歩きしているように見えます。
その他の誤った情報については、近いうちに書きたいと思います。
医薬品、ことに色々なワクチンに対しては、新型インフルエンザの時もそうでしたが、いわゆる「ネガティブキャンペーン」というのがあり、とかく反対論が出るものです。
もちろん、新しい薬剤、ワクチンについては、既知の作用以外、ことに副作用が後で分かることも無いとは言えません。治療や投与により得られるメリットと、 極くわずかながら存在する可能性がある副作用を天秤にかけ、是非納得された上でワクチンをお受けいただきたいと思います。その際にご心配な点は、外来で遠慮なくご質問下さい。
私達が患者さんにお勧めするポイントの一つ、「この患者さんが身内だったら」。
このワクチンは、私は間違いなく身内に投与します。
これからもワクチンに関する情報を集め、皆さんにわかり易く情報提供出来たら、と思っていますので、忌憚ないご意見、ご質問を是非お寄せ下さい。
このブログ記事は、こちらの方の記事に接し、大変参考にさせて頂きました。改めて御礼申し上げます。
・follow after the truth 薬害:サーバリックス不妊説その1
・あんちういの時事速報 サーバリックス不妊説に関し、南出弁護士への公開意見書を送付しました
早く,サーバリックスによる不妊というデマがなくなればいいですね.
先ほどトラックバックを送らせて頂きました。
ネット上のデマは、自ら検証もせずに拡散する人が多くて困りますね。
続報お待ちしています。
反対派は「ガーダシル」と「サーバリックス」を混同して批判していますね。
彼らは分が悪いと見ると、論調を変えて「流産」等に矛先を変えているみたいです。
「感染前」の少女に接種するのが本筋なのに、「妊婦に接種したら流産する」って苦しい戦術ですね。
勉強のためにトラックバックさせて頂きました、ありがとうございます。
私も一見してデマの類だと思いましたが、サーバリックスにより接種直後の流産が増加するという結果が反対派の情報により見つかったりしましたので、頭からデマと決め付けるのはそれはそれで危険かもしれません。
子宮頸がんワクチン、接種後3ヶ月以内の流産リスク上昇か。
http://blog.livedoor.jp/ytsubono/archives/51779837.html
反対派は製薬会社や国の発表を、陰謀と決め付けて信じない傾向がありますので、在野の専門家が地道に情報発信していくしかないのかもしれませんね。今後とも情報交換をしながら力を合わせていきましょう。
先生の書かれた記事を読ませていただき、うちの娘も適切な年齢になったら予防接種を受けさせようと思いました。
ただ、私のような既婚者の女性の場合は、違った意味で迷いがあります。既婚者は一般的には性交渉のパートナーは限定されます。そこであえて予防接種を受けるとすれば、自分もしくは相手のパートナーが限定されていない、もしくは将来的にその可能性があるから、となりそうな気がします。下手をするとパートナーを信用できないから予防接種する、となりかねないのです。
既婚男性の中には、妻に予防接種を受けさせると堂々と言っているかたもいるのですが、それって…(-_-;)と思う事も正直あります。
長い間パートナーが決まっている既婚女性でも予防接種はおすすめなのでしょうか?ひとまず子宮癌検診(市民検診)には近々行く予定です。
HPV感染の経路を考えるとR.Tさんが書かれていることは確かに言えます。が、世の中の多くの女性が受けているのは、もしもHPVに感染したら、その感染から子宮頚癌になったら、と言う点です。
あまり深く考えずに、予防ワクチンですからお受けになってもいいと思いますし、勿論受けない選択肢もあります。
書かれている既婚男性の考え、接種させるというのは私は賛成です。大切な奥様であれば、やはり万一にも病気になって欲しくない、という真っ当な考えであり、あまりそこを勘ぐるのもどうかと思います。
娘さんには是非受けさせてあげてください。
また分からない点があればいつでもお聞き下さいね。
私は乳がんにもなっていることから、先日、サーバリックス ワクチンを接種してきた者です。
一部の方たちが”不妊の原因”と取り上げていたので、情報を探していた所こちらにたどりつきました。
冷静な情報にたどりつけて安心しました。
最近ではこのデマも落ち着いてきたようですが、周囲に同じように心配されている方がいらっしゃったら、是非教えてあげてくださいね。
一人でも多くの方に、心配せずにお受けいただきたい、と思っています。
流産関連で記事を書かれたようですが、米国や豪州での被害者の実態をお調べにならずにお書きになっているようで、大変残念です。
以前お話したと思う、米国での犠牲者の母親たちを含むグループがFDAに訴えた文書などもお調べ戴きましたでしょうか?
http://truthaboutgardasil.org/wp-content/themes/city-thunder/ppt/030610FDApresentation.pdf
他の方のコメントにも
>「感染前」の少女に接種するのが本筋なのに、「妊婦に接種したら流産する」って苦しい戦術
とありましたが、海外では妊婦にも打たれて実際に流産したケースが出ていることをご存じないための発言です。リンクは控えていなかったのですが、オーストラリアで接種後2度流産した女性の書き込みも見ています。他にも英語で探してごらんなさい。
ポリソーベイト80についても、ウィキペディアには「アイスクリームにも使われている」と書かれていたそうですが、そうして摂取していくうちに体内に蓄積された全体量でのネガティブな反応というものは一体、考慮されているのでしょうか?
それはまるで普通のお茶にも含まれるフッ素と、他から摂る(あるいは無理やり摂らされる)フッ素とを足した全体の量で考えないといけないということと同じですが。
VAERSへの報告は、全体の被害の1〜10%しかなされていないと言われますが、ここには髄膜炎菌ワクチンとガーダシルを比べた結果(去年はじめ)が出ています。
http://docs.google.com/viewer?a=v&q=cache:j64mj6fPjk0J:www.cbsnews.com/htdocs/NVICGardasilvsMenactraVAERSReportFeb2009.pdf+vaers+report+gardasil+miscarriage&hl=en&gl=au&pid=bl&srcid=ADGEEShaxNHG0bV9Zk4AiREi3JowPfVQLQdkph2diOWexdGCDQmJ_DNmJF-kaJJet1_XX8cU2ZFLnyzTXtavGjQ7EWpx0O1qEK_yyHwy4_UQUYLStUzodnjtuF8qw-Qa60u4ze1-fYlI&sig=AHIEtbQNek7rrmq7iO6y8qXgktYZinbxnA
この段階でも死亡を含む重度な被害が出ている薬剤ですが、こうした被害社側の声が日本には全然伝えられていないため、皆さんはメディア等のいうことを信じ切っていると思います。
これに限りませんが、是非「薬は毒だ」と断言している医師らの声も聞いてみてはいかがでしょう。
そのなかのお一人は、胃腸の内視鏡学世界的な権威で、35万人の胃腸を診、患者さんから食生活等のアンケートをとって調べた結果をお書きになっている新谷弘実医師で、ご著書は『病気にならない生き方』です。
>私は間違いなく身内に投与します。
最悪死亡するワクチンなど、私は絶対に打たせません。
情報には信憑性、科学的根拠が必要です。将来何が正しかったのか、歴史しか証明できません。
賛成派、反対派の両者の意見を、最終的には接種者が判断するものと思います。
もっと調べて!さんが活動なさっていることも、全く否定はしませんが、子宮頚がんで死に行く患者さんたちに接した一人の医師として、予防できるということは、とても大切なことと思います。
医療や薬剤、ワクチンに対する批判的、否定的なご意見は、薬害問題にあるように理解はできます。しかしながら、多くの人が助かる、接種してよかった、と思われる医療は、後世評価されるものと思います。
リンク先、今夜は時間がありませんが、折りをみて見せて頂きます。
お返事、ありがとうございます。
>折りをみて見せて頂きます。
どうぞ、お願いいたします。
それらの他にも、ガーダシルでは流産どころではない死者が、判明しているのは実数の1〜10%といわれるなか70人は出ていたし、最新の判明している数字は80を超えていると出ています。↓
at last count, over eighty lives have been lost
http://truthaboutgardasil.org/
「私の娘はガーダシルのモルモットにされて死んだ」という母親の声を主要なメディアが大きく報じないのは何故でしょう?
MY GIRL DIED AS 'GUINEA PIG' FOR GARDASIL
http://www.whale.to/vaccine/my_girl_died.html ほか
製薬業界もメディアの大事なスポンサーですから。
英国ではサーヴァリックスの被害に遭った少女たちが裁判を起こしていることも、当然日本では報道されませんよね?
TEENAGE GIRLS SUE OVER CANCER JAB
http://www.express.co.uk/posts/view/95924/Teenage-girls-sue-over-cancer-jab
こういう被害が出るうえに、厚生労働省のサイトにあったとおり、これを審議した医師等の議事録に書かれているとおり、
「もしかしたら子宮頸癌を予防できるワクチン」、そう「もしかしたら」です。
子宮頸癌を予防するかどうかの試験はしていない、「もしかしたら子宮頸癌を予防できるワクチン」 受ける女性はモルモット! 「やってみなければ分からない」「理解できない」「(GSKから)答えが得られていない」のに承認した厚労省
http://insidejobjp.blogspot.com/2010/07/blog-post_30.html
そんな代物を大事な子供に税金を使って打たせるなど、本当にとんでもないことです。
売っている側の意見を聞くだけでなく、被害に遭っている人々の実態を調べてください。同様の被害を、今度は先生が誰かに与えるかもしれないのですから。
高校1年生の娘の母です。ワクチンについての不妊説を聞いていたので 先生の説明にたどりつき助かりました。
私のように間違った情報を信じている方もいらっしゃると思うので ブログに引用させていただいたのですが よろしいでしょうか!
問題があるようでしたら削除いたしますのでよろしこお願いします。
最近学校でもワクチンの話題になるようです。
私は完全不妊症の事をお友達から聞いていたのですが、今回こちらで真実を知れて納得出来ました。
私のように誤解されている親御さんもいらっしゃると思うので ご了解いただく前にブログへ引用させていただきました。もし、問題があるようでしたら削除しますので よろしくお願いします。
引用有り難うございます。公表している記事なので、むしろお使いになって頂き有り難く思っています。
もしコメントなどでご質問がある様でしたら、なんなりと、いつでもお問い合わせ下さい。
それからワクチンの一部に防腐剤(水銀の化合物)が含まれていると言うのも嘘でしょうか?
賛成派、反対派がいて何がなんだか解かりませんので、宜しくお願いします。
調べていたので回答が遅くなりました。
アルミニウムの摂取が脳神経を破壊し、アルツハイマー病の発症を引き起こすことは知られています。そのためワクチンに含まれるアルミニウムが心配されているようですが、通常の投与量では問題にならないそうです。
そういえば、ずいぶん前にアルミニウム製の調理器具とアルツハイマー病の関係も言われていましたが、日々摂取するアルミニウム量の方が、問題なのかも知れません。
また水銀化合物は、チメロサールと言って、インフルエンザワクチンなどに含まれています。サーバリックスにはチメロサールは含まれていません。
「日本人の子宮頸がんの原因はHPV 52・58型が比較的多く、HPV16・18型は全体の約60%ということです。」
って、60%の残りは40%しかないじゃないか・・・。
眠いので即答出来る事だけブログ主様ではなく一般の方向けに書きます。
水酸化アルミニウムは胃薬(制酸剤)、陶器などセラミックの原料で、非常に身近な物質です。
まぁ、経口摂取と注射を同列には語れないのですが、経口摂取の場合、透析が必要な程腎機能が悪くない限り体外に排出されますので、アルミ鍋を心配する必要はありません。
本題であるワクチンも、たった3回の注射液に含まれる水酸化アルミニウムは超微量なので、脳に何か変化が起きる程の影響は考えられません。
医療は常にメリットとデメリットを天秤に掛けて行われます。
市販の風邪薬を適切な量で飲んでも時には死ぬ事もあります。
でも風邪の症状を抑えて快適になるメリットの方が大きいから、死ぬ可能性はほとんど無いから(大概の人は)飲むのです。
副作用が絶対に無い治療はありません。
何か効果があるなら、副産物も必ずあります。
風邪薬の場合なら、眠くなる経験をした人は多いでしょう。
しかし熱や鼻水や咳が止まる方がいいと思うから飲む事を、眠くなると困るから飲まない事を選んでいるのです。
この天秤を多くの人は知らず、不可能な完璧な医療を望んでいます。
ワクチン接種によって死ぬ可能性は一定量ありえます。
しかしその可能性より病気の予防効果の方がはるかに高いから医療として認可されているのです。
ですからたとえ0.000000001%でも死ぬ危険があるなら治療を受けないと思う、選択するのは自由です。
その人にとってはデメリットの方が大きいのですから。
長くなりましたが、何を申し上げたいのかと言うと、
・耳慣れない物質をむやみに怖がらないで下さい。
・完璧にリスクのない医療はありえません。利益・不利益の割合をよく考えて選択してください。
結局のところはっきり言うと、ワクチンをうつと不妊になるんですか?最悪ギランバレー症候群を発症するとネットで回ってますが、それは事実なんですか?
ギランバレー症候群については改めて調査してアップします。しばしお待ちくださいね。
アジュバンドにスクワレンとツイン80が添加されていますが、グラクソスミスクライン社はこれを「AS04複合体」と表記し、それらが添加されていることを隠ぺいしています。
この二つは不妊や強い神経毒性を引き起こすことは周知の事実です。
ビルゲイツがワクチンで人口削減が出来ると発言しています
また、インフルエンザは全く効果がない、と専門家が話しています
また、科学の背信という本も参考になると思います
出来る限りのことは伝えていますが、ワクチンをどうするかは自由です
原因不明の難病になりました。
自己免疫疾患です。
ワクチン打たなければよかった。
病院も信じられないです。
いろいろ見ていくうち、HPV感染は子宮頸がんと関連性がない、米国FDAは2003年の時点で既にそのことを知っていた、という記述を見つけました。
それは、極端なワクチン反対派による単なる作り話なのですか?
私は医学や科学の素人です。
どんなに調べようとしても、さまざまな考え方があるということがわかるだけです。
サーバリックスの添付文書には、「・・・予防効果との相関性については現時点では明確ではない」という記述がありました。
この一文をどう解釈すればよいですか?
「効くかどうかはっきりしていないけど効くかも知れないと考えられていますよ」という意味にとれるのですが。文書には「劇薬」とも書いてあります。
信憑性に乏しいものも含め、さまざまなリスクが言われる中、それらのリスクよりも「劇薬」を体内に入れるメリットの方が大きいと桜井先生は考えておられるわけですよね。その根拠を、お医者様の立場から、一般人の私にもわかりやすい言葉でお教えねがえないでしょうか。受ける受けない、どちらの選択をするにしても、もう少し納得材料が欲しいのです。よろしくお願いいたします。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002c06s-att/2r9852000002c0ci.pdf
実際にこんなにも多くの数の子供たちが被害を訴え、政府が認めている。これが事実。
何を根拠に安全といい、被害を増やしているのだろう。
いい加減にしてほしい。
自治体から届きました。調べる経過で、ここを少し読みました。
きっと、歴史証明、後世評価に繋がる研究事例が現在なのでしょうね。
子宮頚がんで死に行く患者さんたちに接した一人の医師として
予防できるということは、とても大切なことと思います。
というお気持ちは、第三者としては、理解出来ます。
しかし、予防接種の有無を問われている当事者の親としては、
かけがえのない唯一無二の我が子供が心配です。
我々産婦人科医は、根拠のない流言飛語やデータの曲解にかかわらず、この事業を進めて行きたいと思います。