2008年05月13日

性交障害にシアリス処方します。

性交障害について、以前触れましたが、イーライリリー社のHPにリンクしていただける予定になりましたので、当院で行っているシアリス処方についてご案内します。

性交障害の対策の図を再度示します。
性交障害.jpg.jpg

シアリスはED治療薬ですが、「性交障害」に対して処方も可能です。「シアリス」はこれまでのED治療薬と異なり、薬の持続時間が36時間、と圧倒的に延長しました。
これまで数時間の持続だったED治療薬は、性交渉の数時間前に服用しなければならず、反対にシアリスは上記の持続効果があるため、必ずしも排卵日に内服しなくてもいい、そろそろ排卵かな?と言う時期や、「今日ですよ」「明日ですよ」と言われたときに内服しておくことで、直前の内服と異なり、あらかじめ飲んでおいて、性的な刺激が加わると勃起の状態となります。性交渉のプレッシャーがある、「性交障害」に効果的、とされています。


・6月より女性健康外来を開始します。
詳細は今後お知らせしますが、6月から午前の外来、毎日女性医師が外来診療を行います。男性医師の診察に抵抗を感じる方、男性医師には告げられない悩み、様々だと思いますが、どうぞご期待下さい。


さくらトリートメント「アロマテラピー無料講習会」、いよいよ本日行います。
どうぞご期待下さい。
posted by 桜井明弘 at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖医療(不妊治療)一般

2008年05月09日

5月、6月の休診のお知らせ

既にお伝えしていましたが、5月、6月の休診について、また加那子医師の6月7日の休診を加えて、改めてお知らせします。

来る
5/23(金)午後
6/7(土)
都合により休診させていただきます。
5/23(金)の午前診療は、平常どおり行います。

また
6/9(月)午前の加那子医師
の診療を休診します。院長外来は平常どおり行います。

皆様にはご迷惑をおかけし、申し訳ありません。


・「高度生殖医療のご案内」パンフレット、v1.0を配布していましたが、v1.1にアップしています。クリニックでお配りしていますので、ご希望の方は遠慮なくおっしゃってください。
主な変更点は4月から改定した料金表と卵巣刺激法の図が分かりにくかったので補筆修正しました。このブログで紹介した記事も随時修正していきます。

さくらトリートメントに「肩コース」が登場しました。
これからも、「アロマテラピー無料講習会」や新しいサービスをさらに考案中です。


産婦人科クリニック さくら スタッフブログ
、いただいた「豆の木」の成長記録、もご覧下さい。

おかげさまでこのブログ、アクセスがだんだん増えています。
シーサーブログでいよいよ1000位以内に入るようになりました。
これからも皆さんの興味ある記事を書いていきたいと思います。
皆さんから忌憚ないご意見をいただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。
posted by 桜井明弘 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 診療のご案内

2008年05月07日

「もう子宮がん検診は不要でしょ?」という誤解

時々外来診療などで受けるご質問で、きっと誤解されているんだろうな、と思われる、子宮がん検診は不要?といったものがあります。主に以下の3つのパターンに分けられます。

まず一番多いのが、「一度子宮がん検診を受けて、結果は正常、と言われたので、その後受けていない」子宮がんの発生については何度か書いていますので、このブログを読まれている方は、「」と思われるでしょうが、子宮がんの発生についてもう一度まとめると、

1.性交渉によりHPV感染を受ける



2.HPVが子宮頚部をがん化させる



3.子宮頚がんが発生する


と言った順番です。この「2」の段階に要する時間が分からない部分で、今年「異常なし、正常!」の診断を受けても、来年は異常となっている可能性が誰にでもあるのです。似ている誤解に「子宮頚がんの検診後、性交渉がなければ、子宮頚がんにはならないでしょうか? 検診も不要?」というものもありますが、上の「1」の状態には変わりませんから、いずれ「2」以降に進んでくる可能性はその後の性交渉の有無には関係しません。

また、子宮がん検診で異常を指摘され、細胞診を繰り返したり、精密検査に当たる組織診を行う、そのうちに異常が見られなくなり、正常の診断になることがあります。このときの医師の説明にもよるのでしょうが、「前は異常、と言われていましたが、その後、正常、と言われたのでもう検査は必要ないと思っていました」。これも誤解ですね。上の2から3に至る過程で、前がん病変とも言うべき「異形成」と言う状態になりますが、異形成から必ずがんに進行するとは限らず、正常化することも多いのです。しかし、HPVは持続感染をしている可能性があり、HPV感染により異形成になったのですから、再度細胞の異常が起こってくることはまれではなく、むしろこれまで異常の診断をされたことのない方に比べたら、ずっとリスクは高いと考えるべきでしょう。

最後はちょっとおちゃめなものですが、お年寄りの方から言われます。「この歳になったら子宮がん検診はいらないでしょ?」 んー、ちょっと寓話的、と言うか、この歳になったら子宮がんになってもいい、とお考えなのか、純粋に年齢的に子宮がんにならないと思われているのか、お話していてもすぐに判断できないことがありますが、これも大きな誤解ですよね。HPV感染、確かにそのお歳までがん化しなければ、ハイリスクのHPVはきっとないでしょう。しかしHPVにはローリスクのものもありますので、相当なご高齢になってから見つかる子宮頚がんもあります。
この歳になって子宮がんが見つかっても手術も出来ないだろうし、そのためにこの命が、まあ大往生です、とお考えでしたら待ってください。子宮頚がん、進行した場合、とてもがん性疼痛が強いです。ですから、万一がんが見つかるとしても、ぜひ進行する前の早期のうちに見つけましょう。子宮頚がん検診、年齢の上限はありません。子宮がある限り毎年続けるべきです。


????????さくらトリートメントの竹本さんのブログ、「ねむの木便り」が、お引越し、リニューアルしました。リフレクソロジーサロン「ねむの木」を開業されて、2周年を記念して、のことだそうです。
さくらトリートメントでも、「アロマテラピー無料講習会」、いよいよ1週間前に迫りました。まだ参加受け付けています!
posted by 桜井明弘 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 産婦人科一般

2008年05月06日

HPVワクチン

これまで子宮頚がんの、発症原因として、HPV感染がある、とお伝えしてきました。
また、HPVウィルスに対するワクチン接種、米国では既に開始しており、国内でも検討されている、とお伝えしました。

昨年末に子宮頚がんを予防するHPVワクチン(ガーダシル、Gardasil®)の承認を申請、と万有製薬が発表しました。

これによるとHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン、特に子宮頚がんの発症と関連のある高リスクHPVを含む、HPV6,11,16,18型のワクチンが臨床の場に登場、と期待されます。
子宮頚がん発症の主な原因はHPV16及び18型とされ、同じくHPV感染で発症する尖圭コンジローマの主な原因であるのは、HPV6及び11型で、これらのHPVの感染を予防するワクチンだそうです。
このワクチンは、海外における2万人以上を対象とした臨床試験において、HPV16及び18型に起因する子宮頚がん、外陰がん、腟がん、それらの前がん病変並びにHPV6及び11型に起因する尖圭コンジローマを予防し、また大きな副作用も無かったという結果が確認されています。

女性であれば、皆さん子宮頚がん、子宮頚がん検診については、気になるところだと思いますが、日本では毎年7,000人の女性に子宮頚がんと発症し、また残念なことに毎年2,500人が子宮頚がんのために亡くなっています。最近では特に20〜30歳代、ごく最近17歳の発症が報道され、性行動の低年齢化とともに、若い女性で増加していることが問題となっています。
現段階で、子宮頚がんを早期発見するには、検診を受ける以外に方法がなく、検診で異常を指摘された方、検診にオプションとして追加を希望される方には、これらHPV感染を受けているかの検査もできます。

このHPVワクチンは、2006年6月に米国、メキシコで承認され、現在までにEU27カ国、オーストラリア、台湾、カナダ、韓国など85カ国で承認されているそうです。
 米国では、疾病予防管理センター(CDC)が定める「子どものためのワクチン(Vaccine for Children, VFC)プログラム」に導入され、メディケイド(低所得者・障害者向け医療扶助制度)受給資格がある子どもたち、保険未加入または十分な保険に入っていな い子供たちに無償提供されているそうです。
またオーストラリアでは、政府によって、12〜26歳までの全ての女性がこの4価HPVワクチンを無償で接種できる予防接種プログラムが導入されているとのことです。

日本においても次世代の全女性にとって、福音となりうる可能性が期待でき、承認、投与が開始されると、婦人科検診のあり方や内容が、今後変遷していくかもしれません。


・関連記事一部修正
子宮頚がん検査のお勧め HPV感染??


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2008年05月03日

便秘 〜酸化マグネシウム〜 付)漢方薬の上手な飲み方

酸化マグネシウム、制酸および緩下効果のある薬で、胃炎や胃痛、便秘の患者さんに広く使われています。

以前のコメントにあったように、「カマ」「カマグ」と略されるように非常に医療関係では馴染みのある薬剤です。

主にマグネシウムの作用によりますが、妊娠中は高マグネシウム血症が起こる可能性がある、とされているものの、一般的には安全に使えるお薬です。

古くからある薬剤のため、様々な製薬会社から発売されていますが、主に粉末の薬剤であるため、粉薬はちょっと、という患者さんからは敬遠されていますが、錠剤の製剤もあり、さらにその中でも、非常に溶けやすいタイプのものがあります。

ついでながら、漢方薬、粉薬で量として多めですよね。飲みたいんだけどあの粉の量では、という患者さん、錠剤やカプセルのタイプもありますが、味が気にならなければこの方法があります、お湯に溶かして服用してはいかがでしょうか。もともと処方される漢方薬は生薬の成分を煮詰めた「エキス」製剤。お湯に溶かして問題はないそうです。

どんな薬もそうですが、副作用には副作用対策、服用、使用上の問題点も工夫次第で上手く付き合えることが多いですから、ぜひ担当の先生と相談なさってください。


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、不妊治療、高度生殖医療に欠かせない、「エンブリオロジスト」の仕事について、紹介しています。「5月のプリザーブドフラワー」もご覧下さい。
posted by 桜井明弘 at 00:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 医療一般

2008年05月02日

ゴールデンウィーク中の検査について

ゴールデンウィーク中の診療日は、カレンダー通りであること、お伝えしました。この期間、診療に伴う検査はほぼ可能ですが、妊娠中に行う胎児ダウン症スクリーニング「クアトロテスト」は、行うことが出来ません。

尚、5/7(水)より、平常どおり行うことが出来ます。


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「尿もれについて」、アップしています。

・関連記事
尿失禁の新しい治療(一部修正)
腹圧性尿失禁
posted by 桜井明弘 at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 診療のご案内

2008年04月27日

ディナゲストの効果

4月12日から15日、横浜で日本産科婦人科学会の第60回学術講演会が行われました。

ディナゲスト発売から初めての学会だったため、ディナゲストの話題もありました。

発売元の持田製薬から紹介されている治療効果について、補足したいと思います。
128名の卵巣チョコレートのう胞のある患者さんに24週間(6ヶ月間)投与したデータがあり、月経時以外の各種疼痛症状(下腹痛、腰痛、排便痛、性交痛、内診時疼痛)の改善率が、「著明改善」「改善」をあわせて78.1%にも上ったそうです。
またチョコレートのう胞の縮小度も、「著明縮小」「縮小」をあわせて83.5%とも。

期待していたよりも効果は高そうな印象です。

また気になる治療後の月経回復ですが、約1ヶ月で排卵周期が戻り月経が回復するようです。

数名の方が、産婦人科クリニック さくらで既にディナゲスト治療を行っていますが、内膜症が重く、OCの消退出血(月経として自覚される出血)でさえあまりに重いため、痛くなければ不正出血のほうがよい、とディナゲストを選択された患者さんや、内膜症の再発を繰り返し、以前に行った偽閉経療法の副作用がつらいため、選択された患者さんなどがいらっしゃいます。
今後、処方する患者さんが増えてくると、さまざまな理由で選択する方がいらっしゃると思います。


産婦人科クリニック さくら スタッフブログ
開業1周年に頂いた素敵なプレゼントをご紹介しています。とっても不思議な面白いものです。
posted by 桜井明弘 at 23:04| Comment(4) | TrackBack(1) | 子宮内膜症

ゴールデンウィーク中の診療のご案内

最近お問い合わせいただくことが多い、ゴールデンウィーク中の診療ですが、産婦人科クリニック さくらでは、カレンダーどおりの休診をとらせていただきます。

4/29(昭和の日)、5/3(憲法記念日)、5/4(日曜日・みどりの日)、5/5(こどもの日)、5/6(振り替え休日)は休診いたします。

このため、体外受精など、高度生殖医療の排卵誘発など、調整を始めております。また、手術などの処置も調整しておりますので、お気軽に担当医、スタッフにお問い合わせください。


なお、さくらトリートメントは、4/30(水)、5/1(木)の両日、お休みをさせていただきます。ご容赦下さい。5/7(水)より平常どおり営業いたします。
posted by 桜井明弘 at 01:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 診療のご案内

2008年04月22日

インフルエンザ 散発的な流行

今シーズンは、インフルエンザの大流行は見られませんでしたね。これもワクチン接種率の向上によるものか、と思います。喜ばしい予想外ですが、今年は流行るかな、と思ったのは、タミフルが問題視されているため、インフルエンザ患者さんにタミフルやリレンザの投薬が著しく低下していると思われ、影響としてインフルエンザウィルスを有している期間が長い、ひいては感染源となる機会が多くなる、と思われたからです。

今年は寒かったにもかかわらず、インフルエンザはおろか、一般的な感冒、上気道炎や胃腸炎症状を有する例年一定期間大流行するものもほとんど見られず、ほっとしていましたが、ここに来て、インフルエンザの散発的な流行を耳にします。
既に流行期は過ぎているものの、まだまだ注意が必要なようです。とにかく人ごみへの外出をなるべく控え、帰ったらうがい、手洗い。これしかないと思います。
posted by 桜井明弘 at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療一般

2008年04月21日

鎮痛剤 〜子宮内膜症の治療法〜

子宮内膜症における鎮痛剤の効果、単に月経痛などの症状緩和と思われていますが、一部の鎮痛剤の中には内膜症に対する治療効果の可能性が示唆されているものがあります。

鎮痛剤は様々な分類がありますが、NSAIDs(非ステロイド系消炎鎮痛剤)の中に「COX-2阻害剤」と分類される薬がいくつかあります。
COX-2阻害剤阻害剤は、NSAIDsにみられる胃粘膜障害が軽度で、鎮痛剤の中で注目される薬剤ですが、近年、子宮体がん発生予防に効果があるのではないか、すなわち子宮内膜に対する直接作用が期待出来、これを拡大適応すれば内膜症に直接作用があるのではないか、と考えられ始めました。

勿論、まだEBMが得られているわけではありませんが、子宮内膜症を抱えてらっしゃる患者さんの鎮痛剤の選択の一つになるかもしれません。

このCOX-2阻害剤阻害剤、国内でも臨床的に使用ができます。

一つ難点は、鎮痛効果が他のNSAIDsに比べて弱いと感じられるところです。弱いとはいえ、この薬によって月経痛が緩和される方も多いので、上に書いたように選択肢の一つとして提示することもあります。

これまで書いてきた内膜症治療、そして子宮内膜症シリーズ、そろそろ「大団円」を迎えようとしていますが、読んでいただいた皆さんは感じられていると思います。様々な治療がある中で、ベストな治療は、人それぞれ、また治療してみないと分からないところがあります。今後もEBMに基づき、また患者さんのライフスタイルや症状、そして内膜症の状態をよく把握しながら、治療法を提示して行きたいと思います。


さくらトリートメントの竹本さんのブログ、「リフレクソロジーは怖くない!」は、リフレクソロジーの基本的なことについて詳しく書かれています。
posted by 桜井明弘 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記