2007年08月30日

本日の休代診のお知らせ

本日8月30日(木)、院長が日本受精着床学会に出席するため、午前桜井加那子医師が代診を行い、午後は休診とさせて頂きます。

9月14日(金)の診療担当の一部変更もあり、大変ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。
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2007年08月28日

かけ込み乗車禁止!

クリニックの最寄り駅、東急田園都市線たまプラーザ駅に「かけ込み乗車禁止!」の啓蒙看板があります。IMAGE_115.jpg
この看板のスポンサーを探している、と聞き、先月から看板を掲げてもらっています。お気づきになりましたか?

最近のモラル低下の一つに駆け込み乗車があるそうです。
駆け込んだ人がドアに挟まれたり、挟まれたまま発車したりと、大変危険であるばかりでなく、駆け込みする乗客を待つ時間がダイヤを乱すらしいです。

現に今日も帰りにたまプラーザから乗車した際、おっとりとした母娘らしき二人がゆうゆうと乗車(駆け込みとは言えない)、その際に扉が閉まり、一瞬娘さんが挟まれてました。
発車ベルが鳴り終えてたんですから、やっぱり乗り込むほうも危ないですし、多くの人に迷惑をかけますね。

皆さん気をつけてください。

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2007年08月25日

子宮内膜症って? 〜子宮腺筋症〜

「子宮腺筋症」とは

子宮内膜症の一形で、子宮の筋層に内膜症病変が入り込んでしまう、内性内膜症、とされます。

30〜40歳代にみられ、子宮の腫大や部分的な子宮筋層の肥厚をきたし、月経痛、過多月経、不妊症と言った症状があります。
子宮筋腫や外性内膜症(卵巣チョコレート嚢胞など)に比べて、月経痛の程度は重症であることが多く、過多月経も重症の貧血に発展します。また、子宮筋層の肥厚は、着床不全による不妊の原因になります。
子宮筋腫より、治療が困難であることが多く、婦人科の良性疾患の中では、最も難治性疾患であると思います。

子宮筋腫は手術により、正常筋層から摘出することができますが、腺筋症病変は正常筋層に存在しており、部分的な腺筋症に見えても周辺の正常筋層に枝を伸ばすように入り込んでいるので、仮に手術的に摘出しても、再発率が非常に高いです。月経困難症の一時的な寛快を目的にしたり、腺筋症が着床不全を来たした不妊患者さんに行うこともあります。

治療法は、
1.子宮全摘術
2.偽閉経療法
3.ピル(OCも含む)
があります。上から根治的な治療法の順ですが、同様に身体に対するストレスも大きい順になっています。最近登場した子宮内膜症治療薬「ディナゲスト」の治療効果も期待できます(2008年2月3日補筆)

治療法については、様々な内膜症に共通しますので、今後治療編で述べます。

関連記事
子宮内膜症の治療、ラインナップ
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2007年08月24日

子宮内膜症 〜子宮内膜症って? 今後の記事のご案内〜

子宮内膜症は私の専門の一つでもあり、これから書いていく記事に対して、大変重い気持ちを抱いています。生半可なことは書けないな、一人でも多くの方に読んでいただきたい、といった決意です。

子宮内膜症は主に2つの症状により、女性のQOLを低下させています。
それは「疼痛(痛み)」と「不妊」です。

子宮内膜症と一言で言えないくらい、程度は様々で、病態も多岐にわたり、更に治療法も沢山あります。

「子宮内膜症」とは、色々なものに書いてありますが、「子宮内膜」は赤ちゃんが宿る(受精卵の着床)組織であり、毎月月経の際に剥がれて出血とともに腟から出てきます。子宮の内側にある組織ですが、この組織が違う場所に出来るのが子宮内膜症。よく子宮内膜の病気、とか、子宮内膜増殖症(子宮体がんの前がん病変)と混同しがちですが。
原因はまだ特定できていませんが、月経の際に子宮内膜が剥がれて卵管を通して腹腔内や子宮筋層に拡がる「移植説」や卵巣に出来る内膜症、チョコレートのう胞の様に組織の一部が変化して病気が出来るとする「化生説」などがあります。その他に免疫的な因子や、数年前にはダイオキシンなど環境ホルモンの影響があるのではないか、と大分騒がれました。

原因が特定できていないため、食事内容や生活習慣が関係しているとはいえないので、具体的な予防方法がありません。
唯一治療以外に内膜症の治療となるのが妊娠と閉経です。

子宮内膜症は生理がある間の病気で、初潮前、閉経後に出来たり悪くなったりすることはなく、むしろ閉経後はだんだんとよくなっていきます。
と言うことは、月経のたびに悪くなる、と言うこと。
妊娠中は月経がありませんから、妊娠すると内膜症はよくなります。もしかしたら手術以外に診断することができない初期の内膜症は、悪くなる前に妊娠でなくなってしまうかもしれません。

ですから「子宮内膜症」というと「妊娠すればよくなります」「早く赤ちゃんを作ってください」と短絡的に指導されることを聞きます。
妊娠しなさい、と言われても結婚しているかどうか、赤ちゃんを望んでるか、人それぞれ立場が全然違いますよね。

内膜症と診断されている方で、これは治療の前、後にかかわらずですが、来年妊娠しようか、今年作ろうか、と考えている方は今年にしたほうがいいと話しています。内膜症の進行や再発を考えると早いに越したことはありません。つまりもう妊娠できる条件が整っている方は、治療目的ではなく、治療効果があるため、また内膜症が悪くなると妊娠しにくくなるため、早い妊娠をお勧めします。

我々は患者さんの人生設計、家族計画の中で無理のない内膜症治療を勧めています。勿論早く赤ちゃんが欲しい方にはお手伝いをしています。

今後「子宮内膜症」のシリーズで書いていく内容を簡単に挙げます。
子宮内膜症は増えているのか?
子宮内膜症の病態 〜「炎症」と「癒着」〜
卵巣チョコレートのう胞
子宮腺筋症
不妊と子宮内膜症
子宮内膜症と疼痛
子宮内膜症の再発
卵巣チョコレートのう胞のがん化
卵巣膿瘍、卵巣チョコレートのう胞への感染
治療の適応
子宮内膜症の治療法
手術療法
偽閉経療法
偽閉経療法の工夫
ディナゲスト
OC(低用量ピル)
子宮内膜症治療の保険適応低用量ピル「ルナベル」が製造承認薬価決定
再発時の治療
・抗アレルギー剤(ロイコトリエン拮抗剤
漢方薬
鎮痛剤
健康食品・ピクノジェノール

「内装シリーズ」など、これから続編を書きます、と宣言しつつ、手を付けていない記事が山積みになってきていますが、お寄せ頂いたご意見やニーズを考えて、優先順位をつけて記事を書いていきます。

(2008年6月14日、加筆修正)
本日の記事をもって、子宮内膜症シリーズの執筆が一段落しました。
今後は、記事内容の練り直しや、新しい情報を取り入れてきたいと思います。
どうぞ「子宮内膜症」について、こんなことを知りたい、こういうことを聞いたけどどうだろうか、どんなことでも結構ですので、お寄せ下さい。
posted by 桜井明弘 at 00:07| Comment(2) | TrackBack(25) | 子宮内膜症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月23日

たまプラーザ テラス ゲートプラザ(1期)出現

2010年完成のたまプラーザ駅周辺再開発。gateplaza_photo.jpg
北口のたまプラーザ東急SCとの間、駅から左手のたまプラーザ テラス ゲートプラザの工事外壁が外されていました。
IMAGE_126.jpg

以前にブログにも書きましたが、再開発はまだ3年以上かかるようですが、駅周辺の街並みが変わり、とても楽しみです。

東急電鉄の発表を読むと、ショッピングやレストランが入店し、お店の選択肢が増えますね。たまプラーザにやってくる方も多くなりそうですね。

posted by 桜井明弘 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月22日

メディカルモール・たまプラーザ健康講座のご案内

メディカルモール・たまプラーザ健康講座のお知らせの簡単なリーフレットを各クリニック・薬局にも案内を置きました。

再度お知らします。

当クリニックが参加している、このメディカルモール・たまプラーザで、9月29日(土曜日)に5つのテナントが主催する健康講座を行う準備を現在進めています。
皆さんの役に立つ企画を考えており、ご評価いただければ、数ヶ月ごとに定期的に開催したいと思っています。

今回は初めての企画ですので、皆さんからご意見を頂きたくご案内いたします。最初ですから、各院長の得意分野をお話したいと思いますが、こんな話が聞きたい、といったご意見があったらお寄せ下さい。

日程は9月29日(土曜日)午後15時半〜18時、場所は参加してくださる人数にもよりますが、メディカルモール・たまプラーザ内の予定です。
 15時半から各クリニックの院長の健康講座を、各20分ほど(質疑応答の時間もあります)、17時から、フリーに各院長に直接聞きたいことがある方の時間も設ける予定です。

みなさんにお聞きしたいのは、参加人数をある程度把握したいため、ニーズを知りたいため、

1)参加してみたい、参加しない

2)参加するならこんな話が聞きたい
2-1)内科(とくうえ内科クリニック)
2-2)皮膚科(山本皮フ科クリニック)
2-3)歯科(こうづま歯科医院)
2-4)薬局(サニタ薬局)
2-5)産婦人科(産婦人科クリニック さくら)
*2)はご意見ある施設だけでも結構です。

3)その他企画に関するご意見がありましたらお願いします。

以上、お手数ですが、
kenko-mmtp@cl-sacra.comまでお寄せ下さい。

こちらにQRコードもあります。

2007年08月18日

生殖医療カウンセリング

当クリニックの生殖医療コンセプトの一つに、「心に優しく」があります。

生殖医療、不妊治療では、多くの悩みやストレスを抱えると思います。

妊娠への期待感と、上手く妊娠しなかったときの失望感が主な原因だと思います。また家族、職場、周囲の理解が得られないことも大きいですし、自費診療もあり、治療費がかさむことも大きいと思います。

現在「産婦人科クリニック さくら」のスタッフも、生殖医療を基礎から勉強しなおし、またカウンセリングについても勉強しております。

現段階では専門のカウンセリングを行う時間や診療を準備しているところです。

治療に疲れたな、どうしたらいいんだろう、もっともっと詳しく知りたいことがある、どんなことでも構いませんので、院長や桜井加那子医師をはじめ、どのスタッフにでもお声を掛けてください。皆さんとともに真摯に考え、よりよい解決策を見出すお手伝いが出来たら、と思います。
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2007年08月17日

単一胚細胞移植(SET) 〜多胎妊娠の予防〜

「高度生殖医療のコンセプト」でも述べましたが、高度生殖医療の合併症とも言うべき多胎妊娠を防ぐため、当クリニックでは単一胚(細胞)移植(SET)を基本的に行います。

多胎妊娠とは、双子(ふたご)以上の妊娠のことです。自然妊娠でも1%の方が双胎妊娠(ふたご)となります。
多胎妊娠は、一面では確かに喜ばしいです。一度に可愛い赤ちゃんを二人授かったり、妊娠は大変だから一回で二人欲しい、なるべく沢山子供を産みたいので、双子だったらなおさらよい、色々な意見がありますが、我々産科医の立場からすると、妊娠中のリスクを問題視せざるを得ません。

多胎妊娠の妊娠中のトラブル・リスク、双子は2倍、三つ子は3倍??

私は双子は10倍、三つ子は100倍、と説明しています。

・多胎妊娠では、妊娠初期から流産率が高くなります。
・子宮頚管(子宮の出口)が開く、子宮頚管無力症も増えます。
・安定期に入ってからも、切迫早産や、実際に早産になることが多く、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の合併は大変重要です。
・マイナートラブルとして、貧血が重くなる傾向もあります。

・満期に入ってから、何より、お腹が大きくなるのがとても大変、二人の赤ちゃんを支えながら過ごす苦労があります。
・赤ちゃんは単胎妊娠と比べ、体重が軽くなる傾向(子宮内胎児発育遅延)があり、満期で産まれても小さいことがあります。
・分娩に際して、合併症のある方は、経腟分娩、帝王切開の選択に迫られます。双胎妊娠では、必ずしも帝王切開となるわけではありませんが、経腟分娩のリスクが高くなります。といって、帝王切開のリスクが低いと言う意味ではありません。
・品胎妊娠では必ず帝王切開となります。

このように、多胎妊娠では、様々なトラブルが生じる、リスクが高くなることがあり、未然に防げたら、と思います。
高度生殖医療では、移植する胚(受精卵)の数を調節することが出来ます。胚移植する受精卵が多ければ多いほど単純に妊娠率は高くなりますが、多胎妊娠の発生と妊娠する赤ちゃんの数も多くなります。
これまで受精卵3個胚移植の時代から2個へ、さらに現在では単一胚移植(SET)が主流となりつつあります。

当クリニックでは「移植あたりの妊娠率が低下しても、採卵あたりの妊娠率は低下させない、多胎妊娠を極力防ぐ」ことを目標に、原則として単一胚細胞移植(SET)を行います。
これまで多くの高度生殖医療の成績は、胚移植あたりの妊娠率が中心でした。しかし、実際の治療でリスクが高く、患者さんへの負担を強いるのは、採卵周期です。余った受精卵は凍結保存することにより、後の周期で解凍し、移植することが出来ます。採卵あたりの妊娠率、への発想の転換です。

一つの受精卵の胚移植では妊娠が成立しにくい、と思われる方もあると思います。これまでの治療経過など、患者さんの状態に合わせて胚移植については相談していきたいと思います。
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2007年08月14日

卵巣過剰刺激症候群(OHSS) 〜高度生殖医療の合併症とその対策〜

高度生殖医療でみられる合併症、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)について、またその発症を防ぐための当クリニックの対策を書きます。

卵巣過剰刺激症候群、英語の頭文字をとってOHSS、とは、排卵誘発剤(主にhMGの注射)によって卵巣が過剰に刺激されて起こる副作用で、以下の症状があります。

・卵巣が腫れる(主に8cm以上)
・下腹部の痛み
・腹水や胸水がたまる
・尿量が減る
・血液が固まりやすくなる

 排卵誘発剤は、文字通り卵巣から排卵する卵胞の発育を誘発する方法で、卵巣を刺激します。刺激された卵巣に発育した卵胞の中には、顆粒膜細胞があり、この細胞が女性ホルモンの一つであるエストロゲンを産生します。
 エストロゲンは正常の排卵周期を作る最も大切なホルモンの一つですが、過剰に産生されるとOHSSを引き起こします。
 OHSSはすべての人におこるわけではなく、診察では発症していないか、また発症した場合でも悪くなっていないかを診ていきますので、軽症〜中症の場合がほとんどです。症状も次の月経までか、妊娠初期でなくなりますが、妊娠により一時的に悪化します。中にはOHSSになりやすい体質や、重症化して入院治療が必要となる患者さんもいますが、内服剤でOHSSが起こることは稀です。

 排卵誘発剤は、内服薬、注射薬の順に効果が強くなり、注射薬のなかではFSH製剤、hMG製剤の順に効果が強くなります。効果が強くなると同時に副作用も多くなります。また排卵調節に用いるhCG製剤が発症のきっかけとなります。

 よって当院では、最初からhMG製剤を用いるのではなく、なるべく弱い効果でも効率よく良好な卵子が採取できるよう、工夫します。またhCG の代わりにGnRHa製剤による排卵調節を行います。
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2007年08月13日

9月代診のお知らせ

9月14日(金)の診療担当が一部変更になります。

午前中は院長が加那子医師の代診を行い、午後は従来通り加那子医師が診療にあたりますが、午後も16時まで院長診察もあります。

まとめると以下の通りになります。

院長     10〜13時 15〜16時
加那子医師        15〜18時30分
 
8月30日の休代診もあり、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
タグ:桜井加那子
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2007年08月12日

精子凍結保存

当クリニックで行っている生殖医療の一つに「精子凍結保存」があります。

文字通り、ご主人の精液を、液体窒素の中で凍結保存する方法です。

受精卵凍結と同様に理論的には液体窒素中で半永久的に保存することができます。体外受精や人工授精に必要なときに解凍して用います。

主な適応は、
・体外受精や人工授精時に、仕事や出張などで精液を採取できない方。
・精液の所見が採取するたびに異なる、所見が悪いことがある方。
・特に悪性腫瘍のため、手術療法や放射線療法、化学療法(抗がん剤治療)を予定されており、その治療のために将来像性機能が障害される可能性がある方(配偶者の有無を問わず、未成年でも可能)。
です。

女性は採卵や排卵に向けて、排卵誘発剤を使ったり、数回の受診、採血、超音波検査を行って、受精の準備をしていきます。
体外受精・人工授精時にご主人のご都合が悪かったり、精液所見が思わしくないとき、それまでの努力、苦労が無駄になってしまいます。
月に一回のチャンスを無駄にしないためにも、上記の方を対象に、精子凍結保存を行っています。

・精液の採取方法は、精液検査と同様です。滅菌した清潔な容器で採取していただきます。
・精液の所見によっては、数回分に分けて保存することも可能です。
・採卵や人工授精で用いる際に、あらかじめ解凍処理を行います。以後は新鮮精子を用いる場合と同様です。
・費用は以下の通りです。
  精子調整:10000円/回
  凍結管理:10000円/年
  解凍処理:5000円/回

精子は遺伝子が含まれているためとても大切です。あらかじめ承諾書を頂いた上で、慎重に取り扱わせていただきます。詳しくはクリニックでご案内しております。
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2007年08月11日

高度生殖医療パンフ完成 〜当クリニックでの高度生殖医療のコンセプト〜

患者さんにお渡ししている、当クリニックで行っている「高度生殖医療」のパンフレットがようやく出来、現在ご希望の方にクリニックで配布しています。まだまだ練り直さなければならないところがありますので、皆さんのご意見を伺いながら、順次補筆訂正して行きたいと思います。
また随時クリニックのホームページにも掲載して行きたいと思います。
http://cl-sacra.seesaa.net/article/43088459.html

ご希望の方、これまでのβ版、β2.0をお渡しした方にも、あらためて今回の完成版をお渡ししたいと思います。

さて、このパンフレット、このブログでも順にご紹介しようと思います。
既に「高度生殖医療の流れ」と「高度生殖医療のラインナップ」については掲載しました。

今日は「高度生殖医療のコンセプト」です。

これも既に掲載した「生殖医療のコンセプト」と通ずるところがあります。ここでは中でも「高度生殖医療」に限定した内容を書きます。


一般的に、高度生殖医療では、多くの卵子を回収する目的に、強い卵巣刺激を行う傾向があります。
また、妊娠率の向上のため、複数個の卵子を子宮に移植することが行われます。

最近まで「過排卵刺激」と呼ばれていた卵巣刺激法は、よりマイルドな方法が取られるようになってきました。自然周期で行う採卵や軽い排卵誘発剤、すなわちクロミッドやフェマーラなどの経口の排卵誘発剤の使用も行われます。また、より純度の高いリコンビナントFSHが国内でも使用できるようになり、安全度が増しています。さらにhCG製剤による採卵前の排卵コントロールも、GnRHa(GnRHアゴニスト)を点鼻薬として用いることにより、夜間に来院する手間が省けるだけでなく、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発生を予防します。

多胎妊娠は、確かに喜ばしいですが、妊娠中のリスクが高くなります。当クリニックではこれを避けるため、「移植あたりの妊娠率が低下しても、採卵あたりの妊娠率は低下させない」ことを目標に、原則として単一胚細胞移植(SET)を行います。これまで多くの施設の成績は、胚移植あたりの妊娠率が中心でした。しかし、実際の治療で高いリスクと患者さんへの負担を強いるのは、採卵周期です。余った受精卵は凍結保存することにより、後で解凍し、移植することが出来ます。採卵あたりの妊娠率、への発想の転換です。

また安全面の対策として、採卵時には、超音波で血管を同定し、採卵時にこれを避けることにより、より安全な採卵を心がけます。

どのような卵巣刺激を選択するか、どのような胚移植を選択するか、これらは患者さんの価値観を優先して、相談して行きたいと思います。そうは言っても、メリットとデメリットがあるため、決めかねる、確かにそうだと思います。納得されるまで情報提供を行うことで、より適した方法と、よりご夫婦の価値観にマッチした方法を一緒に考えましょう。

また、生殖医療、不妊治療では、多くの悩みやストレスを抱えると思います。
妊娠への期待感と、上手く妊娠しなかったときの失望感が主な原因だと思います。また家族、職場、周囲の理解が得られないことも大きいですし、自費診療のため、治療費がかさむことも大きいと思います。
現在「産婦人科クリニック さくら」のスタッフも、生殖医療を基礎から勉強しなおし、またカウンセリングについても勉強しております。治療に疲れたな、どうしたらいいんだろう、もっともっと詳しく知りたいことがある、どんなことでも構いませんので、院長や桜井加那子医師をはじめ、どのスタッフにお声を掛けてください。皆さんとともに真摯に考え、よりよい解決策を見出すお手伝いが出来たら、と思います。
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2007年08月10日

お盆期間も平常どおり診療しております

ここ数日よくお問い合わせを受けるのが、「お盆期間の診療」です。

当クリニックでは、既に夏季休業を頂いており、今後のお盆期間を通して平常どおり診療しております。

ただ、お伝えしているように、8月30日は、院長が仙台で行われる「日本受精着床学会」に参加するため、休・代診がありますので、再度お知らせします。
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2007年08月03日

クリエイティブな仕事 〜女性体温計開発チーム〜

かねがね、尊敬し、うらやましく思っており、追いつきたいな、と思っている仕事は、クリエイティブな仕事です。

ある商品を開発する、市場に流通するものを創り上げる、その素地を準備する、誰も思いつかなかったアイディアを出す、現在の技術を結集してベストなものを創り上げる。

出来たものを批判したり、頭ごなしに決め付けることは、後知恵、誰にでも出来ます。凄いのは、何と言われようと、実現した努力と能力、発想だと思います。

前置きが長くなりましたが、今週は、日本で初めて体温計を発売した、それも大正10年というから驚きです、(株)テルモの企画室、女性体温計の開発チーム、そして研究を担当される研究開発センターの方々にクリニック見学に来ていただき、さらにこの体温計のプレゼンテーションから、開発経緯、新商品への意気込みやテルモ社の次世代医療への取り組みを伺いました。

私のようにクリニックの一医師として日々診療にあたる立場と、新しい商品開発、企画立案をする立場では、「作る」と「使う」の違いがあり、話をしていて大変参考になることが多く、また楽しかったです。
さらに一流の大企業の開発チームですから、最先端技術を伺ったり、いかによりよい商品を開発し、健康福祉に寄与しようかというお考えに大変共感しました。

その中の話の中心であった女性体温計、テルモ社では「婦人」体温計と言わないんだそうです、一人でも多くの方に使って欲しい、体温をつけるわずらわしさから開放されるよう様々な工夫がなされていました。

基礎体温をつけましょう、は、当ブログでも桜井加那子医師から書き込んだことがありますが、生理不順や不正出血があるから付け始めよう、は勿論ですが、順調な今の体温も大変重要です。例えば上に挙げたような症状が出た場合、正常と思っている時期も本当に正常なんだろうか、と参考になります。生理は順調だけど、もしかしたら排卵をしていないのではないだろうか、基礎体温は排卵の有無、排卵後のホルモン状況を見ることができます。
症状が現れたときの体温があると、こういう病態です、と説明がつきやすく診断が早い、治療も早く始めることが出来ます。

我々治療に当たる立場からすると、このメモリー式の体温計に表示されるグラフでは詳細が分かりにくく、診療にいらっしゃるときには3か月分くらい、大変だったら1ヶ月でも表にして持ってきていただけると助かります。
ご自分で表を作るのが大変であれば、こんな便利なサイトもあります。日付と値を入力すれば表を作ってくれますので、プリントアウトすれば簡単ですね。

それでも健康で順調な生活の中で毎朝測って表にするのは大変だと思いますので、こういうメモリー式は役に立ちますね。

メモリー式の体温計にメモリーされたデータをさかのぼって表にするのは、いっぺんには大変でしょうから、データをPCやWeb上に取り込めるようなシステムがあったらいいですね、と話すと既に開発中だそうです。

その他、新しい発想のコンセプト商品とでも言いましょうか、沢山見せて頂き、楽しかったです。

また研究開発センターの方々はテルモという最先端医療を担う技術開発をする社でも、製品を作っていくお仕事ですから、発想から想像、製品化までを実現する部署。相当大変でしょうが、それだけに作っていく喜びはひとしおだと思います。

そのテルモの最先端医療を垣間見ることが出来、また医療現場の医療技術、看護時術の研修センターがあるそうです。このMedical Pranexは是非見てみたい施設。秋に見学に行かせて頂けることになりました。またそこで受けた刺激をブログに、日々の診療に活かせたら、と思います。
posted by 桜井明弘 at 23:49| Comment(2) | TrackBack(3) | 産婦人科医の医療日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月02日

メディカルモール・たまプラーザ健康講座のご案内 〜日程が決定しました〜

当クリニックが参加している、メディカルモール・たまプラーザで、9月に5つのテナントが主催する健康講座を行う準備を現在進めていますが、日程と少し詳細が決まってきました。

日程は9月29日(土曜日)午後15時半〜18時、場所は参加してくださる人数にもよりますが、メディカルモール・たまプラーザ内の予定です。
 15時半から各クリニックの院長の健康講座を、各20分ほど(質疑応答の時間もあります)、17時から、フリーに各院長に直接聞きたいことがある方の時間も設けます。

今回は初めての企画ですので、皆さんからご意見を頂きたくご案内いたします。最初ですから、各院長の得意分野をお話したいと思いますが、こんな話が聞きたい、といったご意見があったらお寄せ下さい。

みなさんにお聞きしたいのは、参加人数をある程度把握したいため、ニーズを知りたいため、

1)参加してみたい、参加しない

2)参加するならこんな話が聞きたい
2-1)内科(とくうえ内科クリニック)
2-2)皮膚科(山本皮フ科クリニック)
2-3)歯科(こうづま歯科医院)
2-4)薬局(サニタ薬局)
2-5)産婦人科(産婦人科クリニック さくら)
*2)はご意見ある施設だけでも結構です。

3)その他企画に関するご意見がありましたらお願いします。

以上、お手数ですが、
kenko-mmtp@cl-sacra.comまでお寄せ下さい。QR_Code[1].jpg


また追って、詳細が決定次第お知らせいたします。