2008年03月25日

妊娠中の便秘 〜妊娠初期から妊娠16週ころまで〜

スタッフが「便秘」について書いてくれましたが、大変反響があるため、私は妊娠中の便秘傾向について書きたいと思います。

妊娠中の便秘、主に
・妊娠初期から妊娠16週ころまで
・妊娠中期から満期まで
に分けられます。

初期から16週ころ、比較的早い時期では、ホルモン分泌の影響により便秘傾向が見られます。もともと便秘傾向の強い方は勿論ですが、ほとんど便秘を経験したことの無い方も、この時期に便秘に悩まされることがあります。

ほとんど毎日便通があったのに、数日に1回になってしまった、また毎日あったとしても残便感が強くすっきりしない、このような症状の場合、緩下剤のご使用をお勧めしています。妊娠中は便秘傾向にあるため、便秘を我慢することは便秘傾向を増強します。また腸の中で水分が抜け、硬い便になるとますます出すことが難しくなり、浣腸や摘便を行うことになり、大変辛いです。
多くの人に受け入れやすい緩下剤に、ラキソベロン液があります。
この液状の薬は目薬の様なビンに薬が入っており、コップのお水に滴下して服用します。お休みになる前にコップ一杯のお水に数滴たらして飲みます。大体反応があるのは翌朝。とても自然に近い排便です。この数滴、とは、便秘傾向の強い人は10滴近く、軽い方は3,4滴から開始してみてはいかがでしょう。
効果が弱い、と思われたら翌日は2滴ほど増量して服用、反対に下痢っぽくなってしまった、効果が強い方は2滴ほど減量して服用、と言う風に、個人個人の便秘傾向にあった服用量を調整できるメリットがあります。ほとんどの薬は、成人は一日何錠、と言うように服用量が決まっていますが、この薬は、私は何滴、というように適用量が微調整できることが受け入れやすさにつながっているようです。
さらに妊娠中の方に向いてる、というのは、薬剤が腸の中で作用し、また腸から体内に全く吸収しないのです。これは赤ちゃんへの影響が無い、と言えます。ただ、強く作用し下痢が続くようになった場合、反応で子宮が収縮しやすくなり、子宮の痛みを感じたり、切迫流産、と言うことにもなります。くれぐれも少量から試してみて下さい。

次回以降、あまりに長い間、例えばもう4,5日も便秘が続いている場合の対処法と、中期以降の便秘、便秘と下痢を繰り返す、過敏性腸症候群について触れていきます。
posted by 桜井明弘 at 23:52| Comment(2) | TrackBack(4) | 産婦人科一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする