OC登場前の、中用量ピルの時代から、月経痛減少と月経血量減少にピルの効果はよく知られ、広く使われてきました。
OC、ピルにより、排卵が抑制されることが月経痛軽減に大きく寄与し、また子宮内膜があまり肥厚しないため、出血量が少ないことも同様に月経痛を和らげます。出血が多いほど子宮が収縮し、痛みを伴うためです。
子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫による月経痛、過多月経への効果と同様、これらの器質的な疾患のないいわゆる「機能性」月経困難症にも効果がみられます。
月経痛軽減、月経血量減少は、OC服用後の満足度調査で第3、4位にランク付けられており、半数近くのOC服用者が実感しています。
実際の診療室でも「生理痛を軽くしたい」とOCを開始される方も多いですし、そのほとんどの方に効果が見られています。「生理の量が少なくなった」との声はほとんどの方から聞かれます。一部の疾患、特に重症の子宮腺筋症や子宮内膜症の方で、十分な効果が見られず、ディナゲストなど他の治療法を選ばれている方もいらっしゃいます。
子宮内膜症や子宮筋腫で手術が予定されている場合でも、手術の日までに起こる月経に備えて、服用している方もありますが、「副作用」である血栓症予防のため、手術の1ヶ月前から服用を中止することをお勧めします。
月経痛は、適切な鎮痛剤を服用する(対症療法)ことで上手くコントロールできない、つまり「効かない」「胃が痛い」などの場合、OCの開始を検討します。
また過多月経は、貧血による症状や、症状がなくても血液検査で貧血の診断をされた場合、月経量が多いため、と判断されたら治療を開始、その中でOCも治療の選択肢となります。
薬物治療について、分かりやすくご説明頂き、積極的な治療に取り組まねば、と思いを新たにしました。
偽閉経療法は、6ヶ月間続ける、ということですが、その後大量出血することがある・・・という記事を読み、少し不安になりました。
そこで、漢方についても調べ、筋腫だけでなく、血行不良の改善にも効果があるということを知りました。
もともと酷い冷え性で、季節の変わり目に体調を崩すことがあるので、偽閉経療法を始める前に漢方を試してみたくなりました。
漢方薬局で処方してもらった薬を服用し、定期的に筋腫の状態を先生に診ていただき、あまり効果が現れないようなら、偽閉経療法に切り替えるという選択肢はアリでしょうか。
偽閉経療法後の出血ですが、情報源が分かりませんが、心配しなくてもいいと思います。
漢方療法も否定はしませんが、効果の期待が乏しいこと、効果が現れるまで、病気の進行や症状が耐えられるかが大切です。
次回診察時にまた説明しましょうね。
昨日、内科で貧血治療の鉄剤と、ツムラの「当帰芍薬散」を処方されました。
以前もこの漢方で、体のリズムが整い、出血期間も1週間ほどになったので、漢方との相性がイイのかなーと思いました。
でも、先生がおっしゃるように、効果的な治療でなければ意味がないし、何より自分の体が緊急を要しているんですよね。
ネットで知りたい情報が簡単に、たくさん集められるのは有益な反面、却って悩んだり、振り回されたりすることもありますね。。1ヵ月後、またご相談に伺いますので、よろしくお願いいたします。
ネットの登場によって、我々の情報収集は様変わりしましたね。簡便でいち早い情報を得ることができる。また誰でもこのブログのように情報発信できる。
反面、いい加減な情報や反対の情報もあり得るということを念頭にアクセスしたほうがいいですね。