これまで子宮頚がんの、発症原因として、HPV感染がある、とお伝えしてきました。
また、HPVウィルスに対するワクチン接種、米国では既に開始しており、国内でも検討されている、とお伝えしました。
昨年末に子宮頚がんを予防するHPVワクチン(ガーダシル、Gardasil®)の承認を申請、と万有製薬が発表しました。
これによるとHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン、特に子宮頚がんの発症と関連のある高リスクHPVを含む、HPV6,11,16,18型のワクチンが臨床の場に登場、と期待されます。
子宮頚がん発症の主な原因はHPV16及び18型とされ、同じくHPV感染で発症する尖圭コンジローマの主な原因であるのは、HPV6及び11型で、これらのHPVの感染を予防するワクチンだそうです。
このワクチンは、海外における2万人以上を対象とした臨床試験において、HPV16及び18型に起因する子宮頚がん、外陰がん、腟がん、それらの前がん病変並びにHPV6及び11型に起因する尖圭コンジローマを予防し、また大きな副作用も無かったという結果が確認されています。
女性であれば、皆さん子宮頚がん、子宮頚がん検診については、気になるところだと思いますが、日本では毎年7,000人の女性に子宮頚がんと発症し、また残念なことに毎年2,500人が子宮頚がんのために亡くなっています。最近では特に20〜30歳代、ごく最近17歳の発症が報道され、性行動の低年齢化とともに、若い女性で増加していることが問題となっています。
現段階で、子宮頚がんを早期発見するには、検診を受ける以外に方法がなく、検診で異常を指摘された方、検診にオプションとして追加を希望される方には、これらHPV感染を受けているかの検査もできます。
このHPVワクチンは、2006年6月に米国、メキシコで承認され、現在までにEU27カ国、オーストラリア、台湾、カナダ、韓国など85カ国で承認されているそうです。
米国では、疾病予防管理センター(CDC)が定める「子どものためのワクチン(Vaccine for Children, VFC)プログラム」に導入され、メディケイド(低所得者・障害者向け医療扶助制度)受給資格がある子どもたち、保険未加入または十分な保険に入っていな い子供たちに無償提供されているそうです。
またオーストラリアでは、政府によって、12〜26歳までの全ての女性がこの4価HPVワクチンを無償で接種できる予防接種プログラムが導入されているとのことです。
日本においても次世代の全女性にとって、福音となりうる可能性が期待でき、承認、投与が開始されると、婦人科検診のあり方や内容が、今後変遷していくかもしれません。
・関連記事一部修正
子宮頚がん検査のお勧め HPV感染??
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