2008年01月09日

不妊治療のステップアップ 〜原因不明不妊〜

生殖医療では、不妊原因の検索がとても大切です。いくつかの原因は、それに対する治療を行うだけですぐに妊娠できる場合があります。
しかし、妊娠は様々な条件が整って始めて成立するもので、まだその多くの条件は医学的に解明されていないとさえ考えられています。

女性にも、男性にも明らかな不妊原因がない場合、「原因不明不妊」とされ、通常はタイミング法のご指導から行います。
しかし妊娠に至らないときは、数周期をめどに排卵誘発剤を用いたり、人工授精を行ったりします。
これをステップアップといいます。

何周期くらいの治療でステップアップをすべきか、様々な意見もありますが、概ね3周期、多くて5周期くらいと考えられています。これは統計的なデータに基づいており、同じ方法を繰り返して妊娠にいたる例は、ほとんどが3周期、多く見て5周期くらい、と考えられるからです。

ステップアップを順序だてて行う場合は、

自然周期 +タイミング法

排卵誘発剤+タイミング法
または
自然周期+人工授精

排卵誘発剤+人工授精

高度生殖医療(体外受精)

となるのが一般的です。順序を踏まえて治療を行うと、体外受精などの高度生殖医療にいたるまで、約1年かかります。

正常排卵周期を有する方への排卵誘発剤の投与、正常精液検査所見の方への人工授精に、治療効果が疑問視もされています。我々もこのあたりのデータを綿密に検討していきたいと思います。

治療に対するお二人の考えや価値観を重視しながら、ステップアップについては個々に相談したいと思います。
posted by 桜井明弘 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(1) | 生殖医療(不妊治療)一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする