金城浩二さんは映画「てぃだかんかん」の原作を書かれ、また、ナインティーンナインの岡村さんが主演を演じたモデルとなった方です。
沖縄の珊瑚が壊滅しつつあるのを見過ごせず、全ての資産を注ぎ込んで、珊瑚の養殖に果敢にも挑戦し、養殖珊瑚を沖縄の海に植え続けている(有)海の種の代表で、とても魅力的な人です。
読谷村のGala 青い海に造られた、さんご畑に、金城さんを訪ねました。
TVで観た通り、熱血漢で全く爽やかな、気持ちのいい方で、早速切り出した、私の提案にも熱心に耳を傾けて下さいました。
産婦人科クリニック さくらでは、開設後3周年を記念して行う事業の一つとして、社会貢献事業を考えており、様々なアプローチの中で、沖縄の珊瑚を救う事業を選びました。
ここで、金城さんたちのお話の受け売りになりますが、皆さん、地球上の70%を占める海洋のうち、珊瑚礁の占める割合、ご存知ですか?
なんと、わずか0.2%に過ぎないそうです。しかしながら、海洋生物の1/4が、珊瑚に住んでおり、また、魚類に至っては、60%以上が珊瑚を住処にしています。
日本の沖縄の珊瑚礁、世界的に有名で、各国からダイバーが訪れています。そんな誇るべき沖縄の珊瑚礁、信じがたいことに、この30年の間で90%以上が死に至らしめられました。
理由としては、地球温暖化に伴う海水温の上昇、開発に伴う赤土の流入などがあり、沖縄では珊瑚の白化現象、つまり珊瑚の死が問題となり、沖縄での開発事業は赤土の流出などが厳しく規制されています。
しかしながら、一度失われた自然環境は、容易に復活することができず、珊瑚を養殖することにより、魚たちを再度呼び寄せ、また珊瑚が新たな生命を宿す温床となるのです。
産婦人科クリニック さくらでは、一人の患者さんの診療につき、5円をこの珊瑚養殖事業に寄付することとしました。
お一人5円、わずかな額ですが、おおよそ1日の診療で70名の患者さんを拝見しております。すると、10日に1本の珊瑚を沖縄の海に養殖することができます。
我々ができることは、地球規模で考えるととても小さなことですが、患者さんと一緒に、地球環境問題に取り組みたいと思います。
金城さんたちのご協力により、さくらで寄付した珊瑚が植えつけられた映像も、提供していただけることとなりました。是非皆さん、一度地球環境、沖縄の海、珊瑚について、一緒に考えましょう。
我々も、近いうちに、この養殖を実際に体験しに、沖縄を訪れたいと思います。
写真は、海の種の皆さんが、養殖珊瑚を移植されている、読谷村の海です。さんご畑のすぐ目の前に広がっています。