日本におけるがん検診の受診率の低さが問題とされていますが、子宮がん検診も例外ではなく、約20%程。
100%の女性が受けるべきと思いますが、政府目標の50%からも程遠い現状です。
すでに横浜市においても対象となる女性に無料クーポン券が郵送されました。
といっても、全女性が対象になるわけではなく、子宮頸がんの場合、今年節目に当たる20歳、25歳、30歳、35歳、40歳の方が無料対象です。通常横浜市の子宮がん検診をすでにお受けになっている場合、2年間はお受けになれませんが、クーポンをお持ちの方は、再度お受けになれます。また、今年すでに受けてしまった方も、クーポン券により、支払った1360円が返金されます。
乳がんは40歳、45歳、と60歳まで5歳きざみの方が対象となります。
対象となった年齢の方は好運ですね、対象外の方は不公平感を感じるかもしれません。確かに現在のところ今年限りの単年の施策のため、不公平は確かにあるのですが、国の考えでは、低迷するがん検診の受診率を向上させ、早期発見、早期治療を行うことが目的。まずは対象年齢の方々に無料で受けていただき、検診の重要性、必要性を広めて行きたいのです。繰り返しますが、子宮がん検診の受診率は現在約20%。国の目標は50%です。産婦人科医の立場から言えば、がんの早期発見のため、すべての女性にお受けいただきたく思っています。
衆議院議員選挙も終わりましたが、野党に転じた公明党がこの無料クーポンの継続をマニフェストで表明していました。
どうぞこの機会に対象となる方は是非、また対象外のご年齢の方も市の検診など、公費負担でできる検診もあります。一年に一度は最低でも検診をお受けください。
私は、産後検診に行っていなくて、去年の化学的流産がなければ、今でも内膜症に気づかずにいたと思いますし、今から考えると怖いです。最近は、子宮がん検診の時にサービスでエコーで卵巣も診てもらえる医療機関も増えてきているようですし、やはり定期的に婦人科検診は受けたほうが良いですね。
良いのか悪いのか、私のチョコレート嚢腫の発覚後、友人や職場の人達が続々と婦人科検診を受けています。
桜井先生、こんなことを質問して良いのか迷いましたが、よろしければ、教えてください。
去年、子宮がん検診を受けた時に、想像以上に痛みがありました。クスコで広げた痛みがメインだと思いましたが、とにかく経産婦のプライドでレバーを握りしめて耐えた記憶があります。
今年も覚悟の上で検診に行きましたが、クスコでギリギリと広げられる感覚はなく、いつ終わったのかわからないくらい痛みとは無縁でした。
去年と今年とでは、検診していただいた医師は異なりますが、子宮がん検診は医師によってやり方も違ってくるものなのでしょうか。
あまりにギャップがあって驚きました。検診を受ける側の女性は、カーテンもありますし、基本的にどうなっているかはまるでわかりません。エコーはなんとなくわかりますが。
子宮がん検診も最初に痛い経験をすると次回は躊躇しがちになると思うのです。産婦人科の先生方は、そんなふうに考える事はないのでしょうか?
昨年は大変だったんですね。
がん検診に限らず、婦人科の診察は苦痛を伴うものですよね。実際男である私などは、なおさら気を遣っているつもりです。特に初めて婦人科を受診された患者さん、スタッフも気を遣っています。
何事も最初が肝心、いやだな、苦痛だな、と思ったら、その後もその患者さんはトラブルを抱えながらも受診を躊躇うでしょう。実際そのような方を多く拝見します。
医師になり、産婦人科医として初めて患者さんの診察に当たるとき、私もそのように教えを受けた覚えがあります。そして、その教えが今の診療スタイルの基本となっています。
コメント、ありがとうございました。とても誠実なコメントに感動しました。
私が初めて受診したのが、産婦人科クリニックさくらだったらどんなに良かったか…と、今さらながらに思いました。たしかに先生の言われるように最初が肝心です。ここに自分の経験を書きこむべきか迷いましたが…。こんな人もいるという事で聞いてください。
まだ妊娠する予定もなかった頃、不正出血(黄体期)があり、初めて婦人科を受診しました。癌の検査をするといっても、どんな検査なのかも説明もなく、診察が初めてと知った医師からは、「覚悟してください!」と言われ、検査を受けました。ひとことで言うと激痛!もう、勘弁…と思っていたら、診察の途中に突然カーテンを全開にされ、医師はエコーの解説を始めました。この話を聞いた人は、皆、笑うんですけど、当時の私は笑えなかったですね。
出血の原因は、ホルモンのアンバランスでしたが、その後、出血があっても、赤ちゃんがなかなか授からなくて悩んでも、再び婦人科に行く勇気が出なくて、ひとりで悩んでいました。
今では、産婦人科クリニックさくらや、地元でも気軽に相談できる医師もできましたし、産婦人科の先生は女性の強い見方だと思えますが…、もっと早く出会いたかったです。
さて、話は変わりますが、デュファストンを内服後、9月26日から月経が始まり、10月6日まで少量の出血があり、その翌日に地元のクリニックを受診しました。右側の卵巣が18.3cmくらいで排卵期。前日まで出血が続いた原因は、子宮の復古不全?のようでした。
地元の先生は、私が8月末に流産している事から、すこし、そっとしておきたい、今は変にいじりたくない、ただ黄体機能不全で流産を繰り返すとしたら、それはバカみたいな事なので、黄体ホルモンは処方する、との考えでした。注射だと、何度か通院しなければならないし、しばらくは内服で対応すると言われました。
私が、クロミッドを使ってみたいと希望すると、処方して頂けました。
来月は術後検診で、さくらにも行く予定です。どのタイミングで受診するか、今は考え中ですが、現状はこんな感じです。
内膜症のフォローに関しては、やはり執刀していただいた桜井先生でないと嫌なのですが、さくらまでは遠いため、妊娠相談や日々のトラブルの対応などは、地元の先生にお願いする事になると思います。
できれば、内膜症の手術や経過のデータは、地元の先生のところに持参して、一通り把握しておいて頂きたいと考えています。私の下手な説明よりずっと確実です。
手術の前に、地元でMRIのフィルムを借りた時に、地元の医師からは、術後、逆に全部データをもらってきなさい、それからできるだけ早く妊娠できるように頑張りなさい、それが今言える最後のアドバイスです、と言われていました。
次回受診時までに紹介状を作成しておきます。
主治医が同じように情報を共有しているほうが、患者さんのためだと思います。
紹介状の件、本当にありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。
患者第一で考えてくださる桜井先生に、ずっとお世話になりたいと思いますし、婦人科疾患で悩む女性がいたら、さくらをおすすめしたいと思っています。
ところで、相変わらず賛育会へ子宮癌検診に通っています。結果はずっとUbのままなのですが、次回は4ヵ月後と言われました。今までずっと半年ごとだったので、その旨を伝えましたが、要観察なのでやっぱり4ヵ月後と言われました。心配なのでそう言われればその通りにしますが「じゃぁ、今までは?」と思ってしまいました。桜井先生に診て頂いていた時からこのサイクルったので
ちょっと違和感でした。
子宮がん検診の件ですが、同じIIbでも、細胞の所見によりフォロー期間が異なります。また今年4月からベセスダシステム、という子宮頸がんの判定基準が導入され、担当した医師の考えもありますので、次回の検査は画一ではない、と言えます。
診断、診察に当たった医師の指導にのっとり、次回の検診をお受けになることをお勧めします。
私も言われた通り、ちゃんと受けておこうと思いました。
お母様のこと、心配ですね。治療が上手くいくことをお祈りしています。
子宮頚癌もそうですが、皆さんご存知のように、乳がんも低年齢化してきています。乳腺専門の先生は、20代からの乳がん検診、やはり1年に一度は受けるよう勧めています。
みなさんも是非お受け下さい。