2008年08月11日

卵管因子(卵管性不妊)の原因

卵管因子、卵管性不妊の原因は、大きく3つあります。

(1) 感染による炎症
(2) 子宮内膜症
(3) 術後癒着

(1)の感染、様々な原因菌がありますが、最も多いのがクラミジア感染です。他に淋菌や一般細菌によるものがありますが、これらでは骨盤腹膜炎、骨盤内感染、PIDと呼ばれる症状を引き起こすことが多いです。
PIDは、発熱を伴う下腹痛があり、よく内科的な腹痛と間違われることがあります。クラミジアでもPIDを起こすことがありますが一般的には軽度で、また感染しても無症状のことがよくあります。
いずれの感染でも、感染により炎症が引き起こされ、その結果卵管や卵巣が癒着し、さらに子宮や腸に癒着していることがあります。

(2) の子宮内膜症による卵管因子は、子宮内膜症が炎症を起こすこと、それによる不妊症はすでに触れましたのでリンク先を参照してください。

(3)の術後癒着ですが、主には子宮や卵巣などの骨盤内臓器、子宮筋腫核出術や卵巣のう腫摘出術、帝王切開など、他には虫垂炎、鼠径(そけい)ヘルニアなどがあります。
術後癒着は必ず起こるものではありません。全く癒着が無い場合も、ひどい癒着が起こっていることもあります。開腹手術で強く、腹腔鏡下手術では軽い、またアレルギー体質の方に強く起こる傾向があります。
我々は術後の癒着を来たさないよう、手術終了時にインターシードなどの癒着防止剤を使うことが多く、これは完全に癒着を防げるわけではありませんが使わない場合に比べて明らかに癒着は軽くなります。


*関連記事補筆修正
子宮内膜症の病態 〜「炎症」と「癒着」〜


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posted by 桜井明弘 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(1) | 生殖医療(不妊治療)一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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卵管因子(卵管性不妊)の治療
Excerpt: 卵管因子の治療は二つです。 ・ 高度生殖医療(体外受精) ・ 腹腔鏡下手術 もちろん卵管性不妊は、その状態により絶対に妊娠しない、という因子ではありません。つまり相対不妊のため、自然妊娠ができない..
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Tracked: 2008-08-12 23:43
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