排卵痛の程度は、「毎月どちらの卵巣から排卵したか分かる」という方も、「これまで全く感じたこともない」という方まで、実に様々です。どちらも病的ではありません。
また生殖医療で通院し、排卵日が特定されるようになってから初めて、これが排卵痛なんだ、と分かるようになった方もあります。
それではなぜ、排卵痛が起こるのでしょうか。
排卵は卵巣の表面に出来た卵胞が破れて、中にある卵子が飛び出て卵管内に取り込まれる現象です。
卵巣の表面が破けることにより、出血をきたします。この出血量は多いことも少ないこともありますが、卵胞が破れるため痛みを感じる、というと、そうではないのです。卵巣には知覚神経がありません。よって、排卵をしても、採卵の際にも、卵巣が痛みを覚えることがないのです。
排卵痛の痛みの原因は、この卵巣からの出血です。そしてこの出血が腹膜の上に落ちて刺激になることで、腹膜が痛みを感じるのです。腹膜は、「腹膜炎」からイメージされるように、とても痛みに敏感な組織で、わずかな出血でもその刺激により大変痛みの症状が強い、ということが起こりえます。
またこの痛みを感じるタイミングですが、出血を痛みとして感じるので、必ずしも出血と同時、ではなく、排卵が起こって少ししてから痛みが出ることもあります。
またその出血が反対側の卵巣近辺の腹膜を刺激していたいこともありますから、これも必ずしも痛いほうが排卵とも限りません。
以前にも書いたように、内膜症の方では排卵痛が強い傾向にあります。また、不思議といつも同じ場所に痛みを感じる方もあります。まだまだ排卵痛、分かっていないことも、きっとあると思います。
排卵痛に関していただいたコメントを、こちらに移動させていただきました。勝手にすみません。
・補筆修正いたしました。
「子宮体がん検診」
いただいたコメントから、補筆いたしました。
・メディカルモール・たまプラーザのブログ、好評連載中です。
今回の記事では、いよいよ出現したインフルエンザ感染情報を紹介しています。
・ねむの木ブログで、アロマテラピー、紹介されています。
・さくらスタッフブログ、アクセスが増え、シーサーブログで10000位以内をキープするようになって来ました。
シリーズ化している「健康維持Q&A 〜朝のむくみ〜」、最新記事です。
28日に賛育会のチャリティーコンサートに行ってきました。今日は火曜日だから、もしかして先生も来てらっしゃるかな?と思って探してしまいました。いらっしゃいましたか?このようなチャリティーイベントで、いつもお世話になっている病院のお役に立てればいいなと思いました。
ところで、排卵について質問なのですが、いつも賛育会でしてもらっている、頸癌の検査を区の無料検診の案内が来たので、今回は違う病院で受けました。結果はまだなのですが、筋腫の発見に繋がった病院で、経緯を知っているので、賛育会では毎月ちゃんと排卵されてるかの検査はしてもらいましたか?と聞かれました。確かそれはしてもらっていなかったと思ったのですが、それでも毎月排卵痛があるため、自分では排卵していると思っていました。ただ、前に桜井先生に排卵痛の次の日に診てもらった時、まだ排卵されていませんと言われたので、ちょっと気になりました。排卵痛があっても、排卵されていないとということはあるのでしょうか?
書き込みが遅くなりごめんなさい。
チャリティーコンサートはいかがでしたか? 私は先約があり、参加できませんでした。楽しめましたか?
排卵についてのご質問ですが、排卵痛=排卵があった、とはいえないことがあります。と言うのは、毎周期、ぴったりと排卵痛により排卵がわかる方もありますが、全く排卵痛のない方、鈴亜さんのように排卵痛だった、と思っても排卵していない周期もあります。
これは、痛み、と言う感覚が、あいまいなものだからです。さらには排卵が必ず痛みを引き起こすものではないからです。
妊娠を考える方にもひとつの目安にしていいと思いますが、例えば反対に避妊をしたい方が排卵痛がないから安全、と思ったら危険だと思います。
排卵痛についての記事も「排卵に関するいくつかの誤解」シリーズで書き始めています。近いうちにアップします。
(本日、上にアップしましたので、鈴亜さんのコメントとこのコメントをこちらに移動させていただきました)
高校の生物の時間に排卵の様子をビデオで見たことがあります。ものすごく真っ赤に腫れたような状態になっていたので「こりゃ痛いはずだわ…」と思ったのですが、出血が痛みの原因なのですか。
チャリティーコンサートはとても良かったですよ!定期的にあってもいいのにと思ったくらいです。今日は先月の子宮頸癌検診の結果を聞いてきました。クラス2でした。また半年後です。。。
書き込みが遅くなりすみません。
その後痛みはいかがですか?
今回の痛み、排卵痛であったのか、術後の痛みであったのかは分かりませんが、その後軽快していることを願っています。
あまり痛みが繰り返されるようであったら、一度受診されることをお勧めします(遠くてすぐに来院できない場合は、お近くの先生に診ていただいてもいいと思います)。変わったことがあったらまた連絡してください。
手術後最初の月経が7月4日に来てから体調を崩したせいか、二回目は7月30日と早めに月経が来ました。
今回は排卵痛が全くなく、今までそのような経験がなかったので、とまどい、排卵期のタイミングを逃してしまいました。
最近少しさぼりがちであった整体に行った時にこの話をしたところ、背骨や骨盤の状態を見る限りは、まだ良い状態とは言えないと言われてしまいました。翌日月経が来ました。重かったですが、月経血に塊などはなく、色も綺麗でした。
今月内膜症の検診予定ですが、せっかくなら排卵する前のタイミング、と考えています。先月、月経周期が早かったため、月経開始から12日目の受診を予定していますが早いでしょうか?13日目は休診日にあたります。
排卵日が早くなっている可能性もありますから、12日目、でいいと思います。
基礎体温はつけてらっしゃらなかったでしょうか。月経、排卵の状態を詳しく知るために、あるといいですね。
毎日でなくてもいいので、つけたらいかがでしょうか。来院の際に持ってきていただけたら、と思います。
過去、1人目の時に、排卵期だと思ったのに体温がなかなか上昇しなかったり、高温期が続いて欲しいのに下がってくると、落ち込んだり…体温に振り回される生活に疲れて、やめてしまった事があります。1人目の妊娠と、去年の妊娠反応(化学的流産)は、いずれも頚管粘液の状態と排卵検査薬でタイミングをとっていました。頚管粘液が早い時期からしっかり増え、LHサージが確認出来るときのタイミングが、私は妊娠しやすいようです。先月は頚管粘液があまり増えてきませんでしたし、排卵検査薬を使う時期も遅かったので、陰性のままでした。
やはり、基礎体温を図らないと、排卵したかどうかもわからない状況ですし、先生に言われたとうり、今後は基礎体温をつけるようにします。
一点気になるのは、1人目の頃より朝の体温が低くなっている事です。
久々の強い左側排卵痛(おそらく)に少し戸惑っています。昨年5月に手術してから排卵はいつも右側。排卵誘発剤を使っても左側の卵胞は発育せず、右側ばかり確認できていました。排卵痛も右側が多いです。
今回、本当に久々に左側の強い下腹部痛がおきています。排卵誘発剤も反応せず、一年近く沈黙の左卵巣が、薬も無しで排卵するなんてありえるのでしょうか?
受診してエコーで確認すれば、はっきりする事ですが、不妊治療休止中に、行くのも…と思いますし、かといって、いつもと違う痛みをほっぽっておいて良いものか迷っています。
排卵痛?? の件ですが、ご心配でしたら、一度診察をしましょう。お時間取れるときに是非いらしてください。
さくらには、今月受診予定です。よろしくお願いいたします。
基礎体温は、すみません、不妊治療休止を理由に、さぼっておりました。明日から再開したいと思います。
基礎体温で思い出したので余談です。最近、赤ちゃんが欲しいと言う知人が基礎体温を測り始めたのですが、よくよく聞いてみると、なんと脇の下で測っていたとの事。しかも朝、動き回った後だったみたいです。(一応、医療従事者です)
私にとっては、衝撃的でしたが(>_<)意外に、基礎体温の測定って、自己流バラバラなのかもしれないと思ってしまった出来事でした。
以前に書いた基礎体温の記事にも、確かに測り方を書きませんでした。早速修正しようと思います。