「子宮腺筋症」とは
子宮内膜症の一形で、子宮の筋層に内膜症病変が入り込んでしまう、内性内膜症、とされます。
30〜40歳代にみられ、子宮の腫大や部分的な子宮筋層の肥厚をきたし、月経痛、過多月経、不妊症と言った症状があります。
子宮筋腫や外性内膜症(卵巣チョコレート嚢胞など)に比べて、月経痛の程度は重症であることが多く、過多月経も重症の貧血に発展します。また、子宮筋層の肥厚は、着床不全による不妊の原因になります。
子宮筋腫より、治療が困難であることが多く、婦人科の良性疾患の中では、最も難治性疾患であると思います。
子宮筋腫は手術により、正常筋層から摘出することができますが、腺筋症病変は正常筋層に存在しており、部分的な腺筋症に見えても周辺の正常筋層に枝を伸ばすように入り込んでいるので、仮に手術的に摘出しても、再発率が非常に高いです。月経困難症の一時的な寛快を目的にしたり、腺筋症が着床不全を来たした不妊患者さんに行うこともあります。
治療法は、
1.子宮全摘術
2.偽閉経療法
3.ピル(OCも含む)
があります。上から根治的な治療法の順ですが、同様に身体に対するストレスも大きい順になっています。最近登場した子宮内膜症治療薬「ディナゲスト」の治療効果も期待できます(2008年2月3日補筆)
治療法については、様々な内膜症に共通しますので、今後治療編で述べます。
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