2008年09月28日

ハイビジョン内視鏡

腹腔鏡下手術には、カメラ、スコープ、モニターの視覚機器が欠かせません。これまでの腹腔鏡はCCDカメラ、すなわちアナログ画像で行なっているのですが、近年デジタルハイビジョンの機器が導入されつつあります。

先日、賛育会病院で行っている腹腔鏡下手術に、オリンパス社のご好意により、ハイビジョン内視鏡のシステムをお借りして手術することができました。

ハイビジョンの画像は一般のテレビでもお分かりのように、くっきりと鮮明。臓器や血管の細かい部分がはっきりと見えます。縒(よ)り糸といわれる縫合糸の縒り目が必要以上に見えました。
また特徴的なのは、被写界深度がとても大きいことで、アップにしたり、遠めにしたりするたびにピントを微調整する必要があったこれまでの機器に比べて、圧倒的にストレスのない手術が行えました。

術者の手術のやりやすさは、すなわち患者さんのメリットです。リスクを回避し、手術時間の短縮、ひいては麻酔時間の短縮、出血量の減少が望めます。

鮮明な画像は情報量が多いため、目が疲れたりというデメリットがあると思っていましたが、このシステムではそのような心配はまったくありませんでした。

難点はやはり高価な点。視覚機器をそろえるだけで、600万円強がかかります。これまで使用してきた機器を転用できればいいのですが、新しくフルセットそろえるにはきっと大台に乗ってしまいます。

とはいえ、内視鏡下手術は患者さんへの低侵襲という点からもこれからどんどん導入されるでしょう。同社もこれからの標準機器としてデジタルハイビジョンのシステムを拡げて行く方針だそうです。




posted by 桜井明弘 at 22:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 腹腔鏡下手術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
桜井先生こんばんわ。リュープリン三本目と術前検査の日が近づいてきました。今月は、エストロゲン低下に伴う体調不調は、加味逍遙散と整体効果で軽減され、想像していたより楽に過ごしています。ただ先月に再発した難聴だけは不調で耳鼻科通いが続いています。起立性低血圧も原因の1つという事で、先月処方された薬に加え、メトリジンも処方されています。また、オノンもずっと続けています。けっこう薬を飲んでいるのですが、術前検査当日も内服してきて良いでしょうか?私は白衣高血圧になる事が多いので、初めての病院で血圧は高く出るかもしれません。最近は我が家の食卓の話題はオペです。腹腔鏡手術に関しては、桜井先生の得意分野という事で安心していますし、ブログを読んで勉強しているのですが、よくわからないのが麻酔に関してです。MIXYなどで患者さんの話題によく出るわりに情報は得られにくい印象があります。夫からは、自分が勤める病院では、オペの時に麻酔と麻薬をほぼ併用している、と聞きました。でもここでは、婦人科の腹腔鏡手術はほとんどおこなっていませんし、癌の開腹手術の事だと思います。内膜症の腹腔鏡手術では、全身麻酔、という程度の知識しかないので、できればもうすこし具体的に知りたいと思っています。夫には、麻酔科の先生が説明してくれるよ、と逃げられてしまいましたが、ブログでとりあげていただけたら嬉しいです。
Posted by R.T at 2009年03月29日 23:46
R.Tさん、こんばんは。
その後、まずまずのようで、安心しています。

術前検査当日は、内服薬の影響はありませんから、ご安心ください。

さて、麻酔についてですが、基本的には全身麻酔と、賛育会病院では術後の疼痛緩和目的に硬膜外麻酔を併用しています。

麻酔についてもいつか取り上げたいと思います。
Posted by 桜井明弘 at 2009年04月02日 01:57
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